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2005年09月28日

佐藤優さん講演会(3)

『国家の罠』新潮社佐藤優さんの講演会に足を運んだのは『国家の罠』新潮社(2005)が端的に面白い本だったことが理由です。敢えて「面白すぎる本」だと言ってもよいでしょう。自ら「国策捜査」の対象になったとして、有罪判決が下りた後も即時控訴、徹底抗戦の姿勢を示している佐藤氏。私(喜八)のような素ッ堅気がウカツに近づくと大火傷しそうな「危険人物」という印象があります。

大変に魅力的な『国家の罠』ではありますが、ここに書かれていることがどこまで信頼できるのか? 疑おうと思えばどこまでも疑えます。前回『鈴木宗男研究』加藤昭、新潮社(2002)から引用したように「佐藤は外務省に絶大な影響力を持つ鈴木代議士に取り入り、日露外交を駄目にした戦犯ともいうべき男」というような評価もあります。また佐藤氏が逮捕された直後は「ロシアのスパイ?」と匂わせるような報道さえなされていました(ただし、これらの報道は根拠薄弱だったようです)。

「かくなるうえは著者の顔を自分の眼で見て鑑定するしかない!」というわけで、JR東京駅近くの「八重洲ブックセンター」まで赴くことにしました。佐藤氏自身も『国家の罠』の中で、情報の世界では第一印象を重視するという意味のことを書いています。ここはプロの情報屋の手法に学ぶ一手でしょう。

さて鑑定はといえば・・・。実際のところ佐藤優さんは「信頼に足る人物」に見えました。私は自分の直観力を信頼しています。けれども直観というのは往々にして間違えることもあるのですね(笑)。この「間違えることもある」という認識は大切だと思っています。まことに優柔不断ではありますが、鑑定結果は保留しておきます。

ひとつだけはっきり言えるのは『国家の罠』と同様に著者の佐藤氏も大変に魅力的な人物であるということです。講演会で熱弁する佐藤さんを見て「この人は最良の教師(あるいは牧師)になれるのではないだろうか?」と強く感じました(神学部大学院出身の佐藤氏はキリスト教の牧師の資格をもっています)。

『国家の罠』というノンフィクションは冒頭にも書いたように「面白すぎる本」です。著者の教養の深さ・強さ・繊細・老獪・愚直・文章の上手さ、総てが興味深いのです。ここ数年のうちに読書を通じて邂逅した、テッサ・モーリス-スズキ、森巣博、上野千鶴子といった人たちに匹敵するほどの魅力があります(これらの方も揃って「危険な人」たちです)。

いわゆる「ムネオ疑惑」で日本中が大騒ぎになっていた頃、私自身は「鈴木宗男という人はダーティーな政治家なんだな。外務省のラスプーチンこと佐藤優も悪い奴なんだろう」と単純に思っていました。いとも簡単に「洗脳」されていたのです。

けれども、その後いろいろな情報に接するにつれて「まてよ?」と思い始めました。鈴木宗男氏、佐藤優氏、鈴木事務所の政策秘書A氏。この3人は検察当局の厳しい取調べに対して、あくまで無実を主張し続けていました。当時、新聞などのメディアでは3人を「鉄の三角形」と表現する報道がされていたと記憶しています。正直なところ私は彼らの「強靭さ」に感銘を受けました。

次に佐藤優氏の外交官としての優秀振りが聞こえてきました。たとえば、1991年のソ連における共産党守旧派によるクーデター未遂事件でゴルバチョフ大統領(当時)の生死さえ分からなくなっていたとき、佐藤三等書記官がそれこそ命懸けで「ゴルバチョフ氏生存」の情報を得たというエピソードなどです。

さらには宮崎学氏の次の記事なども佐藤氏の人柄を考え直させる一要素でありました。「宗男や佐藤がロシア大使館関係者を接待するために使っていた都内の某料亭関係者」の証言とされる文章です(『民主主義の原価』宮崎学、講談社、2003より引用)。

叩き上げの佐藤は、自分の身なりにはまったく無頓着らしく、毎回穴のあいた靴下を履いて平気で料亭に上がっていたらしい。それを見かねた料亭の女将が佐藤に靴下をプレゼントした。官僚は他人から物をもらうのは日常だから、その場の礼だけで済ますのが普通だが、佐藤は丁寧にも礼状を送ったという。

今回の講演の終盤、佐藤優さんは「なぜファシズムは嫌いなのか?」について触れました。「猫のように生きたい。どこのベランダに行くかは自分で決める」が正直な気持ちだそうです。自分の生き方について人からあれこれ指図は受けたくないということでしょう。まったく同感です。また佐藤さんは「社会の8割は《犬》でいい。が2割は《猫》が必要。自分は猫でいたい」とも述懐されていました。

佐藤優さんが現在の「戦闘」を無事に切り抜けて、研究者・牧師として心安らかな生活を楽しむ日が1日でも早く来ることをお祈り申し上げます。巨大なチャシャ猫(The Cheshire Cat)のように世界の片隅の高いところでひっそりと香箱をつくって、森羅万象を眺めている猫となれますように・・・。

チャシャ猫

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投稿者 kihachin : 2005年09月28日 20:48

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佐藤 優, 斎藤 勉 国家の自縛 <面白さ>☆☆☆☆☆ <読みやすさ>☆☆☆☆☆ <R指定>R??20(むむ・・・この本は際どいですね。) ... [続きを読む]

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» 読書のススメ!!「国家の罠」 from 田舎の神主の学び舎
以前、喜八さんのログで紹介していただいた佐藤優氏著「国家の罠」(新潮社2005年 [続きを読む]

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新党大地の鈴木宗男議員。 いいね、いいねえ。マスコミによって悪者に仕立て上げられ [続きを読む]

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コメント

う〜ん、「猫になりたい人間」が公務員になる時点で矛盾してない?って突っ込んでしまいそうなんですが。矛盾を超える目標をお持ちだったのか、矛盾に気が付かない「ありがちな」秀才なのか。とりあえず人の金で仕事する人間は信用出来ない、ってのは傲慢でしょうか?

(並以下の奴は黙ってろ、と言われちゃいますね。あぁ自己嫌悪)

投稿者 タナカカズヒコ : 2005年09月29日 00:20

タナカカズヒコさん、こんにちは~。
コメントありがとうございます。

> う?ん、「猫になりたい人間」が公務員になる時点で矛盾してない?って突っ込んでしまいそうなんですが。

たしかにそれは言えますね(笑)。
私も当初そう思いました。

佐藤優氏は神学部出身でチェコスロバキアのプロテスタント神学者ヨゼフ・ルクル・フロマートカ(1889-1969)に心酔されているそうなのです。フロマートカはチェコを事実上支配していたスターリンのソ連に批判的であったため、その著書を閲覧するのが非常に難しい状態になっていました。
佐藤氏は外交官になれば外交官特権でフロマートカの著作物にアクセスできるかも? と考えて外務省に入省したそうです。
この場合「国民の税金で!」という批判はできるかもしれません・・・。

> 並以下の奴は黙ってろ、と言われちゃいますね。

じつは同じ印象を私も抱きました。
「やる気のない人」「できない人」に対しては冷淡な人なのかもしれないな、という印象が佐藤氏にはありました。
そのために外務省内でも敵をつくりやすかったのかも・・・というのは深読みのし過ぎだと思いますが(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年09月29日 14:53

まぁ私の様なできない奴の偏見でしょうけど、経験上人を平気で利用し裏切る人間の典型的なお顔なんですよね、鈴木/佐藤のお二人とも。(and Mr.Lionも)

先日も書きましたが、歳喰ってからの顔にはちゃんと人間性が出るんだと思ってます。神様は残酷&偉い。

投稿者 タナカカズヒコ : 2005年09月29日 17:58

連投すいません。
「志」という言葉があります。みなさん大嫌いな言葉の様ですが、個人的に今一番のキーワードだと思ってます。

私は佐藤さんの様なエリートさまではないので上手く話せませんが、素晴らしいblogの記事を見つけましたので、「志」について代弁してもらおうと思います(笑)是非御覧下さい。

世に倦む日々 
http://critic2.exblog,jp/
無知と傲岸の三木谷浩史〜

投稿者 タナカカズヒコ : 2005年09月29日 18:56

タナカさん、こんばんは~。

> まぁ私の様なできない奴の偏見でしょうけど、経験上人を平気で利用し裏切る人間の典型的なお顔なんですよね、鈴木/佐藤のお二人とも。(and Mr.Lionも)

この点に関して私の意見は違います。
鈴木宗男氏と佐藤優氏は「信頼できる」と私の勘は言っています。実際、逮捕・拘留・起訴の過程で、鈴木、佐藤、公設第一秘書A氏はお互いを裏切ってはいないですからね。いわば「戦闘証明(Battle proof)」済みです。

Mr.Lion に関してはまったく同感です。
どういう状況であっても私はあの人を信用したいとは思いません。

実際のところ勘の良さは私の最大の武器です。この点に関しては他の人から指摘されることもあります。
ただし、ときに間違えることもあるのは事実ですが(笑)。

「世に倦む日々」は愛読しています。
自分の「郵政民営化反対」の記事のための情報を集めているときに、「世に倦む日々」の存在を知りました。作者は相当な教養の持ち主ですね。あのような(現政権を批判する)ブログに人気が集まっているという事実に勇気づけられます。

投稿者 喜八 : 2005年09月29日 20:41

喜八さん、わざわざお返事ありがとうございます。

>>鈴木、佐藤、公設第一秘書A氏はお互いを裏切ってはいないですからね。

なるほど。
でもこの場合絶対に裏切ってはいけないのは彼のクライアントたる「国民・市民」であって、佐藤氏のお身内ではないと、個人的には考えます。

教養は躾の裏付けが無いと意味が無い。
知識は知恵の裏付けが無くては無駄。
能力は志が無いと犯罪ですらある。

なんか毎日そんなことばかり考えてます。
いやな予感に苛まれながら。

投稿者 タナカカズヒコ : 2005年09月29日 21:08

タナカさん、コメントありがとうございます。
オンラインですね(笑)。
わびすけさんに送ってもらった「オニバス」の写真を元にした記事を作製しているところなのです。

鈴木宗男さんや佐藤優さんはもしかしたら「悪人」かもしれないけれど、その場合でも「人間的には信頼できる悪人」ではないかというのが私の見方です。

> でもこの場合絶対に裏切ってはいけないのは彼のクライアントたる「国民・市民」であって、佐藤氏のお身内ではないと、個人的には考えます。

この点に関しては興味深い点があります。今回の衆議院選では全国的に自民党の「大勝」ということになっていますが、北海道の自民党候補は「惨敗」といってもいいような結果に終わっています(他地域との比較において)。
自民が振るわなかった原因のひとつに鈴木宗男さんの「新党・大地」が若い人の支持を集めたことが挙げられています。

鈴木宗男さんは「ダーティなハト」と言われています。
だったら「クリーンなタカ」の小泉さんや安倍さんよりはずっといいかな? と(笑)。
私は政治家に「理想」を求めようとは思いません。

↑「政治家に」というより「現実社会に」と言い換えたほうがいいかもしれませんね。

投稿者 喜八 : 2005年09月29日 21:27

なるほど、なるほど。私も政治家に聖人君子を求めはしませんが、単純に客を食い物にするような商人は駄目でしょう。何よりも彼等は予算管理1つ出来ておらず、こちらのオーダーにも結果を出してないので商人として駄目です。そしてそれを許してなおかつ喜んでるマゾな皆さんも。

よくネット上で子供たちが言う「現実を見ましょうよ」というフレーズは大嫌いです。何故なら、現実を見ていない人に限ってそう言うから。「自己責任」と同じですね。本当に、無責任。

世を倦む〜で「ポナパルテイズム」という概念が紹介されてイましたが、まさしく皆それに陥ってる気がします。

・・・なんか飲み屋で喜八さんに愚痴をこぼしてる様な気がしてきました(笑)この辺でやめときます。

投稿者 タナカカズヒコ : 2005年09月29日 21:51

> ・・・なんか飲み屋で喜八さんに愚痴をこぼしてる様な気がしてきました(笑)

そろそろ作業を終えて「風呂→ビール」といこうかと思っています(笑)。

> 世を倦む〜で「ポナパルテイズム」という概念が紹介されてイましたが、まさしく皆それに陥ってる気がします。

私も「われも勝ち組?」という記事を書いているのですが、その後、他の方からコメントをいただいたり、他の人のブログ記事を読んだり、また自分でも色々と考えてみて、「小泉・自民に投票した方たちを批判するのはやめよう」と思うようになりました。庶民同士でいがみ合っても結局のところ小泉さんや竹中さんのトクにつながることになりそうだからです。

> よくネット上で子供たちが言う「現実を見ましょうよ」というフレーズは大嫌いです。何故なら、現実を見ていない人に限ってそう言うから。「自己責任」と同じですね。本当に、無責任。

以前、イラクで高遠菜穂子さんたちに「自己責任」が強く求められたことがありましたが、これからは国民の大部分が同じことを求められそうな感じです。「公的な健康保険や年金なんかに頼らずに自己責任でやってくださいね」というように・・・。(^_^;)


投稿者 喜八 : 2005年09月29日 22:08

こんにちは、はじめまして。喜八さんの上記記事楽しく拝見しました。
 私も、「国家の罠」を読んで強く佐藤優氏に関心を抱いたものです。ゆえに八重洲での講演会のメモとても参考になりました。

 あなたがおっしゃるように私も「印象第一主義です」確かにだんだんあっているうちに違っているひともありますが。

 あなたが撮られた写真でしょうか?誰かに似ているなと思っていたら「はなはじめ」にちょっと似ていませんか?。

 眼がぎょろとしているところが、意外に感じました。そしてこの眼は「自己の視たものの対象」の本質、真贋をズバリ見抜く眼力を感じさせる眼だと、私は直感しました。

 とても、今後、おとなしく牧師さんなんかで納まる方ではないように感じました。
 さしあたり、安易な見方かもしれませんが、せっかくのこれまでの経歴を活かされて、旧共産圏を中心とした外交評論家、特に今を時めく小泉氏お気に入りの「岡本氏」あたりと切り結んで論争してもらえると面白いだろうなと思います。
 ブログはじめて半月しかたっていませんが、一つのテーマを中心に蜘蛛の巣のように次から次へと様々なご意見が拝見できるのに、実に驚きかつ有意義です。
 これからも楽しみにしています。よろしくお願いします。
 お時間ありましたら、私のブログ「蛾遊庵徒然草」にもお立ち寄りください。

投稿者 蛾遊庵徒然草 : 2005年10月11日 08:10

蛾遊庵徒然草さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございました。

> あなたが撮られた写真でしょうか?誰かに似ているなと思っていたら「はなはじめ」にちょっと似ていませんか?。

いえ、私が撮ったものではありません。(^_^;)
写真をクリックしていただけると出所が分かります・・・。

「はなはじめ」さんですか! たしかに写真で見ると似ているかもしれませんね(笑)。ただ、実際に見ると写真とはまた違う印象かもしれません。

> ブログはじめて半月しかたっていませんが、一つのテーマを中心に蜘蛛の巣のように次から次へと様々なご意見が拝見できるのに、実に驚きかつ有意義です。

ブログは面白いですね。私も多くの知り合いを増やすことができました。また「世の中には優秀な人が多いのだなあ」とも痛感しています(自分の劣っていることを実感しています)。まあ、あせっても仕方ないのでボチボチとマイペースで行こうと思っています。

ところで蛾遊庵徒然草さんのブログに行けません!
「goo ブログ」のトップページに転送されてしまいます。
お手数ですみませんけれど、URL をもう一度教えてください~!

投稿者 喜八 : 2005年10月11日 12:20

喜八さんすみません。せっかくアクセスしていただいてながらつながらないとは。
 私はこのブログ始めて半月ほどのため、URLの記入の仕方などが不慣れなのかもしれません。

 goo ブログ→「蛾遊庵徒然草」で検索してみていただけないでしょうか。

 一応再度、下記にURL記しておきます。

 http://blog.goo.ne.jp/gayuuan239

 以上です、お手数かけますがよろしくお願いいたします。

投稿者 蛾遊庵徒然草 : 2005年10月11日 15:35

喜八さん、佐藤氏の講演会のレポートありがとうございます。非常に参考になりました。私も佐藤氏は「本物」だと思います。彼の著作を拝見するばかりですが、私には本当に様々な事に悩んだ人しか書けない文章に思えます。他の外交評論家?の薄っぺらい内容とはレベルが違いますね。

投稿者 yomibito : 2005年10月11日 20:33

yomibito さん、こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。

佐藤優さんという方は「一筋縄ではいかない」という印象です。
おそらく個人的に親しくなったら、とことん信頼できる人物でしょう。ただし、そう簡単に他者と親しくなるタイプでもなさそうです。ロシアやイスラエルでは「友だち」という言葉が非常な重みをもっているという記述が『国家の罠』に2回ほどでてきましたが、あれはご自分の内面を投影されてもいるように思います。

投稿者 喜八 : 2005年10月12日 17:52

喜八さん、こんにちは。
やっと「国家の罠」読み終えました。
仕事仕事の合間を縫ってめちゃ×2時間かかりましたがようやく。
いやぁー、面白い!面白すぎて「本当かよっ」と突っ込みたくなるくらいですね。
佐藤優氏のレポートを喜八さんが載せていてくれたおかげでなんとなく人物像まで想像できて参考になりました。有難うございました。今は以前教えていただいた「光る風」を古本屋で見つけましたのでとりあえず購入しました。
まだ読み始めてはいませんが楽しみです。
それと佐藤優氏の「国家の自縛」はもうお読みになりました?
読んでいたら感想をお聞かせ願いたいなぁと思いまして・・・。なかなか時間が取れないもので買おうかどうしようか迷っているのです・・・。

投稿者 田舎の神主 : 2005年10月19日 12:18

田舎の神主さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> いやぁー、面白い!面白すぎて「本当かよっ」と突っ込みたくなるくらいですね。

まったく同感です。
あれだけ面白く書けるというのは凄い才能ですね。
エンタテインメント小説の分野に進出されたら、凄い作品を書かれるのではないでしょうか。

> 今は以前教えていただいた「光る風」を古本屋で見つけましたのでとりあえず購入しました。

なんだか私もまた読み返したくなってきました(非常に暗い話なので何度も読み返したくなるような作品ではないのですが・・・)。これからの日本がああなるとは思いたくないですね。またしてはいけないと思っています。

> それと佐藤優氏の「国家の自縛」はもうお読みになりました?

読みました。『国家の罠』よりはずっと内容が難しいという印象です。ブログ記事にできるのはずっと先になりそうです(汗)。

ただし、田舎の神主さんには参考になる本かもしれません。
佐藤優さんは皇室に対する畏敬の念が非常に強く、日本は皇室を中心として国家を運営してゆくのが最良の道であり、そのためには現行憲法を堅持するべき、という信念の持ち主なのです。
神道の聖職者である田舎の神主さんには共感できる点が多いのではないかと思います。

投稿者 喜八 : 2005年10月19日 17:24

喜八さん、こんにちは。
お返事有難うございます。
喜八さんのお話で大変興味深く感じましたので後程、早速書店へ駆け込みたいと思います。

>あれだけ面白く書けるというのは凄い才能ですね。
エンタテインメント小説の分野に進出されたら、凄い作品を書かれるのではないでしょうか。

同感です。もし、書かれたらぜひ読んでみたいものですね。

投稿者 田舎の神主 : 2005年10月20日 13:41

> 田舎の神主さん

『国家の自縛』をお読みになりましたら、ぜひ感想を聞かせてください。
ところでいま『国家の自縛』と変換しようとしたら『国家の自爆』となってしまいました。
小泉さんの「自民党をぶっつぶす」は結局「日本国をぶっつぶす」であり、さらには『国家の自爆』ではないのか、と一瞬イヤ~な気持ちになりました。(^_^;)

投稿者 喜八 : 2005年10月21日 13:02

喜八さん、こんばんは。
TB送らせて頂いたら何故だか2回連続で送られてしまったのでお手数ですが削除お願いいたします。m(_ _)m
今、ようやく「国家の自爆」・・・もとい「国家の自縛」を読み始めました。今日やっと1章を読み終えたところです。
うーん・・・。確かに「国家の罠」よりは難しい内容です。
読み終えてからまたコメントさせて頂きたいと思いますのでまたよろしくお願いします。では・・・。

投稿者 田舎の神主 : 2005年10月26日 01:38

田舎の神主さん、こんにちは。
トラックバック&コメントありがとうございます。
トラックバックの重複は私もときどきやってしまいます。
どうも CGI の調子が悪いときに発生するようです。(^_^;)
こちらからも、トラックバックを送らせていただきますね~。

投稿者 喜八 : 2005年10月26日 05:52

喜八さん、こんばんは。
やっとこさ、「国家の自縛」を読み終えました。
相変らず遅いのですが・・・。
いやぁ、こっちも面白かったですね。
佐藤優さんの知識には勿論、慧眼の鋭さや物事に対する認識の深さ。正直、感服致しました。
戦前の皇室を中心とした国体観や中野学校に於ける「神皇正統記」に対する記述など実に興味深く、全体として、私と見解の一致を見る部分が多くあり、大変勉強になりました。
特に私が共感を得たのは第1章の最後の「靖国問題」に対する最終見解と、第2章の始めの「究極的な価値」と「究極以前の価値」に於ける「ナショナリズム」に対する見解ですね。
理論の構築に於けるプロセスは全くと言って良いほど異なるのですが、結論がこちらも全くと言って良いほど同一の見解でありました。
やはり、宗教観に於いては異なる見解と結論でありましたが・・・。
で、私の持った感想ですが、「キリスト教」と「神道」という異なる宗教ではありますが、神学を専門的に勉強をしたもの同士、似たような造詣を持っているように感じました。
「一神教」と「多神教」という違いはありますが・・・。
(偉そうな見解ですみませんが・・・。)
こういう方が「外交」の現場から放逐されてしまったことは本当に「国益の毀損」であると思いました。
聞き手の斉藤勉氏の言うとおり、そのお陰でこれだけ面白い本が読めるのかも知れませんが・・・・。

投稿者 田舎の神主 : 2005年11月11日 23:25

田舎の神主さん、こんにちは。
ご感想ありがとうございます。

佐藤優さんはどうやら鈴木宗男さんの「影の軍師」とでもいうべき存在になっているのではないかと思われます。

「佐藤優さん講演会(1)」で書きました「質問主意書」を使った外務省批判などは佐藤さんの言葉の通りに実現していますからね。いわゆる「ムネオ疑惑」のときに過激な鈴木宗男批判(中傷)を繰り返していた「週刊新潮」を利用して反撃を行なっているのも、いかにもしたたかな印象です(なお、この場合「したたか」は褒め言葉で使っています)。これも佐藤さんの戦略だという気がします。

> やはり、宗教観に於いては異なる見解と結論でありましたが・・・。

私は多くの面で佐藤優さんとは違う意見を持っています。けれども、すべての人は顔が違うように意見が違うのも当たり前なので、意見の相違はそれほど気にしません。重要なのは「信頼できるかどうか」「話が通じるかどうか」だと思っています。
佐藤さんは「話が通じる」方だという印象です。おそらく友人になれば「信頼できる」人でもあるのでしょう。

> こういう方が「外交」の現場から放逐されてしまったことは本当に「国益の毀損」であると思いました。

まさにその通りですね。鈴木宗男さんにしても、もしかしたら「ダーティー」な部分もあったのかもしれませんが、モーレツに仕事ができる人・やる気満々の人であるのは間違いありません。そういう人材を活かさないのは日本国にとって明らかに「ソン」だと思います。

投稿者 喜八 : 2005年11月13日 11:09