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2005年02月14日

My Funny Valentine

もう何年ものあいだ「ヴァレンタイン・デー」を意識したことはありません。あえて無視するまでもなく、現在の私(喜八)にはまったく関係ないし興味も湧かないのです。いわゆる「義理チョコ」というものにさえ縁がないので「ホワイト・デー」とやらの処理に悩まされることもありません。

とはいえ自らの恥多き半生を振り返る良い機会でもあるので「ヴァレンタイン・デーと私」というテーマで駄文をつづってみることにしました。

小学校時代
ヴァレンタイン・デーなるものが突如として立ち現れたのは小学校5年生のときでした。当時、仲が良かった同級生(男子)が「俺、チョコレートをもらったんだ」と教えてくれたのです。2月14日に女の子たちが好きな男の子に「告白」の意味をこめてチョコを贈るという風習があることは、その時初めて知ったのだと思います。

ところで友人がチョコレートをもらったという事実は私にとっても大きな意味をもっていました。彼にチョコレートを贈った女子生徒は私の初恋の相手だったからです。何らかの行動をとることもなく、他の男子生徒に「打ち明ける」ということもなく、かつて経験したことのないモヤモヤとした感情を自らの内側に溜め込むばかりでしたが・・・。

初恋というのはすべからく破れる運命にある」とはどこかのエライ人の言葉だったと記憶しています。私の初恋も例外となることなく1971年2月14日にあっさりと消え去ったのでした。これが失恋初体験ということになります。

1年後。6年生のヴァレンタイン・デー。もう知恵がついています(笑)。そのころの私はわりに勉強もでき、学校行事などの際もクラスをまとめていくような少年でした。そういう点にプライドを抱いてもいたのでしょう。「自分にもチョコレートをくれる女子だって1人くらいいるはずだ」くらいに考えていたかもしれません。

けれども結果はゼロ

思春期が始まろうとしている少年が「自分はモテないのだ」という冷厳な事実に直面するのは、いま考えてみるとけっして悪いことだとは思いません。が、当事は辛かったですね。5年生時より校内のチョコレート流通量は爆発的に増加したにもかかわらず、それらのチョコは一部の人気がある少年たちのもとへ集まっていたのです。私を含めた大部分の男子生徒には縁がありませんでした。

中学時代
成長にともなって体内のホルモン活動は盛んになります。ヴァレンタイン・デーのもつ意味も当事者にとっては、より深刻なものになっています。大人から見れば「他愛もない」ということになるのでしょうけれど、中学生にとって「恋は真剣勝負」です。

ところで中学1年生のときに初めてチョコレートをもらいました。くれたのは同級生の女子でした。いま考えてみると顔立ちの整った美人顔の少女だったと思います(実際に成人後は綺麗になりました)。けれども正直なところ嬉しくはありませんでした。私には他に好きな子がいたからです(片思いですが)。しかもチョコレートをくれた少女は、もう1人ほかの男子生徒にもチョコレートを渡していたのです。

「二股だ!」なんて怒ったりはしません(笑)。そもそもその事実を教えてくれたのはチョコをくれた少女本人でしたから。ただ不満だったのは「ほかの男子生徒」がじつにツマラナイ奴だった点です(この辺りの評価は個人的な感情のため公平ではないかもしれません・・・)。「あんな奴と一緒にされたのか!」というショックはありました。多分、向こうの少年も同じように考えていたのだろうと思います。

結局、中学生時代にもらったチョコレートはその1枚だけ。冷静になって考えてみると、あれも一種の「義理チョコ」もしくは「友情チョコ」だったのでしょう。

高校時代
ダラダラ書いていてもしかたないので、結果からいうと高校3年間で収穫なし。ゼロです。

じつは高校1年生のときに生まれて初めて女性とお付き合いした時期はあったのです。2人で他所の高校の学園祭に行ったり、散歩をしたりといったそれこそ他愛のない交際でしたが、私にとっては輝かしい日々でした。が、ヴァレンタイン・デーになるころには既に終わっていました。詳細は語りません。30年も前のことですが、人にペラペラ喋るようなことではありませんので。

大学~現在
大学に入ってからの私は恋愛方面では積極的に打って出るようになりました。「ボヤッと待っていても幸せは来ない」という法則を厳しい経験を重ねることにより学習していたからです(笑)。おかげで十代の終わりから三十代前半くらいまでは比較的に楽しい人生を送れたのではないかと思っています。

けれどもヴァレンタイン・デーのチョコレートには縁がありませんでした(1度くらいは交際中の女性からチョコレートを頂いたことがあったかもしれませんが・・・)。そもそも私とお付き合いしてくれるような女性には共通して「ヴァレンタイン・デーには興味なし」という傾向があったように思います。ある時ある女性に「チョコレートはくれないの?」と訊いたこともありましたが「喜八はそういうことに興味ないでしょ?」と切り替えされてしまいました。

もちろん彼女の返答に不満を抱くということはありませんでした。それどころか今思い出しても「やっぱり、いい女だったなあ」と改めて痛感するくらいです。今後、私はまた新たな女性と恋愛関係をもつことができるかもしれません(できないかもしれません)。もしできたとしたら多分その女性はヴァレンタイン・デーにチョコレートをくれたりはしないでしょう。そんな気がします。


投稿者 kihachin : 2005年02月14日 21:20

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トラックバック時刻: 2005年02月14日 21:45

コメント

むぅ。共学校でも大変なものなんですねえ。
私の場合は校内に異性がいないという環境だったので、10代の頃は……。
バレンタイン・デーって、「論外」でした。

投稿者 とら : 2005年02月14日 21:43

喜八さん、こんにちは!バレンタインデーですか~。(笑)私は女ですが、中学時代に後輩と同級生からかなりもらった記憶があります。私達、女の間では異性にバレンタインチョコをあげるという習慣よりも作ったものを交換してはお互いのお菓子を味わうということに重点をおいて楽しんでいたように思います。クラブの後輩からも頂きました・・・。(笑)甘い物ばかりは食べきれないので兄とはんぶんこして食べました。(笑)今は、クッキーとかチョコレートとか作るのが面倒くさいので、彼にはチョコレートケーキとかチーズケーキなどを焼いて渡しています。母とよく作るので作っては余分に作って渡すって感じですね。私がチョコレート駄目なんですよ~。前、この時季に百貨店に入ったら甘すぎる匂いにノックアウトされて・・・急いで出てきました。(笑)

投稿者 ありす : 2005年06月07日 17:54

ありすさん、こちらにもコメントいただきまして、ありがとうございます。
上の文章は「モテナイ男」のひがみの結晶のようなものです。
読み返してみて、そのことがよく分かりました(大汗)。
まあ、いまさらどうでもいいことですけれど(笑)

母と娘、女友達同士のチョコレート交換はいいですね~。
こちら(男性側)には関係がないので、心おだやかに見ることができます。

投稿者 喜八 : 2005年06月08日 14:30