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2004年08月21日

カート・ヴォネガットのコラム

「I Love You, Madame Librarian」

現代アメリカの代表的小説家カート・ヴォネガット(Kurt Vonnegut、1922~)のコラムの全文翻訳です。

ヴォネガットはこの文章の中で、ブッシュ大統領を当選させたことによりアメリカ市民は自らを「高慢で、にやついて顎を突き出した、無慈悲な戦争偏愛者(proud, grinning, jut-jawed, pitiless war lovers)」として世界中に知らしめていると痛烈な批判の声を上げています。

カート・ヴォネガットは第二次大戦時ヨーロッパ戦線へ従軍し、ドイツ軍の捕虜となった経験を持っています。そして捕虜としてドイツ東部の文化都市ドレスデンに抑留中、米英連合軍による大空襲を受けました。

一夜にして13万人以上の市民が殺戮されたドレスデン爆撃は広島・長崎への原爆投下と並んで、戦争時における民間人の大量虐殺例として知られています。

ヴォネガットの代表作『スローターハウス5(原題:Slaughterhouse Five or The Children's Crusade)』(1969)のラストシーンは、そのドレスデン空襲の体験をもとにして書かれています。

友軍による猛爆の下、ヴォネガットら連合軍捕虜兵士たちは捕虜収容所となっていたスローターハウス(屠畜場)の貯蔵庫に避難したおかげで九死に一生を得たのです。生き残った捕虜たちが、焼死したドイツ人市民たちの遺体を掘り出してゆく場面は淡々とした筆致で描かれているがゆえに、無差別爆撃の恐ろしさを読者によく伝えています。

コラムの翻訳は「暗いニュースリンク」さん。おもにアメリカのインターネットや雑誌に掲載された記事を翻訳紹介されています。サイトのトップには「政府があなたに熟考してほしくない由々しき情報」という一文が置かれています。

(喜八 2004-08-21)


投稿者 kihachin : 2004年08月21日 12:34

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