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2004年12月16日

ジュニアのランニングを考える

先週末(12-11)近所の大学で行なわれたシンポジウムを聴いてきました。
テーマは「ジュニアのランニングを考える」。
シンポジストは以下の3人の方たちです。

ジュニア指導」とも「陸上競技」とも無縁な私(喜八)なのですが、「自分のトレーニングの参考になるかもしれない」「ホームページ記事のネタになるだろう」というような不純な動機で会場に足を運びました。

ジュニア指導をされている3人の方たちは、70歳台の陣貞夫さんを筆頭にビシッと鍛えられた体型です。思わず自分(喜八)のボテ腹が恥ずかしくなり、椅子に座りながら腹を引っ込めました。

以下に3氏の指導法を簡単に紹介します。


石塚靖夫さん

神奈川県の私立相洋高校陸上部顧問。
国語科教諭として現代国語・古典・漢文を教える。
与えられた練習を無目的に行なうだけでは駄目。
生徒が自ら立てた目標を達成する補助をするのが指導者の役割。
個別指導を重視。選手の体力・適正・競技歴を考慮。
なにをやれば強くなれるか?
生徒が納得するまで話す。
「陸上部=石塚学級」と考えている。
ひとりひとりの生徒を大切にし、生徒にホンモノを伝えたい。
高校生として人間として成長するのが目的。
自分(石塚)が人間として成長することが生徒に反映する。
子どもたちに与える何かを自分が持たなければならない。

山下誠さん

東京都の玉川大学陸上部監督。
高校時代に小出義雄監督の指導を受ける。
実業団のリクルートで小出監督のアシスタントを務める。
順天堂大学の沢木哲祐監督のもとでコーチを務める。
「楽しく」「強く」できれば「美しく」。
楽しみながら強くなるという新しいクラブ活動の形を模索している。
個々の選手に「達成可能」な目標を設定する。
「できて当たり前」。できることをきちんとやらせる。
グラウンドに来て悔しい気持ちになることを避ける。
最低の練習量で最高のレベルに到達することを目指す。
いい意味で無理をさせない。クルマではないけれど選手にも「生涯走行距離」というものがあるのではないか?

陣貞夫さん

横浜陸上クラブ主宰。
50年以上にわたる陸上競技指導歴をもつ。
「陸上をやりたいから集まっている」
「泣きたければ泣け」
クラブ・スポーツなので学校での指導とはまた違う(部活より厳しい)。
陸上だけでなく生活全般も指導する。
練習中は怒鳴りっぱなしで選手を叱咤激励する。
ただし試合のときは何も言わない。
トレーニング法の研究・勉強は欠かさない。毎年のようにトレーニングの内容が変わってきた。
昨年から練習前の静的ストレッチを廃止して動的ストレッチを採用。
ウエイトトレーニングも「週2回」行なう。


シンポジウムの途中でふと気づきました。前の方の席に陣取ってバリバリとメモをとっている私は年齢的にも「ジュニア指導者」と誤解されかねないのではないか? 指導法を学ぶためシンポジウムに参加しているとみなされてしまうのでは? そう思うと恥ずかしくなってきました。そんな立派な人間ではないからです。

そこに追い討ちをかけるように、石塚靖夫先生が「日本のジュニア・スポーツの現状は、ここにいられる方たちもそうだと思いますが、各指導者が「持ち出し」で運営されているのではないでしょうか?」と発言しました。利己主義のかたまりのような私は赤面するしかありません。

質疑応答の時間、陣貞夫さんに「静的ストレッチを廃止」の件について質問したところ、トレーニング方法に関するレジュメを頂いてしまいました。「私は指導者ではありませんが・・・」なんてモゴモゴと言い訳めいたことを口にしましたが、やっぱり恥ずかしいものです。

3人のシンポジストの方たちは、指導法や考え方は違うけれど、共通しているのは「この先生といっしょに競技に打ち込んだら楽しそうだな」と強く思えるところです。ジュニアの時期は遠い昔に卒業した私も、なんだか元気になったシンポジウムでした。


投稿者 kihachin : 2004年12月16日 20:35

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