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2005年11月24日

少年を注意する

先日、バス停で横入りしようとした少年を注意しました。

なんて書くと「勇気がある~!」なんて思われるかもしれませんね。でも相手は(推定)小学6年生の少年です。身長は168cm の私より少し高いくらいでしたが、顔は子供子供した印象でした。

週末の昼間、私は都内某所でバス停に並んでいました。たまたま列の先頭でした。すると少年2人がやって来て、バスを待つ人の列には並ばずに近くで立ち話を始めました。背の高い少年と低い少年の凸凹コンビ。大柄な少年の服装は地味です。小柄な少年は茶髪にピアス。2人とも特に「悪い」という印象ではありません。

やっとバスが来ました。私が乗り込もうとすると・・・。大柄な少年が「わ~」というような奇声を上げながら先に乗車しようとします。こういうときは何も考えずに身体が動く私です。少年の肩に手をかけて「おい、ちゃんと列に並べ」と声をかけました。すると少年は素直に従いました。

バスは空いていました。横入りなどしなくても余裕で座れたのです。少年たちの席は私のいくつか後ろでした。ボソボソ話し合う彼らの声が聞こえます。「あんなやつ殴っちまえよ」とこれは小柄な少年。「ダメだ。勝ち目がない」大柄な少年が答えます(とはいえ2人とも声が笑っています)。

君たちではマシンガンでも持ってこないと喜八おじさんには勝てません!

なんていくらなんでも大袈裟でした(笑)。ところで私は少年たちに腹を立てて、この文章を書いているわけではありません。ちょっと印象的だった日常生活のエピソードとして書き残しておこうと思ったのです。

一般的傾向としていえるのは「若い人たちは素直だ」ということです。横入りを注意したときも私は少年を力任せに阻止したわけではなく、軽く肩に手を乗せただけです。少年も誰か大人に注意されるのを待っていたかのように素直に従いました。

もし相手が大人だったら、こうはいかないのです。肩にかけた手にもっと力を入れる必要があったでしょう。また列の後ろに引き下がるときも、いかにも自分のほうが被害者のような忌々しい顔をする姿さえ想像できるのです。過去のいくたの経験から。

ダメだ。勝ち目がない」というのも冷静な判断です。おそらく若い人は野性本能を失っていないのでしょう。それに反して大人の中には生まれてから金輪際、本気で他者と戦った経験もないと思われるのに物凄く横柄な態度をとる人もいます。ああいうのは非常に危険だと思います(彼自身にとって危険だという意味です)。

バスの車中に話は戻ります。しばらくすると少年たちは注意されたことを忘れてしまったかのようにゲームの話に熱中し始めました。私もウォークマンでStephen King の「Bag of Bones」朗読版を聴きはじめました。でも彼らからいきなり後ろから攻撃を受けた場合を想定して警戒をゆるめることはありませんでした(臆病なものですから)。


投稿者 kihachin : 2005年11月24日 20:38

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先の総選挙に於いては小泉首相率いる「自公連立政権」の圧勝に終わりました。 しかし [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年11月25日 10:45

コメント

先日新聞に文房具屋の御主人の投書があり、店の中で騒がしい小学生の女の子達に注意したら、「先生からも怒られた事ないのに」「こんな店客がこないようにしてやる」と罵声を投げつけられたと書いておられました。
最近こわーいおばちゃんのいる店なんていうのが減ってますが、やっぱりうっとしい存在って必要だと思います。といいつつ会社の若い子達が遅刻しても叱れない気の弱い私ですが。

投稿者 バジル : 2005年11月24日 21:27

注意する勇気・・先日 私達は束になって注意しました
何時も私が湧き水を汲みに行くお寺の中で並んでいたら
横から一人の60代の男性が割り込んで私の邪魔になる位置に立ちましたので『並んでください」と注意したら声を荒げて
「並ぶって誰が決めたんや」と言います
その場にいた7人ほどの人が一斉に「皆並んでます」ょ

その勢いに押されてスゴスゴと後ろへ並びましたが
カッコ悪かったですね

投稿者 わびすけ : 2005年11月24日 22:37

こんにちは。
TB有難うございました。
最近は他人に注意するのも難儀する世の中になってしまいましたね・・・。
しかし、子供達はこういう時、意外と素直に応じるものですよね。怒られるのを待っているというか構って欲しいというのか・・・。
喜八さんの仰られるとおり、逆に大人の方が「タチが悪い」様な気がしますね・・・。
私も先日、電車に乗ったときに車内の床に直に座っている高校生たちがいました。私は高校生に向かって「そんな所に座ってると皆さんの邪魔だ」と一言言うと彼らは舌打ちをし、文句を言って厭そうな顔をしながらも立ち上がり、そしてバツが悪そうに次の駅で降りていきました。すると私が乗車する時に隣に立たれていた5~60代位の中年の男性が「全く、今時のは公共道徳がなっちゃいないな、ブツブツ・・・。」と小声で仰っていました。
しかし、その時中年の男性のスーツのポケットから携帯の着信音が鳴り出しました。マナーモードにしていないのを悪びれる様子もなくでかい声で「あっ、もしもし?」・・・・・・。
呆れながらも「車内での通話は皆さんに迷惑ですよ」と注意すると完全無視!そのまま通話を続けておられました。
「『人のフリ見て我がフリ直せ』と昔から言いますよ」と言ってしまいました。
するとその方は電話を切られた後「最近の若いのは目上に対する礼儀も知らんのか・・・」と一言。
呆れてものも言えませんでした・・・。

投稿者 田舎の神主 : 2005年11月25日 11:53

バジルさん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。

上の記事の場合は相手が「(推定)小学6年生の少年」ですから、「少年を注意する」なんてのはいささか大袈裟なタイトルだったようです(汗)。

> 先日新聞に文房具屋の御主人の投書があり、店の中で騒がしい小学生の女の子達に注意したら、「先生からも怒られた事ないのに」「こんな店客がこないようにしてやる」と罵声を投げつけられたと書いておられました。

私自身は子供がおりませんので、感覚的に分かりにくい分野なのですが・・・、「こんな店客がこないようにしてやる」という発言は不思議な印象です。いかにも大人がいいそうなことですね。それも根性の悪い大人が(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年11月25日 12:23

わびすけさん、こんにちは~。

> 横から一人の60代の男性が割り込んで私の邪魔になる位置に立ちましたので『並んでください」と注意したら声を荒げて
>「並ぶって誰が決めたんや」と言います

そういう大人はけっして少なくないですね。記事にも書きましたように、子供や若い人の場合、注意すると大人しく従うことが多いのですが、大人は変に悪知恵がついているだけに始末が悪いのです。

うちの父は変に正義漢のところがあって、電車で女性に絡んでいる男や、列に横入りする男を見つけると首筋をつかんでつまみだしていました。「首筋をつかんで」というのは比喩表現ではありません。文字通りそうしていたのです。父の父(祖父)は鳶(とび)の頭(かしら)で生家には血気盛んな若い者がゴロゴロしていました。当然のように喧嘩など日常茶飯事でしたから、父も腕には自信があったのでしょうね(いまでも元気な爺さんです(笑))。

投稿者 喜八 : 2005年11月25日 12:24

田舎の神主さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

> 私は高校生に向かって「そんな所に座ってると皆さんの邪魔だ」と一言言うと彼らは舌打ちをし、文句を言って厭そうな顔をしながらも立ち上がり、そしてバツが悪そうに次の駅で降りていきました。

素晴らしい!
さすがは田舎の神主さんです!
正直なところを申しますと、複数の高校生を注意する勇気は私にはないでしょう(汗)。

> 呆れながらも「車内での通話は皆さんに迷惑ですよ」と注意すると完全無視!そのまま通話を続けておられました。

そういうことは多いですね。
仕事の関係で若い人と言い合いになり喧嘩状態になるということもありますが、大方は翌日あたりに「すみません、言い過ぎました」と向こうから言ってきます。それで私も「俺も言い過ぎた」と認めあっさり和解することができます。
ところが中年以上の男が相手の場合だと、変なプライドが邪魔をするのか、トラブルがずっと後まで跡をひくことも多いのです。

> するとその方は電話を切られた後「最近の若いのは目上に対する礼儀も知らんのか・・・」と一言。
> 呆れてものも言えませんでした・・・。

確かに呆れてしまいます。そういう人に限って会社では若い部下に対して精神論をぶったりしているのでしょうね。おのれの言葉に酔って説教する姿が目に見えるようです(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年11月25日 12:25

見も知らぬ他人に注意するのは難しいですね。
最近は「逆ギレ」なんてのもありますし。
少林寺拳法(中国のではなく、日本の)を創始した人が、自著の中で、拳法を喧嘩に使うのは厳禁だが、これを修めている事によって、暴力をふるいそうな相手にも自信を持って応対する事ができる、というような事を書いておられました。
同様の事を、うちの流派の、沖縄の先生も言っておられたんですが、やはり、心身を鍛練すると、同じような結論に到達するのかもしれません(笑)。
逆に言うと、逆ギレされても大丈夫な心身がなければ、(こちらの思っている事が正しくても)あだやおろそかに注意はできない、という事ですね。人間、日々修行lが肝腎です(笑)。

投稿者 とら : 2005年11月26日 10:05

このネタを見て少林寺拳法の話題を書こうと思ったら既に出ていますね(^ ^;

ただ「ダメだ。勝ち目がない」と思うと何をしでかすか分からない方もいますので、その場で引き下がった少年達も、最後まで警戒心を緩めなかった喜八さんも、正しい判断をされたのかなと思います。
(いくら拳法の達人でもマシンガンで撃たれたら終わりですので…冷汗)

また今の若い人達が見た目以上に素直というのは自分の経験からもそう思うのですが(ていうか、自分自身が若い人達の部類だったりして…)きちんとすれば聞いてくれるハズなのに、声を掛けてくれないために道を誤ってしまうのかなと思いますので、やっぱり根本的は原因は親を始めとした大人達にあるのかもしれませんね(^ ^;

投稿者 ぞう : 2005年11月26日 11:04

とらさん、こんにちは~。

> 逆に言うと、逆ギレされても大丈夫な心身がなければ、(こちらの思っている事が正しくても)あだやおろそかに注意はできない、という事ですね。

「喜八流兵法」では戦いになったら、まず「逃げる」ことを優先させます。
これはかの孫子も書いていることですから間違いはないでしょう。

> 人間、日々修行lが肝腎です(笑)。

修行といえば私にとっての筋トレも一種の修行かもしれません。
逃げ足を速くするためのランニングももっと行なわなければなりませんね(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年11月27日 15:40

ぞうさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。m(__)m

> いくら拳法の達人でもマシンガンで撃たれたら終わりですので…冷汗

まさにその通りです。
それでも日本ではマシンガンをもった不良少年など(ほとんど)いないでしょうが、アメリカなどには結構いるようですから、他人を注意するのも大変だと思います。(^_^;)

> ていうか、自分自身が若い人達の部類だったりして…

私も自分では「若い人達の部類」と思っています(かなり無理がある・・・)。

投稿者 喜八 : 2005年11月27日 15:40