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2004年08月16日

『ナインスゲート』

映画『ナインスゲート(原題:The Ninth Gate)』 ロマン・ポランスキー監督(1999)について(2004-08-14、DVD 鑑賞)。

ストーリー》ニューヨークの古書ディーラー、ディーン・コルソジョニー・デップ)は、出版社社長で大富豪のボリス・バルカンフランク・ランジェラ)から稀覯本の鑑定を依頼される。それは1666年のヴェネチアで出版され3冊のみが現存する悪魔の書だった。コルソは残りの2冊を鑑定するためにポルトガルとフランスに赴くが、行く先々で奇怪な事件が起こってゆく・・・。

感想》名匠ポランスキーによる格調高いホラーミステリー。ひとつひとつのシークエンスが丁寧に贅沢につくられています。錯綜した話の筋を追うよりは、美的感覚溢れる画面を感覚的に楽しんだほうがいいかもしれません。

ロマン・ポランスキー監督はじつはゲームマニア?
ストーリーは「コンピュータ・ゲーム風」だと思いました。9枚の版画を集めると魔界のゲート(門)が開くという設定は、いかにもゲームにありそうです。ラスト近くに「ゲームオーバー」という台詞があるのも暗示的です。

ボリス・バルカン役のフランク・ランジェラが印象的でした。「どこかで見た顔だな」と思って調べてみると、『カットスロート・アイランド(原題:Cutthroat Island)』レニー・ハーリン監督(1995)で、残虐な海賊船長「ドーグ」を演じていたのでした。実力と風格を兼ね備えた素晴らしい役者だと思います。

個人的には満足する出来栄えの映画でした。けれども100万ドル以上もする稀覯本を扱う際、飲食・喫煙しながらというのは不自然でしょう。本物の古書マニアが観たら激怒します(笑)。


投稿者 kihachin : 2004年08月16日 21:29

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コメント

初めまして~。そうそう、こちらの作品もとっても良かったですよね。私も雰囲気がとっても好きです。イギリスの古書店街にはありそうですもん、いかにもって感じで(ニコニコ)。今でも欧州の貴族達は、古書・稀稿本の類いを大金を集めて収集している人もいるそうですよ。こんな本があるかもしれませんね。TBも有り難うございました。

投稿者 alice-room : 2005年03月01日 16:53

alice-room さん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

『ナインスゲート』は「贅沢な映画だな」という印象でした。映画界でさんざん苦労してきたポランスキー監督が「監督三昧」をしている感じが画面から伝わってきますね。監督自身による音声解説も興味深い内容でした。

今後ともよろしくお願いします~。

投稿者 喜八 : 2005年03月02日 20:20