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2005年03月12日

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』

映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(原題:The Lord of the Rings: The Return of the King)』ピーター・ジャクソン監督(2003)について(2005-03-05 DVD 鑑賞)。

ストーリーJ・R・R・トールキン(John Ronald Reuel Tolkien、1892-1973)原作の長編小説を映画化。空想世界「中つ国(Middle-earth)」の歴史上「第三紀」に勃発した「指輪戦争(The War of the Ring)」の顛末を描く。

復活した冥王サウロンが大軍勢を組織して、中つ国全土の征服を企む。これを阻止するため主人公のフロドホビット)、アラゴルン(人間)、レゴラスエルフ)、ギムリドワーフ)、ガンダルフイスタリ)たちが立ち上がる。勝敗の命運はフロドが所有する「一つの指輪(One ring)」にかかっていた・・・。

感想》原作の『指輪物語(原題:The Lord of the Rings)』を読んだとき「これは合戦小説だな」という印象を抱きました。とくに後半に入ると華々しい合戦場面の連続です。最初のほうがひどく退屈なので、この長い小説を読むのを放棄してしまう人も少なくないようですが、合戦小説となってからは俄然面白くなるのです。

今回の映画化では、この合戦小説としての要素が強調されています。そして原作の退屈な部分はあっさりと切り捨てられています(たとえば第一巻における中つ国最古の住人トム・ボンバディルの登場場面など)。

『王の帰還』の山場は要塞都市ミナス・ティリスの包囲戦と、それに続くペレンノール野の合戦(Battle of the Pelennor Fields)でしょう。が、正直なところ「ちょっとなあ・・・」と思わせられる部分もありました。

戦争に利用される動物たち
サウロンの同盟軍である南方部族ハラドリム(Haradrim)が操る巨象ムマキル(Mûmakil、Oliphaunt とも呼ばれる)、ナズグル(Nazgûl)の首領が乗る怪鳥(Fell-beast)、および多数の馬たちが可哀想でした。彼らは人間が勝手に行なう愚行(戦争)に強制的に参加させられているのですから。

男装で戦闘に参加するローハンの姫君エオウィンがムマキルの足や Fell-beast の首を斬る場面では思わず「動物を虐待するな!」と声がでてしまいました(笑)。ムマキルのすねに刺さった無数の矢、という描写も「痛い」ものがあります。

サウロン軍に所属して、破城槌グロンド(Grond)や投石器を操作し、また城門が破られた後は尖兵として戦闘に参加するトロール(Troll)の存在も、なんだか哀れです。トロールたちは故郷の山で大食いしたり喧嘩をしたりして平和に(?)暮らしていたいのではないでしょうか。対人間戦争に熱意を持つとは、とても思えないのです。

白人中心主義
すでに多くの人が指摘されているように『ロード・オブ・ザ・リング』には白人中心主義的な要素があります。これは原作の小説も同様です。

「善」の側に属するホビット・人間・エルフ・ドワーフはすべて白人です。視覚的に描かれる映画では、その事実が残酷なまでに明白となります。白人で金髪、鎧は銀色、乗馬は白毛というのが象徴的な「善」のイメージです。

反して「悪」のサウロン軍は白人以外の人種として描かれています。ムマキル(巨象)を操るハラドリムは黒人であることがはっきりしています(原作に明記)。おそらく北アフリカの黒人回教徒というイメージなのでしょう。

そしてサウロン軍の主力であるオーク(Orc)。映画『ロード・オブ・ザ・キング』に限っていうと、オークはアジア人なのではないかと私は考えています。13世紀ヨーロッパに進入し無敵を誇ったモンゴル兵のイメージが投影されているのではないかと思うのです。

オークたちが身につけている黒い鎧は黒澤明監督作品『』や『影武者』に登場する雑兵を髣髴させます。まるで黒澤映画を観ているのではないかと錯覚するような一瞬もありました。きわめて東洋的なのです。

ちなみに善の側の軍装が銀色中心で、悪の側のそれが黒色中心というのは、ハリウッド映画の「文法」といってもいいでしょう。数多くのファンタジー映画・歴史映画に共通する表現手法です。

そういえば小学生のころテレビ放映で観たジャック・パランスJack Palance)がフン族アッティラ大王を演じた映画『異教徒の旗印(原題:Sign of the Pagan)』ダグラス・サーク監督(1954)でも、アッティラ軍は黒い鎧かぶとで身を固めていました。人間のしゃれこうべを使った馬印などは『ロード・オブ・ザ・リング』のオーク軍のものとそっくりです。小学生の私は自然にアッティラ軍を応援していました。

5世紀にヨーロッパ深く攻め込んだフン族もアジア系の遊牧民族です。『異教徒の旗印』の前半ではアッティラ大王軍が無敵の強さを見せていました。しかし映画の最後には剽悍無比だったはずのアッティラ軍が、軟弱な白人主人公率いるキリスト教軍に大敗し、大王も暗殺されてしまうのです(ただしこれは史実と異なります)。子供心にも納得がいかない展開でした。

『ロード・オブ・ザ・リング』でも「オーク=アジア人」というイメージができてしまうと、「善」の主人公側を応援する気持ちはなくなってしまいます。オークの軍勢がミナス・ティリスを包囲するとき、思わずオークの側を応援してしまっている自分に気づいたりします。モルドール軍副指揮官でオークのゴスモグGothmog)が「The Age of Men is over. The Time of the Orc has come.」と宣言するときも「そうだー!」と合いの手を入れたりして・・・(笑)。

白人のトールキンが書いた原作をもとに白人のジャクソン監督が映画化しているのですから、白人中心であっても仕方ないでしょう。「人種差別だ」とは申しません。実際のところ映画『ロード・オブ・ザ・リング』は上質のエンターテインメント作品に仕上がっています。が、東洋人の私には白人の観客とは一味違った楽しみ方があることは指摘しておきたいと思います。


参考ページ


投稿者 kihachin : 2005年03月12日 11:46

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コメント

『指輪物語』が白人中心主義である事は、子供の頃、初めて読んだ時にも感じたくらい、あからさまなような気がします。
ですが、物語が書かれた時代や、背景を考えれば、(今思うと)当然のなりゆきなのかもしれないですね。
ただ、ハラドリムなどは、ある意味、そういう納得のしかたができるのですが「焦茶の国の男たち」については、いまいち納得がいかなかったんですよね。
彼らの立ち位置は、いったい、どうなっているのかと。
『指輪物語』は、私の場合、前半の合戦が始まらない部分も含めて、楽しめる物語なのですが、いろんな点で、穴も多いなあ、と最近思っています。

投稿者 とら : 2005年03月12日 13:24

とらさん、こんばんは。
逆トラックバック&コメントありがとうございます。

> 「焦茶の国の男たち」については、いまいち納得がいかなかったんですよね。
> 彼らの立ち位置は、いったい、どうなっているのかと。

「褐色人(Dunlendings)」については、いままで無神経に読み過ごしていました(笑)。
ドロナワ的に調べてみると、中つ国の先住民族ですね。黒髪だけれど背が高いとあるので、どうやらアジア系ではなさそうです。

原作のほうには「東夷(Easterlings)」という種族がモルドール側に参戦しますから、「オーク=アジア人」説は成立しないようです。上の私の記事はあくまで映画限定の話です・・・。

> いろんな点で、穴も多いなあ、と最近思っています。

穴はあるけれど非常に面白いですね。
考えてみると、トルストイの『戦争と平和』、ユーゴーの『レ・ミゼラブル』、ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』、住井すゑの『橋のない川』なども穴だらけだけれど、素晴らしい大長編小説です。長い小説というのはそういうものなのかな? という気もします。

投稿者 喜八 : 2005年03月12日 21:01

こんばんは。コメントどうもでした。
なるほどな解釈ですね、掘り下げると色々ありそうです
映画としては映像も音響も上質で好みの作品でした

投稿者 だにい : 2005年03月12日 23:47

コメント・TB有難うございました。
この物語について語るのは、深~いファンが大勢いらっしゃるのでわたしなぞおよびませんが、わたしは、映画先行で一部を観た時点から原作を読みました。

こんなに原作を読んでいてよかった、と思える映画もなかったですが、物語に浸るという体験を堪能できた作品でした。

わたしも、とらさんと同じく、物語の前半部分もすきなのです。でも白人中心主義というのは、喜八さんやとらさんと違い、あまり気にすることなく、ひたすら入り込んでましたね。現実逃避の道具だったからでしょうか。

そういえば、戦いを描いた映画も小説も山ほどありますね。特に、古いものは差別意識が露骨で、気分が悪くなることも有ります、女性の描き方なんていうのも許せないのもある。

でも、喜八さんの分析も観点も見た後、読んだあとの楽しみです。とても興味深く感じました。また、あらたな観点を得て、読み直ししようかな・・・。

投稿者 pianocraft : 2005年03月13日 00:11

だにいさん、コメントありがとうございます。m(__)m
ホームシアターで悠然と映画鑑賞されている、だにいさんが羨ましいですね。
プロジェクターなどの器具はともかく、狭い我が家では空間が圧倒的に不足していますので・・・。音もあまり大きくできません。(^_^;)
ホームシアターのために引越ししようかな? というのは夢でしかありません・・・。

投稿者 喜八 : 2005年03月13日 20:51

pianocraft さん、こんばんは~。
コメントありがとうございました。

じつは私が『指輪物語』が白人中心的な傾向があるのに気づいたのは、ごくごく最近です(笑)。『王の帰還』でファラミア率いる騎馬隊が絶望的な突撃を敢行する前に、ミナス・ティリス市内を行く場面がありますね。あの場面で嘆き悲しむ民衆がみごとに白人ばかりだったので、ようやく気づいたのです(鈍い・・・)。

もし私があの映画のプロデューサーであったら、あの民衆の中にアジア人・黒人・アラブ人の演技者を混ぜたと思います。さらにはオークやトロールの中にもモルドールに属さず、ゴンドールに忠誠を誓う者もいるだろうと思うのです。「帝国」というのは多種多様な民族・人種で構成されているのが一般的ですから。

> そういえば、戦いを描いた映画も小説も山ほどありますね。特に、古いものは差別意識が露骨で、気分が悪くなることも有ります

つい最近ウエスタンの名作とされているジョン・フォード監督『駅馬車』を再鑑賞したら、先住民の扱いがあまりに酷いので興ざめな思いをしました。先住民の戦士たちが無意味で無謀な攻撃をしかけて、次々と撃ち倒れるのは異常に感じられました。大学生のころ観たときは何も考えずに楽しめたのですが・・・。

> 、女性の描き方なんていうのも許せないのもある

アメリカ合衆国は先進国の中では女性の社会進出が遅れていますし、ハリウッドなんかは典型的な男性社会のようですね(最近は自らプロデューサーもつとめる女優さんが増えてきたようですが)。男女平等の度合いが高い北欧諸国ではどのような映画がつくられているのかな? と思うことがあります。

投稿者 喜八 : 2005年03月13日 20:54

喜八さん、コメントありがとうございました><!!ブログのマナーをまだイマイチ理解してないので、ここにコメントしていいのかわからないんですけど(汗)、とにかく嬉しかったので!

ロードの3部作は映画館で各3回見て、DVDも持ってます。お気に入りってわけじゃないんですけどね。よく映像化頑張ってくれたね程度に。アカデミー賞をとった時も、そりゃあげなきゃ可哀相だよ程度に。主演助演でノミネートがなかったのがそういう意味ではなんとも切なかったです。他の作品のノミネートは「ミスティック・リバー」しか見たことないので、なんとも言えないんですけどね(^^)ゞ

ではまた☆

投稿者 理美 : 2005年03月14日 00:35

喜八さん、おはようございます^^
TB&コメントを有難うございました!

すばらしい感想文ですね!
こういう文章こそがきちっと個性の出た【映画の感想】という気がします。
勉強になりました~(〃^∇^)o
なるほど・・ですよね。確かに最初に誰がどう見えるかで
応援する気持ちは違ってきますよねー。
原作を制覇された事もすごいですよね。
>最初のほうがひどく退屈なので、この長い小説を読むのを放棄してしまう人も少なくないようですが
 そうそう!それに当てはまる私と長女です(笑)
長女は小4なので許せるとして、私は・・^^;

恥ずかしながらこちらからもTBさせて頂きました。

投稿者 てるみ : 2005年03月14日 08:14

> 理美さん

理美さん、こんにちは。
コメントありがとうございました。
繰り返しになりますけれど、大学合格おめでとうございます!

「ブログのマナー」に関して細かいことは気にされないでください。私は「悪意」や「無礼」に対しては断固とした処置をとることにしていますが、細かい「礼儀作法」を主張する者ではありません(なんて格好つけ過ぎかも?(汗))。

> 主演助演でノミネートがなかったのがそういう意味ではなんとも切なかったです。

そうですね。ヴィゴ・モーテンセンあたりはノミネートされると思っていました。
シルヴェスター・スタローン主演の『デイライト』(1996)で、自信過剰な元登山家のロイを演じたときから、なんとなく気になっていた役者でした。『ロード・オブ・ザ・リング』では「素晴らしい俳優になったなあ」と思っていました。

投稿者 喜八 : 2005年03月14日 21:22

> てるみさん

てるみさん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
私のは理屈先行の記事で恥ずかしいのですが・・・。(^_^;)

原作はモリア坑道のあたりから俄然と面白くなりますよ。
だからいっそのこと、モリア坑道以前を跳ばしてしまうという手もありそうです(熱心なファンの方からは「邪道だ」とお叱りを受けるかもしれませんが)。

それと、てるみさんと同じく私もサムのファンです。
『指輪物語』の膨大な登場人物の中でサムが最も立派な人物に描かれていると思います。
原作者のトールキンさんもサムが一番のお気に入りだったのではないかという気がします。

投稿者 喜八 : 2005年03月14日 21:23

喜八さん、お邪魔いたします。
私は映画から入りました。
「王の帰還」公開の頃、人生がというより、自身の価値観がひっくり返された出来事があり、呼吸も出来ないくらい苦しい時期でした。
その私に息の仕方を思い出させてくれた、たぶん一生に一本の大切な映画だと思います。
これは映画自体の評価でもなんでもないのでしょうが。
うーん、悩んだのですが、トンでもないグルグル記事ですが、こちらからもTBさせていただきます。
原作を読めば読むほど「言いたいこと」も多々出てくるのも本当ですが、当時の思いのタケを叫んでいた記事でもありますし(笑)(だいたい、「TBステーションのお題」が泣ける映画だったのですよ。…いいわけ?)
大作と呼ばれるものはどこか、「アナ」はあるものなんでしょうね。でも、それ以上のパワーは無くては、「大作」は成り立たないのでしょう。
書き続ける、作り上げる。その情熱。
これは原作、映画ともに共通している事だと思います。

投稿者 ぐるぐる : 2005年07月17日 22:27

ぐるぐるさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
自分の記事を読み直してみると、ネガティブな感じですね。(^_^;)
実際には私はかなり強固な『指輪物語』ファンなのですが(反省)。

> その私に息の仕方を思い出させてくれた、たぶん一生に一本の大切な映画だと思います。

映画にはそういう力が強いような気がします。私にもそのような映画があります。『オズの魔法使い』です。『ロード・オブ・ザ・リング』とは非常によく似た部分をもつ映画ですね。

> 大作と呼ばれるものはどこか、「アナ」はあるものなんでしょうね。でも、それ以上のパワーは無くては、「大作」は成り立たないのでしょう。

これはまさにその通りだと思います。
長編小説の場合に、それを強く感じます。
トルストイ、ドストエフスキー、ディケンズ、住井すゑといった人たちの長編小説は、ある意味では穴だらけですが、全体としては凄いものとなっていますから・・・。

投稿者 喜八 : 2005年07月18日 09:05