【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

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2004年12月03日

男の豊胸手術

男の豊胸手術」なるものがあること、そしてそれが流行りつつあることを先日知りました。
とはいっても日本のことではなく(たぶん)、アメリカ合州国での話です。

情報源は『アメリカ病』というタイトルの新潮選書の一冊(2003年5月刊行)。著者は矢部武(やべたけし、1954-)さん。1970年代半ばに渡米し、その後通算15年以上の滞在歴をもつフリー・ジャーナリストの方です。

シリコン製のバッグを胸に埋め込む女性の豊胸手術というのは知っていました。しかし、男性が人工筋肉を胸に入れるというのは初耳でした。『アメリカ病』の記述によると「シリコン筋肉を入れた男性モデルの写真をフィットネス器具や下着メーカーなどの雑誌広告でもひんぱんに目にするようになった」そうです。

「なんともはや・・・」としかいいようがありません。

男性の豊胸手術の是非はともかく『アメリカ病』自体は非常に有益な本です。いきすぎたポジティブ・シンキング、暴走気味のフィットネス、大量に溢れた銃器への無神経ぶり、キリスト教右翼原理主義の台頭などの現象を通じてアメリカ社会の病理を考察しています。

不勉強な私(喜八)は著者の矢部武さんのことをつい最近まで知りませんでしたが、人種差別・銃器の乱用・少年犯罪などに関する著書の多い方のようです。現在も矢部さんの『人種差別の帝国』光文社(2004)という本を読んでいます。これは文字通りの「力作」です。


投稿者 kihachin : 2004年12月03日 20:46

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コメント

ハイスクール卒業のお祝いに豊胸手術をするのだ、という母娘へのインタビューをアメリカンモーニング(7:00AMのニュースです)で見たことがあります。その後しばらくして、同じニュースで、ハイスクールの女子生徒が、体操の怪我での全身麻痺を乗り超え…ということで出演していました。体も顔もひどく麻痺したままです。美人だったのですが、もう元の顔を思い起こさせることもできないほど…とにかく、ヒーローの扱いです。どちらもアメリカならではの話だな…と思いながら見ていました。

SWANという人気番組、これは顔から体から、全身を整形により作り変えてしまい、その女王を決めるわけですが、とにかく徹底しています。命にもかかわるのではないか、と怖くなる。ここでは見た目は絶対なのだ、と思わされます。出演者にとってはチャレンジという意味合いもあるのかもしれないけれど。

その半面で、というか、先天的異常の体を持った人が(例えば小人…3頭身くらいの人もいます)役者として姿をTVや舞台などあらわしている。やはり、アメリカならでは…と思うしかないのかな。

本音と建前の世界なのだろう…と思っていました。とても不自然に感じますし。見た目だけのインパクトを追うなんて、むなしさとかないのだろうか、とか。でも、きっとそんな簡単なものではないのですね。男性の豊胸手術、お勧めの本を読めばもう少し理解できるでしょうか。

投稿者 k : 2004年12月04日 09:08

k さん、はじめまして。
・・・ではなさそうですね。
文体になんとなく見覚えがあるものですから(じつは前回すでに気づいていました(笑))。

興味深い情報を教えていただきまして、ありがとうございます。
「美容整形」というのは日本や韓国でも盛んなようですね。近い将来は中国でも爆発的に流行するのではないかと思っています(日本の関係者も虎視眈々と中国の巨大市場を狙っているのでしょう)。

> 男性の豊胸手術、お勧めの本を読めばもう少し理解できるでしょうか。

矢部武さんの『アメリカ病』(新潮選書)と『人種差別の帝国』(光文社)はどちらもお勧めです。とくにアメリカ合衆国にお住まいの k さんには「なるほど」と思えることが多いかもしれませんよ。

投稿者 喜八 : 2004年12月04日 09:35

最近役者のことでは少しショックなことがあり、思わず長くコメントしてしまった。お勧めありがとうございます。時間ができたら読みます。

投稿者 k : 2004年12月04日 10:44

こちらこそ k さんに教えてもらった「JMM」の冷泉彰彦さんのリポートを毎回興味深く読ませてもらっています。
また何か面白い本などありましたら教えてください。
それと風景写真なども「会心の1枚」が撮れたら、ぜひ送ってください~。m(__)m

投稿者 喜八 : 2004年12月06日 09:21