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2005年07月07日

投資格言

人の行く裏に道あり花の山

有名な投資格言だそうです。株式市場で「勝ち組」になろうと思ったら他の人たちと同じことをしていてはダメだ、という意味なのだとか。細かい解釈はいろいろあると思います。ご興味のある方は「Google」などで検索してみてください。

ところで、このブログ記事では株式投資について語ろうというのではありません。そもそも私自身は株を買った経験が乏しいのです。最近20年間の購入回数は片手で数えても指が余ってしまうほどです。成績は・・・、ここに書いても仕方ないですね。

ちなみに私の経験では、長年にわたって株式投資をしている人、あるいは各種ギャンブルにせっせと「投資」をしている人に「収支はどうなっているの?」と質問すると、ほとんどの人が「ちょっとだけプラス」とか「トントン」と答えます。同じ質問をされたら、私も「トントン」と答えることとします(笑)。

話をもとに戻します。
冒頭の投資格言は非常に役に立つ! これは確実です。
投資の場合だけなく、他の分野においても有効な格言なのです。

第一に、そのものずばり「花の山歩き」に役立ちます。花には盛りの季節があり、また花の名所があります。「○○が花盛り!」という情報に釣られて、花の名所コースに足を踏み入れると・・・人人人の人の列。たしかに花は綺麗なのですが、人混みは苦手という方なら心の底から嫌になってしまいます。

とはいえ。多くの場合、道はひとつとは限りません。ごった返す登山道のすぐ裏にはひっそり静かな道があることも少なくないのです。その道は「花の名所」と言えるほどの花はないかもしれませんが、花がまったく咲いていないということもないでしょう。それどころか、人に知られぬ「花盛りの森」さえあるかもしれないのです。

さらには。恋愛の際にも「人の行く裏に道あり花の山」は有効です(じつはこちらが本論です!)。私の観察するところでは、恋愛においては一種の群集心理が働くことが多いようです。特に学校や職場などの限られた人間関係では、本来の自分の好みとは違う「他の人たちに評判のいい」相手を好きになってしまう(好きだと錯覚する)ことが多いのではないでしょうか。

「いや、自分はそんなことはない」という確固たる自信のある方なら問題はありません(私は自信ありません)。けれども、群集心理に囚われてしまうと、本来は自分にとってそれほど大きな意味を持たないであろう相手が、実際以上によく見えてしまうことがあります。学校時代好きで好きでたまらなかった相手と、卒業後顔を合わせたら「意外にツマラナイ人だった」という経験をされた方は多いのではないでしょうか。

結局、モテる人というのは「バブル人気」によって支えられていることも少なくないように思います。そしてバブルが安定して「ブランド人気」が形成されてしまえば、実際の価値以上の高値で流通する(このような意地悪な見方をするのはモテナイ私の僻みではないか? と自分でも思いますが・・・)。

大切なのは他人の評価に目を曇らされないで、冷静に自分の周囲を見回してみることなのでしょう。多くの人からチヤホヤされたりはしないけれど魅力的な人というのは案外たくさん存在するものなのです。大変な美人が周囲の注目をそれほど集めていない、という状況でさえ決して珍しいものではありません。

人の行く裏に道あり花の山」。投資の世界では有名な格言なのだそうですけれど、応用範囲は広そうです。他の人たちが見逃している「宝」に目を向けるように意識すること、これができれば人生もより楽しいものになるのでしょう。


投稿者 kihachin : 2005年07月07日 07:24

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コメント

この「恋愛のお話」が面白かったです。姫野カオルコさんの小説で、”男子がサロン的に口笛を吹かねばならない女子”というニュアンスの表現がありました。そういう最大公約数的な異性っていますよね。みんな、本心は違うのかも。でも、”サロン的に口笛を吹かれちゃう女子”というのも、決して幸せではないような気がします。ネタ的に好きって言われるのも、どうもなーと思うのです。
好きな人を好きだと言える(「えー、あんな人を?」とか言われても気にしなくなる。若しくはそんなこと言われなくなる)ようになるのは、ある程度大人になってからかもしれませんね。

「花の名所」に関しても同感です。

投稿者 つな : 2005年07月07日 21:17

つなさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。

姫野カオルコさんの表現は「言いえて妙」ですね。
とくに「男子がサロン的に」の部分が痛烈です。

> 好きな人を好きだと言える(「えー、あんな人を?」とか言われても気にしなくなる。若しくはそんなこと言われなくなる)ようになるのは、ある程度大人になってからかもしれませんね。

この点については一生大人になれない人も結構多いのではないかという印象があります(もっとも、私自身にもそういう部分がないとは言えないかもしれませんが・・・)。
他人から何を言われようが自分の好きな人を好きだといえる、というのは、ある意味では理想的な生き方かもしれませんね。

投稿者 喜八 : 2005年07月08日 20:26

こんばんは。連続コメントで失礼しまーす。
今宵もアメブロは重いです。涙

>男子がサロン的に
勿論、「女子がサロン的に」な場合もあるわけです。笑
「何々君が好きだって言っとけば、おっけー」的な。

今、ちょうど遥洋子さんの「美女の不幸」という本を読んでいるのですが、これもまた強烈な本です。
誰もが認める美の果てに、そこに幸福は存在するのか?といった趣きであります。
「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」で論破する力を得た著者が、それでもまだ(美と論理性を得てなお)幸福にはなれない!と言っている気がします。

「小さくまとまってる」と言われるかもしれませんが、満たされる欲もそうではない欲も、素直に認めて自分の中でちゃんと消化したいなーと思います。

投稿者 つな : 2005年07月08日 21:47

亡くなられた作家の中島らもさんが
 人の行く裏に道あり菊の花
という言葉(少し変形していますね)で、
コピーライターとしての極意を教えてくれた
文章がありました。
(確か『空からぎろちん』というタイトルだったと
思います)

どちらにしろ、「最後の相場師」と呼ばれ、
長者番付(今は高額納税者番付)のトップになった
こともある是川銀蔵さんなんか、たぶんとても好き
そうな言葉ですよね。

投稿者 マーヒー : 2005年07月09日 00:49

つなさん、こんにちは。
コメントありがとうございます!

> 勿論、「女子がサロン的に」な場合もあるわけです。笑
>「何々君が好きだって言っとけば、おっけー」的な。

そうですね。正直にいうと「そのほうが多いかな?」という気もします。恋愛においては女性のほうが老獪ですからね(なんて言うと多くの女性から怒られそうですが・・・(汗))。

> 今、ちょうど遥洋子さんの「美女の不幸」という本を読んでいるのですが、これもまた強烈な本です。

この本のことは知りませんでした。早速、読んでみることにします。
ちなみに以前、以下のような「読書感想文」を書いたことがあります。
ご参考までに・・・(宣伝のようでスミマセン)。(^_^;)

『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』 遙洋子
http://kihachin.net/bookshelf/haruka.html

『サヨナラ、学校化社会』 上野千鶴子
http://kihachin.net/bookshelf/ueno.html


投稿者 喜八 : 2005年07月10日 08:48

マーヒーさん、こんにちは!
中島らもさんが挙げた格言は、非常にきわどい「シモネタ」ではないかと思います・・・。
聖職者であるマーヒーさんが例に挙げるのは、ちょっと問題があるかもしれません・・・。(^_^;)
中島らもさんは皮肉なところのある人でしたから、こういう事態も予想していたのかもしれません。
となると、素直に騙されてあげるのが供養になりそうですが(笑)。

ところで『徒然草』はウチにも岩波文庫版がありました。
最初のほうを読んでみましたけれど、難しいですね(汗)。


投稿者 喜八 : 2005年07月10日 08:52

喜八さん、こんにちは。
アドレスまで入れてくださり、ありがとうございます!
「東大で~」の方は、以前喜八さんの書評を読んだことがあっらのですが、「サヨナラ~」の方は初めて読みました。

「東大で~」は、新人であちこちぶつかってた頃に、実家に帰ったら、母にそっと差し出されました。笑
実際は論理性を越えた部分で、喧嘩になってしまうことも多くて、まだ途中までしか読んでいませんが、「美女の不幸」は何となくそういう感じです(この本の感想は、まだぐだぐだなので、すみません。その内、文章にしてみたいのですが)。男性が読むとどう感じるのか、興味がある本ではあります。もしお読みになったら、感想をお聞きしたいなぁと思います。

「サヨナラ~」は読んだことがないのですが、書評を読むだけでも非常に明快で「頭がいい」感じですね。突き抜けてる、明晰な頭脳を持つ女性は、かっこいいよなーと思います。 

投稿者 つな : 2005年07月10日 15:56

つなさん、こんばんは~。
コメントありがとうございます。m(__)m

> 「東大で~」は、新人であちこちぶつかってた頃に、実家に帰ったら、母にそっと差し出されました。笑

そうですか! 素敵なお母さんではありませんか!
これは社交辞令ではなくて、心からそう思います。
私も上野千鶴子さんと遥洋子さんは好きですね~。
納得できないものとはトコトン戦うという勇気に敬意を覚えます。
『美女の不幸』は近いうちに読んでみたいと思います。

> 突き抜けてる、明晰な頭脳を持つ女性は、かっこいいよなーと思います。 

さらには「正義感」と「勇気」。
たしかに上野教授は格好いいです。

投稿者 喜八 : 2005年07月10日 19:50