【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 09-06のトレーニング | メイン | 09-03~09-09の有酸素運動 »


2005年09月08日

どぶ板選挙

9・11衆議院選挙も終盤戦に突入し、各陣営の選挙活動もいよいよ激烈になってきました・・・はずですが、ウチのほうは静かなものです。宣伝カーもほとんどやって来ないようですし、電話もまったくかかってきません。本命とされる候補が大臣経験者で「当選確実」だそうですから、静かな選挙区となっているのでしょう。

たぶん広島6区(亀井静香 vs. ホリエモン)や東京10区(小林興起 vs. 小池百合子)なんていう選挙区はいまごろ燃え上がっているのでしょうね。別に羨ましくはないですけれど(笑)。

これらの激戦区では各候補が「どぶ板選挙」に励んでいるとメディアは伝えます。「どぶ板選挙」とは辞書にも載っていない日本語ですが、候補者自身が有権者の住む町々にこまめに足を運ぶ戦法だそうです。このごろは「どぶ板礼賛」とでもいうような意見が国会議員にもメディアにも目立ちます。「どぶ板=頑張った=よい」という図式なのでしょう。

ところで選挙といえば思い出すことがあります。もう10年以上も前になるでしょうか。たまたま居酒屋で隣り合わせた男性から、さまざまな選挙の裏話を聞いたことがあるのです。50代後半くらいの人でした。なんでも普段は小売業を営んでいるのだそうですが、とにかく選挙が好きで仕方がなく、本人いわく「選挙のセミプロ」だとか。

以下に思い出すままにその人の発言を再現してみます。ただし、一度だけ会った人の話ですから、ことの真偽は分かりませんし裏も取れないということはお断りしておきます。一種のホラ話だと思ってください。

宣車(せんしゃ)に乗って「○×でございます」なんて叫んでいるウグイス嬢、あれに払う日当は公職選挙法で上限が決まっとる。でも、法定の額じゃあロクな奴は雇えん。最低でもその倍だろう。この辺だと音大声楽科の女の子のいいアルバイトになってるよ。
対立候補の宣車同士が行き遭うことは少なくない。そんなときウグイスには「掟」がある。とにかく相手より先に声をかけるんだ。「×△候補の健闘を祈ります」とかエールを送る。もし、これを相手に先にやられてしまうと「ウグイスの恥」ということになる。
「連呼」は何のためにするのかって? あれは有力後援者のためにしてるって部分がある。候補者には各地区ごとに有力な後援者がいるわな。そういう後援者の面子を立てるってことが大きい。もし、特定の地区へ宣車をだす回数が少ないとか気合がたりないとかすると、後援者の「顔をつぶした」ということになる。だから、何がなんでも連呼して行かなくてはならんのさ。
昔は選挙事務所で支持者に飲み食いさせるのは当たり前だった。美味い飯や酒をだすことが当落に直結していたんだな。いまはそれをやると「選挙違反」ということになっている。でも、実際にはやってるところが多いよ。1日の活動が終わった後に皆でビールを飲みに行ったりラーメンを食いに行ったりする。よく見てれば支払いは候補者の身内がしているのが分かる。支持者だって「自分の分は支払う」なんて奴はまずいない。いたとしたらよっぽどの堅物か変人だ。
オレの話は保守系の候補のことだけだ。革新系やら市民団体やらの候補のことは知らん。奴らにかかわったことはないからな。

このオッサンの話を聞いたときの私(喜八)の印象。
「なかなか興味深い話だ。でも、世のため人のためには全然ならない選挙活動だな~」


スポンサードリンク


投稿者 kihachin : 2005年09月08日 21:02

« 09-06のトレーニング | メイン | 09-03~09-09の有酸素運動 »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/508

このリストは、次のエントリーを参照しています: どぶ板選挙:

» 選挙で見た謎の言葉 from 今日も平凡。まやサンの日記
「どぶ板選挙」 テレビや新聞によく載っている「どぶ板選挙」 これってなんだろうって思ってました。 ネットで調べてみたら、 「辞書にも載っていない... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年09月13日 13:51

コメント

わびすけも町内では選挙運動聞いた事無かったけど
昨日岐阜へ出かけたら野田聖子さんの選挙カーと会いました
本人は確認出来ませんでしたが・・
静かな選挙です・・これが県議会や市会議員だと
もう大変・・・

投稿者 わびすけ : 2005年09月09日 20:19

わびすけさん、こんにちは~。
コメントありがとうございます。

野田聖子さんといえば1年ほど前に月刊誌「文藝春秋」に「お気の毒な小泉総理」という強烈な批判論文を書いていました。
野田聖子さんが小泉首相と決裂するのは、そのころから明らかだったんですね。
小泉さんは執念深そうですから、たぶん野田聖子さんのことを一生許さないでしょう・・・。

負けるな! 野田聖子さん! (^_^)v

投稿者 喜八 : 2005年09月10日 13:09

ううう。面子で連呼にまわってほしくはないですねえ(汗)
革新系とか、どうなんでしょう(笑)。
うちのあたりは、都下の住宅地って事もあるんだろうけど、主に革新系の宣伝カーの連呼がすごいんですよ。
赤ん坊もいる。
お年寄りもいる。
病人もいる。
在宅で仕事してる人もいる。
夜勤で昼間寝てる人だっているはずなんですけどね……。
「うるさく連呼に来た奴にだけは絶対入れん!」
などと思ってしまいます(^^;

投稿者 とら : 2005年09月10日 16:14

とらさん、こんばんは~。

このオッサンの言ってたことがどこまで本当なのかは分からないんですよ。
もしかしたら、いいようにホラを吹きまくられていたのかもしれません(笑)。

「連呼」というのは徹底的に候補者の側の論理で行なわれているのだと思います。
いくら熱を入れて連呼されても有権者側には利益があるとは思えませんから。
とらさんの指摘されるように、うるさくて迷惑な場合が多いでしょうね。

ところで外国の選挙には「連呼」というのはあるのでしょうか?
もし、あるとしたら何処と何処の国か?
そういう研究があったら読んでみたいものです。

投稿者 喜八 : 2005年09月10日 20:18

外国に連呼があるのか。
これは私も知りたいところです。

一度、病人がいる時、自宅の駐車スペースの前(つまり車が出せません)でいきなり選挙カーに演説を始められた事があります。
(外に出て、ではなく、しゃべっている人は車内)。
これには、強烈にクレームを入れました。
選挙カーに出向き、
かつ、警察署、市役所(市議会選挙だったので)、選管、その選挙カーが所属する事務所全てに電話もしました。

その後見てみると、選挙カーってけっこう、細かな道交法違反とかしてるんですね。
警察はああいうのを取り締まらないのかなあ。
それとも、一部の党だけの問題なのか(笑)<実は特定の党(革新系。それともこの場合は確信系?)ばかりでした

いずれにせよ、選挙運動そのものを、もっと見直してほしいですね(笑)。

投稿者 とら : 2005年09月10日 21:15

道交法違反・・昨日遭遇しました 商店街の近くで
一方通行の道を堂々と逆走する選挙カー
何あれ・・ダメジャン・・と言う声の後ろから
誰かが・・「警察と選挙カーは良いのだ」
そんな事を言ってましたが本当かしら??
緊急事態の時の警察車両なら許せるけど・・
だれか教えてください

選挙に行ってきます

投稿者 わびすけ : 2005年09月11日 07:16

> わびすけさん、とらさん

わびすけさん、とらさん、こんにちは~。

「連呼」に関してインターネットで調べてみましたら、学校や病院の近くでは音量を下げるなどの配慮をしなければならない、とされてはいるようです(「ザル法」ではないかと思いますが・・・)。

選挙戦終盤の感情過多になった連呼は特にうっとうしいですね(笑)。
「○×喜八でございます! 最後のお願いに上がりました! どうぞ皆様のお力をお貸しください! ○×喜八がんばっております! ありがとうございます! ○×喜八、○×喜八、最後の最後までがんばっております! 」というような絶叫を聞かされるこちらには何の利益もないですから(トホホ)。

> 誰かが・・「警察と選挙カーは良いのだ」
> そんな事を言ってましたが本当かしら??

まさかそんなこともないでしょうけれど(笑)。
ただし、警察も役所には違いないので「政治家にはヨワイ」という面はあるかもしれませんね。

選挙違反というのも、もし厳格に取り締まれば全国で数千人あるいはそれ以上の逮捕者がでるでしょう。イギリスなどでも以前は選挙腐敗が酷かったそうですが、厳しい取締りを実行したため、現在は「お金のかからない選挙」が実現したそうです。

まあ、正直な私の感想をいえば、一番悪いのは候補者にたかるのを当たり前と思っている一般の人たち(支持者)でしょうね・・・。

投稿者 喜八 : 2005年09月11日 10:52

(追伸)
「どぶ板選挙」とは昔はそのものズバリ「個別訪問」のことだったそうです。候補者自身が有権者の家の前にあるどぶ板を踏んで各戸訪問することを指したのだとか。

現在は「個別訪問」は公職選挙法で禁止されていますし、どぶ板もほとんど見かけませんから、意味が分かりにくい言葉になっているんですね・・・。

投稿者 喜八 : 2005年09月13日 20:46