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2005年06月09日

バオバブ

バオバブの実

わびすけさんからバオバブの木の写真を送っていただきました。
ありがとうございます~。m(__)m
バオバブとはなんとも印象的な名前だと以前から思っていました。

以下はわびすけさんの文章です。

岐阜県可児市で開催中の花フェスタに出かけて来ました。
そこで名前だけは知っていたのですが・・・。
バオバブの木ご存知ですか??
これバオバブの実がついていました。

(以下ふたたび喜八)
バオバブ」という木の名前を初めて目にしたのは、小学生3年生くらいのころだったと思います。当時、私が愛読してやまなかった子供向け全集『オクスフォード世界の民話と伝説』(講談社刊、全12巻)の「第10巻 アフリカ編」に何度か「バオバブの木」が登場したのです。名前からして強烈な印象がありました。

この『オクスフォード世界の民話と伝説』シリーズには、イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ・スイス・ユーゴスラビア・ロシア・北欧・アフリカ・インド・中国の民話と伝説が収録されています(イギリスだけは2巻あります)。

小学校中学年ころの私の最大の愛読書が、この『オクスフォード世界の民話と伝説』でした。何度も何度も読み直して飽きることがありませんでした。いま考えてみても、私の嗜好や性格のかなりの部分はこのシリーズに負っているような気がします。

子供のころに持っていた本の大部分は折々に処分してきましたが、この『オクスフォード世界の民話と伝説』は今でも大切に保存してあります。現在は版元でも品切れとなっているので入手するのも難しいでしょう(小学校の図書館にはあったりするのかもしれませんが)。

さて「アフリカ編」からバオバブの木が登場する一編を紹介します。「木の上にすむこどもたち」というタンガニーカのカンバ族の民話です。


「木の上にすむこどもたち」の粗筋

あるところに1人の男と3人の小さな子供(2人の男の子と1人の女の子)がいた。
母親が亡くなってしまったので、男が昼間仕事をするあいだ、子供たちの面倒をみる者がいなかった。

そこで男は大きなバオバブの大木の上に家をつくることにした。
木の上の家なら、男が留守のあいだも、子供たちが猛獣におそわれたり、森には大勢いた魔法使いに魔法をかけられることもないと判断したからだ。

できあがってみるとバオバブの木の上の家は非常に快適で、しかも安全だった。
男は子供たちに自分が帰ってくるまでは昇降用の縄梯子を絶対に下ろさないように言いつけた。
そして帰宅したときは合図として短い歌をうたうことにした。
子供たちが父親だと分かるように。

しばらくのあいだは非常に総てが非常にうまくいっていた。
が、ひとりの魔法使いが子供たちを攫って奴隷にしようという悪心をおこした。
魔法使いは父親の振りをして合図の短い歌をうたい、子供たちを騙そうとする。

けれども声が違うので、子供とて騙されはしない。
執念深い魔王使いは、まじない師のもとを訪ずれ、声を変える方法を質問する。

まじない師に教えられた方法(非常な困難をともなう)により、魔法使いの声は、子供たちの父親のものとそっくりになる。
子供たちはまんまと騙されてしまう。
そして魔法使いに誘拐され、その奴隷とされてしまった。

夕方、父親が帰宅すると子供たちの姿がない。
父親は弓と矢をとると、まじない師のもとへ駆けつけ、子供たちの行方を訊く。
まじない師は豹の毛皮と瓢箪を使った占いにより子供たちが何処にいるかと突き止める。

父親は魔法使いの小屋を発見する。
父親の計略により、魔法使いは殺される(この辺はあっけない)。魔法使いは今際のきわに自分が死んだら、その小指を切り落として火にくべろと言い残す。

父と3人の子は火をおこし魔法使いが言った通りにする。
すると牛・山羊・羊・人間が火の中から次々と現れた。
これまでに魔法使いに食べられた人間や動物たちだった。

生き返った人々は喜び、父親に心からの礼を言って、めいめい自分の村に帰っていった。
動物たちはバオバブの木に住む家族の所有物となった。
動物は子供を産み、どんどん増えていった。
家族は金持ちとなり、それから何年ものあいだ森の中で一緒に楽しく暮らした(終わり)。


投稿者 kihachin : 2005年06月09日 21:27

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コメント

喜八さん面白い童話有難う御座いました
所でバオバブの実って食べられるってご存知でしたか?
どんな味かチャンスがあれば食して見たいですねぇ

投稿者 わびすけ : 2005年06月09日 22:30

わびすけさん、こんにちは~。

> 所でバオバブの実って食べられるってご存知でしたか?

いえ、知りませんでした。
本当に食べてみたいものですね。
たぶん美味しくはないと思いますが、話のタネに(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年06月10日 08:55

トラックバックありがとうございました。
この民話もいいですね。最近、アフリカの本を読んでいたので、より興味深かったです。
うちのバオバブは、どこまでちゃんと育つのか??笑

投稿者 つな : 2005年06月17日 18:56

つなさん、こんにちは。
「トラックバック返し」ありがとうございました。

> うちのバオバブは、どこまでちゃんと育つのか??笑

バオバブが巨大になって、木の上に家がつくれるくらいになったらいいですね(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年06月18日 09:31

つなさんのアフリカ記事や、ここのところの身近な「バオバブブーム」に触発されて、とうとう、アフリカ関係の紀行文について、記事を書きました。
記事中、バオバブの事を取り上げていますので、本文からのリンクを張らせていただきました&TBさせていただきました。
これは、わびすけさんの写真によるところも大きいのです。
この場を借りまして、わびすけさんにもお礼を申します。

それにつけても、バオバブの実を食べてみたい。

投稿者 とら : 2005年06月22日 16:03

> それにつけても、バオバブの実を食べてみたい。

そうですか! それでは私も話のタネにお相伴しましょう。
でも、「ナルニア国ものがたり」の第一巻に登場する「ターキッシュ・ディライト」といっしょで、一口食べたら後悔しそうですよ(笑)。

ところで、つなさんの育てているバオバブの木は、どこまで大きくなるのでしょうね?
丹精を込めて育てたら、巨木になる可能性はあるのでしょうか?
ちゃんと見届けたいですね。(^_^)v

投稿者 喜八 : 2005年06月22日 20:28

つなさんによりますと、日本で育てる場合、人の身長程度の高さが限界みたい、だそうです。
やはりバオバブは大きいのがいいなあ、と思うので、つなさんのバオバブを、応援しているところです(笑)。
でもって、「たーきっしゅでらいと」……。
魔女が提供したものでなければ大丈夫ですよ、きっと(汗)。

投稿者 とら : 2005年06月23日 22:46

> つなさんによりますと、日本で育てる場合、人の身長程度の高さが限界みたい、だそうです。

やっぱり、アフリカの大地でないと巨木にはならないんですね・・・。
それは残念なような、安心なような(笑)。
やはり、アフリカまで「本場もの」を見に行かないといけません!

投稿者 喜八 : 2005年06月24日 12:38