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経済学者野口悠紀雄の経歴。東京大学工学部卒業。大蔵省入省。アメリカに留学し、イエール大学で経済博士号を取得する。その後、埼玉大学、一橋大学、東京大学で教鞭を執る。現在は青山学院大学教授。公共経済学、ファイナンス理論専攻。
こうして見ると、いかにも「知的エリート」という印象を受ける。
しかし生家はけっして裕福ではなかったようだ。1945年3月10日の東京大空襲で野口家は罹災。「奇跡的」といえるような状況下で九死に一生を得る。更に、ご父君が数ヵ月後にフィリピンで戦死。
後書きに次のように書かれている。
私は、経済的な意味でも物理的な環境の点でも、勉強に向いているとはいえない状況で育った。思う存分に勉強できたらどんなに素晴らしいだろうと思いながら、勉強を続けた。
また、私の周りには、非常に高い能力を持ちながら、経済的な理由などによって大学進学を断念せざるをえなかった人が多数いる(『「超」勉強法』より引用)。
『「超」勉強法』はガリ勉をすすめる本ではない。
勉強ができない人、嫌いな人でも、正しいやり方を知ることにより勉強が楽しくなる。
学生・社会人の別なく、勉強で自分の能力を高め人生の質を高めよう。
このように説く本だ。
本書で紹介される勉強法は英語の「教科書丸暗記法
」、数学の「パラシュート勉強法
」など具体的であり、非常に実利的である。
「教科書丸暗記法」はテキストを20回繰り返して読み、まるごと暗記してしまうという方法。私(喜八)も試してみた。確かに効果がある。
野口悠紀雄はウォ−キングを実践しているようだ。
歩くことは、勉強の最良の友(同書より引用)。
「歩く」のは、誰でも手軽にできる運動である。知的作業における歩行の効用は、多くの人が認めている。歩くと足の裏が刺激され、脳の活動が活発になる(同書より引用)。
また他の著書の記述から判断すると、かつては熱心なジョガーでもあったようだ。そして近著の『「超」文章法』の第4章の題名は「筋力増強」となっている。もしかしたら現在はウエイトトレーニーなのだろうか?
(『「超」勉強法』野口悠紀雄、講談社、1995、講談社文庫、2000)
(喜八 2002-10-25、改訂2005-11-16)
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