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2004年12月09日

『ドーン・オブ・ザ・デッド』

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド(原題:Dawn of the Dead)』ザック・スナイダー監督(2004)について(2004-12-04 DVD 鑑賞)。

ストーリー》謎のウイルスが原因で死者がよみがえり、生者をむさぼり喰う。単純明快なゾンビ・ホラーです。
主人公の看護婦アナサラ・ポーリー)の住むアメリカ合州国ウィスコンシン州ミルウォーキーの街は、たった一晩のうちにゾンビが支配する殺戮の場と化してしまいます。隣家の少女や夫もゾンビとなり、アナを襲ってきます。アナはわずかな生存者たちとともに郊外の巨大ショッピング・モールに立てこもります。しかし、そこにも無数のゾンビの群れが侵入してきます・・・。
アナたちは絶体絶命の危機を脱することができるのでしょうか?

感想》この2004年版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』は、ゾンビ映画の古典的名作『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(1978)のリメイクです。そのため本家『ゾンビ』への敬意がさりげなく(?)表明されています。

TV の報道画面を通じて全体状況を解説するのは、ロメロ監督の1978年版『ゾンビ』と共通した手法ですが、この TV 画面に懐かしい面々が次々と映し出されます。

トム・サヴィーニTom Savini)。1978年版『ゾンビ』の美術監督および出演俳優。マチェット(山刀)を持ったモーターバイク・ギャング役が印象的でした。2004年版『ドーン・オブ・ザ・デッド』では郡保安官の役で、TV リポーターのインタヴューを受けています。

ケン・フォリーKen Foree)。『ゾンビ』では特殊部隊警察官ピーター役で出演。『ドーン・オブ・ザ・デッド』ではテレビ伝道師役で姿を見せてくれます。『ゾンビ』の有名なキャッチフレーズ「When there is no more room in hell, the dead will walk the earth.」を聞かせてくれるというマニア向けサービスも。

スコット・H・ラインガー。『ゾンビ』では特殊部隊警察官ロジャー役で出演。『ドーン・オブ・ザ・デッド』では制服姿の将軍役で出演。役名もスコット・H・ラインガーです。じつはこの人に関しては映画を観ているときは気づきませんでした。後で「IMDb」で調べて判明しました。それだけ面変わりしていたのです。

さらに「IMDb」で調べて分かったこと。主な舞台となるショッピング・モールの洋服店のうちのひとつの店名が「Gaylen Ross」となっているそうです(私はぜんぜん気づきませんでした)。ゲイリン・ロスは1978年版の『ゾンビ』でヒロイン役フランを演じた女優さんです。

2004年版『ドーン・オブ・ザ・デッド』の主人公アナを演じるサラ・ポーリーのことは子役時代から知っていました。まだ若いわりには演技者としての経歴が長く、素晴らしい表現力と美貌を兼ね備えた女優さんだと思います。

ただし『ドーン・オブ・ザ・デッド』では彼女が美女に見えるカットがほとんどありません。なんだか怖い顔ばかりしているようです。他の作品に出演しているときに比べて体重を増やしたかな? という印象もあります(それでも素晴らしいのですが)。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』の監督ザック・スナイダーは CM 畑で活躍してきた人で劇場用映画の演出はこれが初めてだそうです。『マッドマックス2』ジョージ・ミラー監督(1981)や『サンゲリア』ルチオ・フルチ監督(1979)を連想させるようなシークエンスもあり、サービス満点です。

とはいえオリジナル『ゾンビ』に比べると若干パワーダウンしている感は否めません。これはロメロ監督の『ゾンビ』がそれだけ素晴らしいということであって、『ドーン・オブ・ザ・デッド』が劣っているという意味ではありません。


投稿者 kihachin : 2004年12月09日 20:32

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コメント

こんにちは
この作品は気に入ってDVDをゲットしました
単体の作品としてテンポの良さが気に入ってます
もちろんサラが登場してることも重要なポイント^^

投稿者 だにい : 2005年01月06日 23:40

だにいさん、はじめまして。
トラックバックとコメントありがとうございます。

ブログもざっと拝見させてもらいました。
だにいさんもサラ・ポーリー・ファンなんですね。
『めぐり逢う大地』の記事にもトラックバックを送らせてもらいます。

今後ともよろしくお願いします。m(__)m

投稿者 喜八 : 2005年01月07日 09:16

はじめまして。
TBありがとうございました。
とても俳優に詳しいんですねー。
今度見る時は注目して観てみます。

投稿者 rukoruko : 2005年01月08日 16:52

rukoruko さん、コメントありがとうございます。
rukoruko さんの「Movie diery」もノンビリ読ませてもらっています。
記事の数が多くて凄いですね。
「[特]かっこいいガイコツが出る映画」などの特集も面白いと思いました。
そのうち真似させてもらうかもしれません。m(__)m

投稿者 喜八 : 2005年01月08日 20:21

特集見ていただいてありがとうございます。
どうぞどうぞ、真似してください。
喜八さんの特集も真似させてくださいね!

投稿者 rukoruko : 2005年01月13日 01:26

rukoruko さんの「特集」は他に類を見ない分類をしていますね。私もそのうち真似させていただこうと思っています。でも、いまのところ「喜八ログ」には映画評の記事が少なすぎます。(^_^;) もう少し数が増えたらユニークな分類法を考えてみます!

投稿者 喜八 : 2005年01月13日 10:15

はじめまして。トラックバックありがとうございます。
アマゾンのレビューを見ると、オリジナル版を観た事の
ある方達からの批判が多いようですね。
私はオリジナル版を観た事が無いのですが、これより
面白いというのであれば是非観てみたいと思います。

投稿者 Seliker : 2005年01月28日 21:29

Seliker さん、こんにちは
コメントありがとうございます。

私は『ドーン・オブ・ザ・デッド』も『ゾンビ』も楽しめました。「どちらかを選べば」『ゾンビ』となりますが、二者選択を考えるのは野暮というべきかもしれません(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年01月29日 11:28

トラックバックありがとうございました〜。
去年、同じ名作ホラーのリメイクとしては「テキサス・チェーンソー」の方が評価は上だったのですが(誠意を感じたので)、何も考えずに楽しめましたね。サラ・ポーリ−は一番ちびっこなのに強かったのでびっくりしました。

どうも趣味合いそうですね〜、映画リストを見せて頂きましたが私もペキンパー大好きですよ(笑)。「ワイルドバンチ」はオールタイムベスト3に入ります。

これからもよろしくお願いします!

投稿者 稲本作蔵 : 2005年01月29日 19:39

TBありがとうございました!

『ゾンビ』はずいぶん昔に観たので…細部は忘れてしまいましたが、
『ドーン・オブ・ザ・デッド』は『ゾンビ』に対するリスペクトは感じましたね!!
でも、何かサラッとしていて、ゾンビが迫り来る恐怖感はそんなに感じられませんでした。
とはいえ、斬新なカメラワークとスピード感、どこかおちゃめなトコロなど、絶望的な結末の割には、結構カラッとした作品で楽しめました♪
 

投稿者 garam : 2005年05月31日 01:30

garam さん、こんにちは。
コメント&トラックバックありがとうございます。

> でも、何かサラッとしていて、ゾンビが迫り来る恐怖感はそんなに感じられませんでした。

たしかにそうですね。
ロメロ版『ゾンビ』を(映画館で)初めて観た時は物凄い衝撃がありました。

『ドーン・オブ・ザ・デッド』ではゾンビたちが犬を無視するのが、なんとなく可笑しかったですね。
あれだったら決死の覚悟で犬を救出しに行く必要はなかったように思います・・・(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年05月31日 15:05

おはようございます!
ゾンビに対する認識が新たになったこの映画。
思わぬ攻撃でとにかく怖かったです。(^o^;
犬に見向きもしないという描写は、他の映画では特に見た覚えもありませんねぇ・・・というか犬自体がでてくるシーンに見覚えがありません。新しい解釈なのかもしれませんし、そうでないのかも私にはわからないです。
益々、ロメロ監督の「ゾンビ」を見なくては!!と心に堅く誓うのでした(笑)

投稿者 chibisaru : 2005年09月10日 07:33

chibisaru さん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

本当にゾンビが走るのは「掟やぶり」ですね。
次はマシンガンで武装したゾンビなんてのが登場するのではないでしょうか?(笑)

> 益々、ロメロ監督の「ゾンビ」を見なくては!!と心に堅く誓うのでした(笑)

ロメロ版『ゾンビ』の記事は私も先日アップしました。
chibisaru さんの記事が書きあがりましたら、ぜひともトラックバックをお願いします~!

投稿者 喜八 : 2005年09月10日 13:15

ゾンビ映画でサラ・ポーリーが主演というのに驚いた。前にNHKでやってた「アボンリーへの道」の子役がもうこんなに勇ましくなちゃって(笑) CJがすごくカッコイイ!!元祖ゾンビの暴走族のトム・サヴィーニとダブって見えた。どうせなら今作にも武装した暴走族を登場させてほしかったな。でも相手は走るから、襲ってきても逆にやられちゃうな。まったくなんで走らせるんだよぉ~。(`A´#)プンプン!!

投稿者 バブ : 2005年09月23日 18:01

バブさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

> CJがすごくカッコイイ!!元祖ゾンビの暴走族のトム・サヴィーニとダブって見えた。

あっ! たしかにそうですね。
まったく気づきませんでした。(^_^;)
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のトム・サヴィーニに通じるところがあるような気もしますね(当たり前の意見ですが・・・)。

> どうせなら今作にも武装した暴走族を登場させてほしかったな。

そのうちゾンビの暴走族もでるかも?(笑)

投稿者 喜八 : 2005年09月23日 20:27

ゾンビのサントラがあるって聞いて、早速あらゆる書店やブック・オフ、電気店などで洋画サントラのコーナーで必死になって探したんですが、結局見つかりませんでした...(TAT)
2000年に発売されたというから、そう古くないと思い片っぱしから探したのにみつからないなんて(TAT)ウワーン。
そのくせ、あるのはニンジャタートルズやコナン・ザ・グレート、ゴースト・バスターズなどのゾンビよりB級なやつのサントラばっかし。こんな不公平なことがあるかーーーーーーーーーーっ!!!喜八さんはゾンビのサントラ持ってますか?もっていたらぜひ買った場所おしえてください。

投稿者 えんどう : 2005年10月03日 20:54

バブさん、こんばんは~。

ゾンビのサントラがあるとは知りませんでした。
入手は難しそうですね。(^_^;)
以前、他の方から教えていただいたのですが、「プレイステーション」に映画『ゾンビ』を題材にした英会話教育用ソフトがあったそうです(ただし画質は最低だそうです)。これも手に入れるのはきわめて難しそうですね。
Yahoo! オークションで探してみるという手はありそうです。とはいえ私自身はヤフオクをやったことがないのですけど・・・。

そういえばトム・サヴィーニ監督の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のDVDが2000円の廉価版ででましたね。

投稿者 喜八 : 2005年10月03日 21:25

(追伸)
↓「Amazon」で検索してみたら見つかりました。

「ゾンビ(サントラ) 」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004Y7ZL/249-3505620-6996329

投稿者 喜八 : 2005年10月03日 22:04

はじめまして。俺もゾンビ大好きです。結局、ランド~は見れなかったけど..。そういえば日本でも哀川翔主演の東京ゾンビってのが正月に公開するみたい。どんなもんかな

投稿者 先行者の宴 : 2005年10月11日 19:34

はじめまして・・・ですか?(笑)

> 哀川翔主演の東京ゾンビ

これは妙に心惹かれるものがありますね。
東映Vシネマで有名な哀川翔氏ですが、ゾンビ物とも相性がよいかもしれません。
期待しましょう!

投稿者 喜八 : 2005年10月11日 20:23

TBありがとうございます。
ロメロ監督のゾンビも見たことはありそうなのですが、覚えていないので・・・(^^;
元の「ゾンビ」に関係ある人が出ているのは知りませんでした。
「ランド・オブ・ザ・デッド」に出たデニス・ホッパーは自ら出たいと申し出て出演したとか聞いた覚えがあるのですが、ロメロ監督の根強いファンは本当に多いのですね。

投稿者 ベル : 2006年02月05日 00:28

ベルさん、こんにちは。
以前から『ドーン・オブ・ザ・デッド』のトラックバックを送らせていただこうと思いつつ、ついつい閑却しておりました(汗)。
ベルさんは着実に映画関連の記事を増やされていますね。
私はここのところサボり気味だったのですが、今後は徐々に映画感想を増やしたいと思っています。
今後もトラックバック&コメントさせていただきますので、よろしくお願いします~!

投稿者 喜八 : 2006年02月05日 12:41