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2005年12月15日

好きこそ物の

十数年前、ロックギタリスト布袋寅泰(ほていともやす)さんが司会するラジオ番組を毎週のように聴いていました。NHK FMの「ミュージック・スクエア」(布袋氏の登板は1990年4月5日~1993年4月1日)。日替わりでディスクジョッキーが交代し、布袋さんは木曜日の担当。私(喜八)は他の曜日の放送は一切聴かず、木曜日だけのリスナーでした。

このように書くと「よほどの布袋寅泰ファン?」と思われるかもしれませんね。けれどもそうではありません。布袋氏がリーダーだった人気ロックバンド「BOØWY」に関してはまったくの無知です(いまだにただひとつの曲名さえいえないくらいです)。また「BOØWY」解散後の活動もよくは知りません。

つまり私(喜八)は布袋寅泰ファンなどとはとても言えない男なのです。
それならなぜ彼のラジオ番組を熱心に聴いていたのか?
一言でいえば「心地よかった」のです。

布袋さんのラジオ番組にはひとつの大きな特徴がありました。流される曲は彼の「好きなミュージシャン」の「好きな曲」ばかり。そのときの流行などはまったく関係なしに「これいいよね、最高だよね」といいながらどんどん曲をかける。曲間の「喋り」の部分も少なくはないのですが、そこでもひたすら好きな音楽を語り続ける。

そして布袋さんは好きなミュージシャンと曲が滅法多いのです。90分番組を毎週放送しながら、かける曲も話題も尽きることがない。彼の音楽に関する「好き」の量は無尽蔵のようでした。実際に流されるのはテクノノイズなど私にとって未知の曲が多かったのです。それでも布袋氏の音楽に対する愛情がストレートに伝わってきて、非常に心地よい番組でした。

じつのところ布袋寅泰さんのことは今でもよくは知りません。「背が高くて目つきの鋭い人だな」という印象があるくらいです(そんなことは見れば分かります(笑))。けれども「あれだけ『好き』の絶対量が多いのだから、きっと凄い奴なのだろうなあ」と思っています。

ここでタイトルの「好きこそ物の」につながります。省略なしにいえば「好きこそ物の上手なれ」。意味は「何事によらず、好きならばそれを熱心にやるから、上達するものだ」です(→「ことわざ辞典」)。

ここで「やはり人間は好きなものにこだわるべきだ」というような「お説教」めいたことを書きたいわけではありません。あくまで自分の問題として、この文章を書いています。いつまでも若い気分でいた私もふと気づけば人生の後半戦に突入しています。恥ずかしながら中途半端にボンヤリと生きてきました。日暮れて道遠し・・・。

人生の後半戦はできるだけ充実させたいものだ! ささやかな(?)望みです。
さてそれではどうしたらいいのか?

いまさらあたふたしても仕方ないですね。ここはかのギタリスト氏に習って「自分自身が好きなもの」に傾斜してみようかな、と思っています。「好き」に徹底的にこだわることで残り時間の密度を高めようという目論みです。まずは些細なことから手をつけることとしましょう。この「喜八ログ」の記事製作を通じて「自分自身が好きなもの」を再確認していきます。ボチボチと。


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投稿者 kihachin : 2005年12月15日 21:01

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トラックバック時刻: 2005年12月16日 14:00

コメント

今回の喜八さんの文章は、特に同感するところが多かったです。私の場合はサザンオールスターズの桑田佳祐さん。もう20年以上前になりますが、彼が深夜番組(ニッポン放送オールナイトニッポン)のDJをしている時、サザンオールスターズの曲も好きでしたが、桑田佳祐さんが「俺これは好きなんだ」と言って愛着をもって紹介する曲が一聴して好きになりました。たとえば喜納昌吉の曲、ミリー・リパートンの「ラヴィング・ユー」などなど、彼に初めて教えてもらった曲の多くは今でも愛聴しています。作詞作曲家、ボーカリストとしても好きですが、私にとっては最高のDJとして大好きな人です。元々、DJは、そういう仕事だったように思います。ちょっと今のラジオはタイアップが多すぎて遠ざかっています。喜八さんが布袋さんを語るという、失礼ながら意外性の大きな文章でしたが、拝読して非常に共感しました。誰でも、自分の好きなことについて語る時は実に生き生きしていますよね。私もブログを始めた頃にはそれに似た方針をもっていたようにうっすらと記憶していましたが、そういう大事なことを思い出させてくれる有り難い文章でした。

投稿者 マーヒー : 2005年12月15日 23:05

マーヒーさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

サザンオールスターズの『勝手にシンドバッド』がヒットしたの1978年(ちなみに私が大学1年生のときでした)。ヒットの勢いがやや衰えたころ、桑田佳祐さんがテレビ出演し「次の曲ができない。俺たちは一発屋で終わるかもしれない。ノイローゼ気味です」と発言していました。そして出演の最後に『勝手にシンドバッド』を歌ったときアドリブで「ノイローゼ」を連発していました。

いまになって思うとあれだけの危機感があったからこそ、第一線で四半世紀以上も走り続けることができたのだなあ、と思います。

なんだかんだいってもサザンオールスターズは私の年代の者にとって「青春のBGM」であります(恥ずかしい言い方ですが)。いろいろな思い出(楽しかったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったこと)の記憶はサザンの曲とともによみがえってきます。

桑田さんのオールナイトニッポンは聴いたことがありません。
でもマーヒーさんのおっしゃるように、桑田氏も「音楽愛」の絶対量が常人とは比べ物にならないのでしょうね。だからこそ多くの人を感動させることができるのだと思います。

投稿者 喜八 : 2005年12月16日 12:37

こんにちは。
布袋寅泰と言えば、今井美樹であり、高岡早紀でしょう。俺もギタリストになるんだったな~(笑)

思わず取り乱してしまいました。失礼しました。

投稿者 非国際人 : 2005年12月17日 02:13

高岡早紀さんで・・あぁっ・・あの人かぁ??と思いました
芸能人はあんまり知らないのですがひところテレビをつけると顔が写ってましたね

投稿者 わびすけ : 2005年12月17日 17:57

非国際人さん、こんにちは~。
ギタリストに限らずロッカーというのは一般にモテルと聞きます。
アマチュア・バンドでもそれなりのレベルに達すると「グルーピー」がほぼ確実に現れるようです。
これは知り合いのインディーズ・ロッカーから以前聞きました。
でも、それほど羨ましくはないですね(やせ我慢?(笑))。

投稿者 喜八 : 2005年12月19日 12:32

わびすけさん、こんにちは。
高岡早紀という人のことは(いちおう)知っています。
女優さんですね?
たしか「四谷怪談」に出演していたような・・・。
なんて知ったかぶりですけれど(笑)。

投稿者 喜八 : 2005年12月19日 12:32