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2005年03月03日

大学初年度は難しい

卒業・入学の季節です。

ひと昔前に学校とは縁のなくなった私(喜八)ですが、不安と期待の入り混じった春休み独特の感覚はいまだに身体が覚えているようです。この時期に新たな生活を開始する若い人たちのためにアドバイスを送らせていただこうかと思います(おせっかいのようではありますが・・・)。

以下は、数年前知り合いの青年が大学へ入学する際に書き送った私の文章を改稿したものです。

大学初年度は難しい

自分自身の大学生時代を振り返ると「最初の1年をかなりムダに使ってしまったなあ」という慙愧の念があります。高校や予備校から大学に入学する際は環境が激変します。その変化にうまく対応することができなければ貴重な時間の浪費につながります(まさに私自身がそうでした)。

「大学に入って最初に何をするか?」
具体的には履修する科目の選択ですね。どういう科目をとるのがいいのかは、自分の将来の設計図により異なりますし、その学部・学科特有の事情も大きく影響してきます。さらには日本の大学制度の下では、一度選択したコースを後から修正することが難しいことが多いのです。まず情報を収集することが必要となってきます。

高校や予備校の先輩が同じ学部学科にいるなら、その人に会って話を聞くとよいでしょう。サークルに早めに参加して、そこの先輩から情報収集する手もあります。現在ならインターネットでも同じことができるかもしれません。

将来どのゼミに入りたいのかということも1年次から考えておいた方がよいと思います。そのためにはどの科目をとっておいた方がよいのかを考慮しましょう。現実的な思考をするなら「優」をどれくらいとっておいた方がよいのかも計算しておいた方がよいかもしれません。

高校や予備校では学校側がだしてくる課題をこなしていればよかったのです。つまり受身の態勢でも大丈夫だったのです。けれども大学では総ての面において、能動的に自分からアクションをおこしていかなければなりません(もっとも学校・学部・学科により違いは大きいようです)。

それから、これから希望に燃えて大学に進学する貴方にこのようなことを言うのもなんですが、たぶん近いうちに大学への失望感も生まれると思います。

しかし、そのようなときでも「自分からアクションをおこしてゆくのだ!」と思っていれば問題はないのです。「大学の教授たちが馬鹿だったら、オレは自分で勉強するんだ!」くらいの気概をもちましょう。

以上エラソーなことを書きましたが私自身はできなかったことばかりです・・・(スミマセン)。


投稿者 kihachin : 2005年03月03日 21:35

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コメント

喜八さんお久しぶりです。
僕は4月から大学4年ですが入学後3年間は本当にあっという間でした。
今思うと僕も初年度は気の抜けた生活を送っていましたね~(^^;
その頃からきちんと目的意識を持って生活していればと今さらながら思ってしまいます…
大学生活もあと一年、能動的に充実した生活を送っていきたいと思います!

投稿者 ミルコ : 2005年03月04日 23:01

喜八さん、こんばんは!
私も喜八さんの大学の同窓の後輩として、この場を借り
て老婆心(?)のメッセージを書かせて頂きます。

まず、大学生活、4年間は長いようであっという間、でも
モラトリアムが許される貴重な時間でもあります。

私の場合、法学部でしたので、受験生生活の延長で司法
試験・・・とも思ったのですが「学生読書室」で唸って勉強
している司法浪人の先輩方の姿に恐れをなして、「取り
あえず司法試験だけは受けない。選択肢を拡げるために
優の数だけは確保する」という何とも若者らしくないと
言いますか、在野精神のざの字もない保守的な思いつき
をしました。

ただ、それで良かった事も多々あります。それは「三日
坊主でもいいから様々な経験をする」ことによって、思
考の幅が拡がったことです。また、試行錯誤できるのは
学生の特権でもあります。(もっとも、いい大人の歳の
今でも試行錯誤の日々ですが・・・。)

大学に多大な期待をしない、というのも喜八さんと同意
見です。こちらのやる気を削ぐかのような教授など大学
にはごろごろいます。ただ、学問をしっかりやってみる
というのは特に資格試験を目指していない学生にとって
も悪くない「学生の王道」だと思います。

それから、早くも就職を念頭においていろいろ考えてし
まう真面目な人がいるかも知れないので一言しますと、
人生の選択肢は様々だということです。学生→社会人と
いう順序に日本人はやたらと拘るのですが(4/1で入社
式を一斉に行うのはエイプリル・フールだと思った、とは
イスラエル人の友人の弁です。)、私は学生も社会の
構成員である、という意味で立派な「社会人」だと思っ
ています。安定した就職先にありつくことが本当に自分
にとって幸いなことなのか、自問自答するのも良いかと
思っています。(安定を求めるのが悪いと言っているの
ではありません。)

これまでと異なり、主体的な判断をしてもいいのです。
どうか充実した4年間(以上でももちろんOKです。)を
過ごしてもらいたいと思います。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2005年03月04日 23:39

ミルコさん、こんばんは。
もうすぐタイに出発なんですね。
知り合いに聞いたところでは、タイではウエイトトレーニングがさかんなようですよ。
バンコク市内のルンピニー公園には野外ウエイトトレーニング場があるそうです。
旅行も学生生活も充分に楽しまれてください~!

投稿者 喜八 : 2005年03月05日 21:26

tropical_dandy さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

先輩・後輩というのはナシにしましょう。
そういう上下関係(?)はインターネットにそぐわないような気がしますし、私もトシはともかく内容は幼稚ですから(笑)。

> 4/1で入社式を一斉に行うのはエイプリル・フールだと思った、とはイスラエル人の友人の弁です。

なるほど。指摘されてみれば、その通りです。
なにも4月1日に横並びでやる必要はどこにもありません。
3月にやったっていいし、4月であってもどの日でもいいわけですね。
やはり日本人は横並びが好きなのでしょうか?

> 私は学生も社会の構成員である、という意味で立派な「社会人」だと思っています。

これも興味深い指摘ですね。
「社会人」「学生」というような区別はあまり意味がないかもしれません。失職中の人や無職の人は社会人ではないのか? というような疑問も湧いてきそうです。
「会社に属している人だけが一人前」というような、ヘンな意識があるのかもしれません。

> どうか充実した4年間(以上でももちろんOKです。)を過ごしてもらいたいと思います。

学部だけで(大学院を含めないで)学生生活を7年も8年も送った人には、いわゆる「大物」が多いようです(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年03月05日 21:36

 いつも楽しみにブログ拝見させてもらってます。
やっぱり自我が形成されるのは大学時代が多いですよね。

投稿者 天野章一郎 : 2005年03月05日 22:57

喜八さん、こんにちはー。

>「社会人」「学生」というような区別はあまり意味が
>ないかもしれません。失職中の人や無職の人は社会人
>ではないのか? というような疑問も湧いてきそうです
>。「会社に属している人だけが一人前」というような
>、ヘンな意識があるのかもしれません。

そうなんです。英語圏で一語で日本語の「社会人」に
該当する言葉はないと思います。Adultは別に無職でも
adultですし、working member of societyなどとわざ
わざ説明しなければならないと思います。

因みに「社会人野球」という概念を理解してもらうのも
一苦労です。Baseball team between non-professional
teams sponsored by corporationsなどと言わないと
分かってもらえません(苦笑)。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2005年03月06日 13:42

天野さん、こんにちは。
当へっぽこブログを読んでいただきまして、ありがとうございます。

> やっぱり自我が形成されるのは大学時代が多いですよね。

そうだと思います。しかし、自分の場合を考えてみると、中学生時代に人格が形成されたような気がします。
だから中年になった今でも成熟しないんですね・・・(汗)。

投稿者 喜八 : 2005年03月07日 12:48

tropical_dandy さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 英語圏で一語で日本語の「社会人」に該当する言葉はないと思います。

なるほど!
その通りかと思います(指摘されないと気づかない鈍いワタシですが・・・)。
よく日本の「社会人」は結局「会社人」のことだという議論がありますね。
その伝で「社会人」を英語で説明するときは、いっそのこと「company man」と意訳(?)してしまったほうが、分かりやすいかもしれません(暴論)。

> 因みに「社会人野球」という概念を理解してもらうのも
> 一苦労です。Baseball team between non-professional
> teams sponsored by corporationsなどと言わないと
> 分かってもらえません(苦笑)。

なるほど!
「社会人野球」というのも変な表現です。「会社対抗野球」とでもいうべきでしょう。

ところで一般に使われる「社会人」にはパート、アルバイト、派遣社員は含まれていないような気がするのですが・・・。いわゆる「正社員」だけが対象となっている場合が多いのではないでしょうか? 組織の中で「正社員」が「ああ、あの人は派遣だから」なんていうのを時々聞きますが、あれは嫌な感じです。

それにしても「正社員」というのも英語で説明するとどうなるのでしょう???


投稿者 喜八 : 2005年03月07日 12:56

喜八さん、こんばんは。

>よく日本の「社会人」は結局「会社人」のことだとい
>う議論がありますね。
>その伝で「社会人」を英語で説明するときは、いっそ
>のこと「company man」と意訳(?)してしまったほう
>が、分かりやすいかもしれません(暴論)。

それは、言い得て妙!ですね。
私も使わせて頂きます(笑)。

>いわゆる「正社員」だけが対象となっている場合が多
>いのではないでしょうか? 組織の中で「正社員」が
>「ああ、あの人は派遣だから」なんていうのを時々聞
>きますが、あれは嫌な感じです。

それは私も同感です。「フリーター亡国論」などを
唱えている人が、「フリーターは無責任」などとよく
言うのですが、無責任かどうかは個人の資質の問題で、
畜産物のラベルを張り替えるのも正社員、自動車の
リコール隠しをするのも正社員、消費者を騙して
欠陥商品を売りつけるのも正社員・・・ですし、
いわゆるフリーターが存在するから企業の側から
すると安価な使い勝手の良い労働力が供給されている
訳で、「フリーター」を悪玉扱いするのは一種の魔女
狩りだと思っています。

>それにしても「正社員」というのも英語で説明すると>どうなるのでしょう???

これも難しいですね…legal employee…いや、派遣も
フリーターも合法でしたね。日本にいると何だか「い
けないこと」のような気がしてしまいます(苦笑)。
優等生的にはregular staffなどと言うのでしょうが
そうすると他の雇用形態の人はirregularなのか?と
いう疑問も湧いてきます…。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2005年03月07日 19:01

T.D. さん、こんにちは。
興味深いコメントを頂きまして有難うございます!

「フリーター亡国論」を唱える人というのも、やはり嫌な感じです。
T.D. さんも指摘されているように、「フリーター亡国論」を唱えるような人に限って「フリーター」を重宝に利用している(使い捨てている)ことが多いのではないでしょうか(偏見かもしれませんが)。

堀江貴文さんの本を読んでいたら、インターネットを利用することで、いわゆる「引きこもり」の人も戦力となるという意味のことが書いてありました。「フリーター」や「引きこもり」を軽蔑するだけの旧来型の経営者たちとは発想力が違いますね(笑)。

> 優等生的にはregular staffなどと言うのでしょうが
> そうすると他の雇用形態の人はirregularなのか?と
> いう疑問も湧いてきます…。

「正社員」という日本語には「組織にきっちり属している人だけが一人前」という思想(?)が垣間見えているようで、興味深いものがあります。


投稿者 喜八 : 2005年03月08日 14:24

喜八さん、こんにちは。

>「フリーター亡国論」を唱えるような人に限って「フ
>リーター」を重宝に利用している(使い捨てている)
>ことが多いのではないでしょうか(偏見かもしれませ
>んが)。

いえいえ、偏見ではなくて事実だと思います。
厚生労働省が「パートタイム労働者総合実態調査」と
いうものを実施していまして、いわゆる「フリーター」
は、コストカットにしのぎを削る苛烈な業界だけでは
なく、規制に守られていそうな業界も含めてほぼありと
あらゆる業界で、賃金・法定福利費を圧縮できるフリー
ターを雇用者側が求めていることが分かりやすく書か
れています。

実際、フリーターの労働力がなければ、人々は多くの
商品またはサービスに倍近い金額を支払わなければ
なりません。また、「亡国論」の人が提唱するように
フリーターが皆、正社員になれば、現在の正社員は
大幅な給与カットを呑まざるを得ません。

>堀江貴文さんの本を読んでいたら、インターネットを
>利用することで、いわゆる「引きこもり」の人も戦力
>となるという意味のことが書いてありました。「フリ
>ーター」や「引きこもり」を軽蔑するだけの旧来型の
>経営者たちとは発想力が違いますね(笑)。

堀江さんの説はもっともだと思います。
「フリーター」も「引きこもり」も現実に存在している
ので、それを非難するだけでは何の解決にもならない
と思います。むしろ、そうした人々が存在することを
正面から認めて、どう対処するのか考えた方が現実的
だと思います。それに、「引きこもり」に関しては、
その人たちを悪玉扱いするのは筋違いのような気も
しています。「引きこもり」を非難する人も、「引き
こもり」を生み出している社会の構成員として「引き
こもり」現象に対しても何らかの責任があるのではと
思います。

もっとも、私は、引きこもっていても構わない状況が
存在していて、かつ引きこもっている人がそのことで
何らかの精神的苦痛を抱えていないのであれば、それは
それで構わないのではないかと思うのですが、これは
無責任なのでしょうか・・・。

>「正社員」という日本語には「組織にきっちり属して
>いる人だけが一人前」という思想(?)が垣間見えて
>いるようで、興味深いものがあります。

堀江さんは「そういう世の中では既にないですよ」とも
言っていて、これが既得権益層に反感を買っているの
かも知れませんね…。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2005年03月08日 16:40

T.D. さん、こんにちは。
今日は温かいというよりは、暑いくらいの陽気ですね。

> 厚生労働省が「パートタイム労働者総合実態調査」と
> いうものを実施していまして、いわゆる「フリーター」
> は、コストカットにしのぎを削る苛烈な業界だけでは
> なく、規制に守られていそうな業界も含めてほぼありと
> あらゆる業界で、賃金・法定福利費を圧縮できるフリー
> ターを雇用者側が求めていることが分かりやすく書か
> れています。

これは貴重な情報をありがとうございます(というよりは私が無知なだけのような気もしますが・・・)。
政府の方針で今後は「正社員」の数を減らして、アルバイト・パート・派遣社員の割合を増やしてゆく、というニュースを目にしたことがあります。つまり、アメリカ合州国のようなシステムにしてゆこうということなのでしょう。
これが果たして多数者の幸福につながるかは大いに疑問です。また(アメリカのように)貧富の差が大きくなると、社会の安定性が脅かされることになります。

>「フリーター」も「引きこもり」も現実に存在している
> ので、それを非難するだけでは何の解決にもならない
> と思います。むしろ、そうした人々が存在することを
> 正面から認めて、どう対処するのか考えた方が現実的
> だと思います。

まさにその通りなのですね。
堀江社長の意見はきわめて実務的なものです。
それに反して「フリーターや引きこもりは困ったものだ。まったく今の若者は・・・」なんていう経営者たちの意見は自らを評論家的な立場においた無責任なものだという印象があります。

投稿者 喜八 : 2005年03月09日 13:04