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2006年01月08日

木村剛氏、不透明な融資?

元旦(2006-01-01)の朝日新聞で以下のような報道がありました。

日本振興銀行は2004年04月21日に開業した新しい金融機関です。
現在の社長はりそな銀行出身の上村昌史(かみむら まさし)氏。
そして会長が木村剛氏です。木村氏は「竹中平蔵金融大臣の有力ブレーン」と呼ばれた時期もある有名エコノミストです。またブロガーとしてもその名を知られています。

木村剛氏の著作の数々は以前から愛読しています。金融・会計・経営・貨幣・株式などを分かりやすく解説するその手並みは鮮やかです。日本振興銀行設立の過程を描いた『金融維新』(アスコム、2003)では木村氏の新銀行にかける意気込みに感動させられもしました。しかし、その後の日本振興銀行は社長に就任する予定だったO氏を始め設立メンバーが次々に離脱するなど内紛続き。外野席の私(喜八)もハラハラしておりました。

ここにきて営業成績も上向いていると聞き、一安心していたところに冒頭の新聞報道です。
以下に朝日新聞の記事を乱暴にまとめてみます。

  • 金融庁による日本振興銀行の検査で以下の事実が判明した。
  • 日本振興銀行は会長の木村剛氏・木村氏の妻と両親が役員をつとめる会社に約1億7千万円を融資した。
  • 担保は日本振興銀行株つまり自社株である。
  • 日本振興銀行は非上場の会社であり、一般に非上場株は担保価値が低いとされる。

非上場株は市場で売買されないため、客観的な価格評価が難しい」と記事は指摘しています。つまり「この1億7千万円は正当な担保によらない『情実融資』ではないか?」という読み方ができてしまう記事なのです(記事では「不透明な融資」という表現を使用)。これに対して日本振興銀行側は「数社に対して自行株を担保とした貸し出しをしており、すべて市場実勢を勘案し、同一の条件で貸し出しています」と回答しています。

朝日新聞の記事に対して木村剛氏がだした声明が以下のブログ記事です。

素人の私には法律的なことはよく分かりません。朝日新聞・日本振興銀行双方の言い分を読み比べる限りでは、この1億7千万円融資に違法性はない(薄い)ように思われます。あえて正直なところをいえば「木村氏も脇が甘いな」という印象はありますが・・・。

ところでこの朝日新聞の報道はそれほど意外なものではありませんでした。木村氏の周辺で「何かが起こっている」という情報を複数目にしていたからです。最初は2005年11月16日に WEB にアップされた宮崎学さんの以下の文章でした。

宮崎さんの記事によると竹中平蔵大臣の失脚を狙う旧大蔵官僚が、竹中氏の「側近中の側近である木村剛のスキャンダルをバーンと打ち上げる」という絵図なのだそうですが・・・。

ところがその竹中大臣は(おそらく同じ頃に)「木村剛とは手を切りました」とナベツネ氏こと渡邉恒雄読売新聞グループ本社会長に言っているのです。竹中発言に呼応するようにナベツネ氏も木村氏のことを糞味噌にけなしています(月刊誌『現代』2006年01月号の対談記事「渡邉恒雄に佐高信が迫る」)。この渡邉恒雄氏の証言に関しては弊ブログ内に以下の記事があります。

竹中平蔵大臣は木村剛氏をすでに見限っている? 一説には「掌(てのひら)返し」が得意技だとされる竹中氏のことですから可能性はあります。先の宮崎学氏の意見を合わせて読むと木村剛氏の周辺がきな臭くなっているのは明白なようでした。

以下は私(喜八)の妄想に過ぎませんが・・・。

朝日新聞の報道が元旦に行なわれたのは何故なのでしょう? 日本振興銀行側からみれば最悪のタイミングです。正月休暇に入っていて全社的な対応をとるのは難しい。そもそも新年のしょっぱらから斯くのごとき記事を読まされるのは強烈なストレスになります。他行からの移籍組が多いといわれる社員たちの動揺も大きいでしょう。

つまるところ「一種の恫喝かな?」と思ってしまうのです。「今回はこの程度で済ましてやるが、次はこんなもんじゃないぞ」という恫喝。当然のことながら朝日新聞が単独で行なったことではなくて誰か「黒幕」がいるはず・・・。おっとっと、これは先にお断りしたようにあくまで「妄想」です。本気でとらないでくださいね(笑)。

木村剛氏は「政権の中枢近くに行き過ぎた人」だという印象が以前からありました。木村氏自身はいわゆる「エスタブリッシュメント」の出身ではないようです。あくまで自分の能力と努力により現在の地位を得た人。これは木村氏の著作を多く読んだ上での印象です。

が、外部から来た人間がある時点でエスタブリッシュメントによって切り捨てられるのはよくある現象でもあります。故・田中角栄総理の事例などはその典型です。最近では鈴木宗男さん・佐藤優さん・辻元清美さんのケースも当てはまるでしょう。鈴木宗男さんには以下のような文章もあります。

私はあくまで外務省にとって外部の人間だった。知りすぎてしまった外部の人間が、あることをきっかけに「整理」されるのは権力構造の中ではよくあることだ(『闇権力の執行人』鈴木宗男、講談社より引用)。

木村剛さんという人は小泉総理・竹中大臣と並んで新自由主義を代表する人物として世間では理解されているようです。その意味では新自由主義批判者の私にとっては「敵陣営の人」であるのかもしれません。けれども私から見る木村氏は小泉・竹中の両氏とは「ちょっと違う」という印象があります。

小泉さんと竹中さんは「話しても分からない人」です(おそらく)。総理は「話しても理解できない人」。大臣は「理解はできるが話は聞いてくれない人」でしょう(すみません、偏見です)。それに対して木村氏は「話せば分かってくれる(かもしれない)人」のように見えるのです。また小泉さん竹中さんが「徹頭徹尾非情な人」であるのに対して木村氏は「どこかお人好しな人」だという感触があります。

そのため今回の木村剛さんの身に降りかかった災難を「いい気味だ」と眺める気持ちにはなれません。かつて鈴木宗男さん・佐藤優さん・辻元清美さんがやられたように、木村さんも「国策捜査」の対象になってゆくのだろうか? これはあくまで私の妄想に過ぎないのですが、可能性はゼロではなさそうです。

木村剛さん、どうぞご用心ください。
今回の朝日新聞の報道は「戦争」の始まりを告げるものなのかもしれません。
もし「戦争」だとすれば、ご武運を祈ります。


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投稿者 kihachin : 2006年01月08日 15:33

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コメント

私も新聞記事を読んだ時、まったく同じようなことを考えました。どこで読んだのか、竹中さんが木村剛さんをきりすてた、というようなものを読んでいたので。
週刊誌だったような気がします。
何があったのかはわかりませんが、こうやって、何かが動くのでしょうか?おかしいですね。

投稿者 とくら : 2006年01月08日 23:45

よく考えたら、こちらのブログで読んだような気がします。(笑)
ナベツネ氏吼える!の記事で。
すみません。ボケていて。

投稿者 とくら : 2006年01月08日 23:47

新聞テレビの報道には必ず「ウラ」があります。

投稿者 r : 2006年01月09日 12:02

とくらさん、こんにちは~。
コメントありがとうございます。

木村さんと竹中さんでは本質的に「違う」部分があると感じています。
木村さんが信奉しているのが「正義」なのに対して、竹中さんが信奉するのは「力」ではないかという印象があります。ごく大雑把にいうならですが。
小泉さんが拠り所にしているのもおそらく「力」なのでしょうね・・・。

「反・新自由主義」「反・小泉」の人も(いまのところは)木村さんを撃たないほうがいいのでは? というのが私の「読み」なのです。

投稿者 喜八 : 2006年01月09日 14:55

> r さん

今回の報道をみていると「人が何をされたら嫌がるかを熟知している人間のやり口だな」と思います。
半分官僚みたいな ”エリート新聞記者” にはなかなかできない手法なのではないでしょうか?

投稿者 喜八 : 2006年01月09日 14:58

こんにちは~

「反乱」にレスつけました!

それと、小泉総理は熟知してますよ。

投稿者 r : 2006年01月09日 15:11

ごく一般人の考えですが、・・・
木村氏の発言・行動は理に適っている。
日本に昔からある言葉ですが
「出る杭は打たれる」
こんなところでしょうが。
出る杭を打つほど今の日本に余裕が
あるとは思えませんが・・・

投稿者 たり : 2006年01月09日 18:59

こんにちは。

ものすごく刺激されて、読みました。
木村さんの言っていること、詳しくは私も分かりませんが、何しろ金融会計のプロ!ですから、「不透明な融資」をしろうと(新聞記者)が分かるようにするわけがありません。朝日に何らかの作為があったとしか思えませんね。

私のブログでも是非紹介させてくださいね。

投稿者 小林恭子 : 2006年01月09日 20:30

たりさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

> 出る杭を打つほど今の日本に余裕が
> あるとは思えませんが・・・

まったくその通りですね。
でも実際には「出る杭は打たれる」ケースは多い。
反面、「どう考えてもそれほど能力はないだろう」という人物が持てはやされるケースが少なくない。
「変な世の中だなあ」と思います。

投稿者 喜八 : 2006年01月09日 20:56

小林恭子さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。

> 私のブログでも是非紹介させてくださいね。

それは有難うございます。
とはいえ私の記事はシロートの「妄想」に過ぎませんが・・・(汗)。

小林さんのブログを速足で訪問させていただきました。
素敵なブログですね。
後ほどじっくり読ませていただきます。
今後ともよろしくお願いします。

投稿者 喜八 : 2006年01月09日 21:00

喜八さんが述べられている記事は私も読んだことがあり、どうなっているの? と思っていました。木村剛さんのブログを読んで、彼の肉声が聞こえてくるような言葉を読むと、ますます分からなくなっていました。なるほどなあ、そんなことも考えられるのか、という気持ちです。

投稿者 とむ丸 : 2006年01月10日 10:54

とむ丸さん、はじめまして。
幣ブログへのご訪問ありがとうございます。
幣記事の後半はあくまで「妄想」ですから、気軽に読み流してください(笑)。
ただ最近の日本では「社会にとって有益な働きをしている人」「実力のある人」が袋叩きになることが多いので「???」と思うことが多いのは事実です。
徒手空拳から努力と根性で地歩を占めた人が報われない時代なのですね・・・。

投稿者 喜八 : 2006年01月10日 21:38

喜八さん、お早うございます。
喜八さんが木村剛氏を擁護されたいお気持ちは理解しますが…この朝日の記事は昨年6月11月号の『週刊東洋経済』にも掲載されたものであり、雑誌メディアでは半年も前から話題となっていた話で、現に金融庁長官に対する記者会見(6月上旬)でも採り上げられたものであり、今になって初めて出た話ではありません。

金融庁検査の記事は他紙(産経)にも掲載されていますし、「何を今更」との感もします。また、朝日の記事の信憑性は懐疑的な部分もあるのですが、1999年に創業されて…という会社は木村氏のマネジメントを行っているファミリー企業であるウッドビレッジと推察されます。当初木村氏が代表取締役で、当該融資以前に、木村氏の夫人に代表取締役は交代、有限会社から株式会社へ組織変更されており(利益相反の間接性を低めるためのものとの疑念を持たれかねません)、更に、日本振興銀行の内規も変更しています。木村氏は「ゴーログ」で「アームス・レングズ」を持ち出していますが、それ以前に、商法上の利益相反取引に抵触する可能性が大ではないかと思われます。銀行法の理念から見ても、問題なしとは言えないのではないでしょうか。

勿論、これは、報道が事実であるとすればですが、木村氏は「ゴーログ」でも件のファミリー企業への融資は否定していないのです(詭弁を弄している印象。そして殆どを日本振興銀行のミッションの「熱い」説明に費やしています。却って、「朝日報道はそれなりの信憑性があるのだな」との印象を持たざるを得ません)。

また、喜八さんの「外部から来た人間がある時点でエスタブリッシュメントによって~(云々)鈴木宗男さんには以下のような文章もあります。
私はあくまで外務省にとって外部の人間だった。知りすぎてしまった外部の人間が、あることをきっかけに『整理』されるのは権力構造の中ではよくあることだ」との引用は木村剛氏には的外れです。木村氏は日銀出身、常に金融財政の枢要な部分に関与していた立場の人物であり、まさに内部の人間であり、エスタブリシュメントそのものです。決してアウトサイダーではありません。(「出自がいわゆるエスタブリッシュメントではない」だけなら竹中平蔵氏もそうでしょう。)

それから、「国策捜査」云々と言われますが、そもそも犯罪性の疑義がなければ、検察が刑事告訴することはありませんし、裁判所で有罪判決を下されることもないので、冤罪事件をでっちあげるのとは訳が違います。

木村剛氏に関しては、まだ「そのような報道がなされた(なされていて長い)」だけに現状過ぎませんが、仮にそのようなことがあったとして、看過できることではないと思われます。木村氏が「徒手空拳から努力と根性で地歩を占めた人」だとして、仮に違法行為が行われているのであれば、それは司直の手に委ねられるべきであって、印象批評で擁護するのもおかしな話だと思いますが…。

T.D.


投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 07:52

tropical_dandy さん、こんにちは~。
コメントをありがとうございます。

『週刊東洋経済』のことは知っていました(産経新聞のことは知りませんでした)。
T.D. さんのような角度でこの問題を見ることができるのは私も認めます(あっさりと)。
私が上の記事で行なっているのは「木村剛氏にエールを送る」ことです(これもあっさりと認めます(笑))。

木村剛・鈴木宗男・辻元清美・佐藤優の各氏は私が判断するところでは「我々の社会にとってきわめて有益な人たち」です。
そういう人たちをブログを通じて応援しようというのが私の基本姿勢です。
第三者的な立場で「批評」を行なおうとしているわけではまったくないのです。

> それから、「国策捜査」云々と言われますが、そもそも犯罪性の疑義がなければ、検察が刑事告訴することはありませんし、裁判所で有罪判決を下されることもないので、冤罪事件をでっちあげるのとは訳が違います。

検察に関して私には信頼感はあまりありません。
以下の書籍の一読をお勧めします。

『特捜検察の闇』魚住昭、文春文庫
『告発!検察「裏ガネ作り」』三井環、光文社
『地獄への道はアホな正義で埋まっとる』宮崎学、太田出版

さらには以下の本も参考になると思います。

『闇権力の執行人』鈴木宗男、講談社
『国家の罠』佐藤優、新潮社
『へこたれへん。』辻元清美、角川書店

これらの書籍を読むと現在の検察は「世論」を大変に気にする組織であることが分かります。そして「世論」はメディアによって形成されます。つまり検察はメディアの大きな影響を受けてしまう組織なのです。検察が絶対正義を実現するというような「神話」を信じてしまうのはきわめて危険なことだと思います。

投稿者 喜八 : 2006年01月11日 14:39

喜八さん、レスポンス有難うございました。

>第三者的な立場で「批評」を行なおうとしているわけではまったくないのです。

それは良く理解しています。他方で、喜八さんは、論理を蔑ろにする国は衰退に向かうと警句を発せられていました。日本は仮にも法治国家です。法的ロジックを無視して、印象批評で「話せば分かる(かも知れない)人」、「正義」、「お人好しな人」などと論理的考察抜きに印象批評によって煽動することには、喜八さんの主張と全く矛盾するのではないでしょうか?

>検察が絶対正義を実現するというような「神話」を信じてしまうのはきわめて危険なことだと思います。

私は所謂法曹三者に知己は多いですし、書籍には書かれない検察の実態にも多少は通暁していますが…「検察が絶対正義を実現するというような『神話』」など主張していませんよ。リファレンスに挙げられた書籍の多くはは偏頗的である(それが一方の「ある視点」である可能性は認めるとしても)との印象を持たざるを得ないのが残念ですね。それに、裁判制度上、最終的には結審は裁判所の機能ですし、検察が「絶対正義を実現する」などということは言いません。検察が「絶対正義を実現する」のであれば裁判は不要です。そのための裁判制度ですから。

何れにしても論理も何もなし、ひたすら盲目的に木村剛さんを応援するエントリーであれば、私は何を言っても無駄ということですね。これは喜八さんの「論理軽視」を嘆くエントリーも「政治目的」の煽動で論理それ自体は二の次なのですか?それでは残念です。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 15:23

T.D. さん、返信ありがとうございます。

> 法的ロジックを無視して

私自身は法律には詳しくありませんが、それでも日本振興銀行の1億7千万円融資は違法性が薄いと判断します。もし明白な違法行為であれば2005年06月に『週刊東洋経済』の報道がなされた直後に本格的な捜査の対象になっているはずですからね。この判断ははたして「法的ロジックを無視」することになるのでしょうか?

> 検察が絶対正義を実現するというような『神話』」など主張していませんよ

T.D. さんが「神話」を信じているという意味ではありません。これは私の書き方が拙かったようです。この「神話」を一番信じているのは当の検察の方たちではないかと思っています。「自分たちは間違いを犯さない」と本気で信じてしまうような組織はヤバイという認識が私にはあるのです。

> 何れにしても論理も何もなし、ひたすら盲目的に木村剛さんを応援するエントリーであれば、私は何を言っても無駄ということですね。

まあ、私が頭が悪いのは認めます(笑)。
しかし「論理も何もなし、ひたすら盲目的」な文章を私は書いているでしょうか?
残念ながら自分ではよく分かりません。
そこが頭が悪いところなのでしょう・・・。(^_^;)


投稿者 喜八 : 2006年01月11日 15:40

> リファレンスに挙げられた書籍の多くはは偏頗的である(それが一方の「ある視点」である可能性は認めるとしても)との印象を持たざるを得ないのが残念ですね。

う~ん、そうなのかもしれませんね。
つまるところ私自身が「偏頗的」であることの証左なのかもしれません。

投稿者 喜八 : 2006年01月11日 15:43

喜八さん、レスポンス有難うございます。

>私自身は法律には詳しくありませんが、それでも日本振興銀行の1億7千万円融資は違法性が薄いと判断します。もし明白な違法行為であれば2005年06月に『週刊東洋経済』の報道がなされた直後に本格的な捜査の対象になっているはずですからね。この判断ははたして「法的ロジックを無視」することになるのでしょうか?

「本格的捜査の対象となっていない」ことを以って、「違法性が薄い」と喜八さんが判断されるのは、「捜査当局の判断は妥当であろう」という判断であって、法的裏付けはありませんね。法的ロジックとは関係ありません。むしろ、(喜八さんが「危ない」と言われる)検察当局の判断を信頼しているようで、喜八さんのご主張からすれば、おかしいことになりませんか?

それに、今回の朝日報道からは、金融庁査察の結果は今後どのように展開されるのかまでは不明です。朝日報道と日本振興銀行発表を比較対照して「違法性は薄い」と判断される根拠を喜八さんは示されていないまま、木村氏擁護論を張っています。私の疑問は先に述べた通りですので、繰り返しません。

>この「神話」を一番信じているのは当の検察の方たちではないかと思っています。「自分たちは間違いを犯さない」と本気で信じてしまうような組織はヤバイという認識が私にはあるのです。

検察がそのような組織であるとの認識は、私は持っていませんが…検察内部の事情だっていろいろですから。検察の懊悩も深いな、と私は思っています。「自分たちは絶対の正義だ」と思っている様な組織であれば、単純に切って捨てられるでしょうが…。喜八さんが「権力的なるもの」に対する反感を持たれることは理解しますが、私はそうは割り切れません。根拠なく断定されるのは危険です。検察官だって苦悩を抱えた人間ですから。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 17:32

>> リファレンスに挙げられた書籍の多くはは偏頗的である(それが一方の「ある視点」である可能性は認めるとしても)との印象を持たざるを得ないのが残念ですね。

>う~ん、そうなのかもしれませんね。
つまるところ私自身が「偏頗的」であることの証左なのかもしれません。

いえいえ、喜八さんが「偏頗的」などとは思っていません。ただ、一方当事者(被疑者)の、その多くは社会的発言力を行使できる人たちの言うことは、一つの視点にはなり得ても、一方当事者による偏った情報が集まっている可能性は否定できません。他方当事者である「現役検察官の告白」なんて表には出てこないでしょうから。その意味で「偏頗的」だと申し上げただけで、検察批判そのものは健全な司法のためにあってしかるべきと思います。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 17:39

T.D. さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

そもそも今回の新聞報道は変なところがあります。
金融庁の検査が終了した後で「かくかくしかじかの結論がでた」というのがスジであって、検査の途中で「不透明な融資」と報じるのは不思議な報道だとは思いませんか?

> 検察官だって苦悩を抱えた人間ですから。

それはたしかにその通りでしょう。
が、同時に検察官は現在の日本では特権的な強者でもあります。
権力をもつ者がより強い批判を受けるのは仕方がないのではないでしょうか?

> ただ、一方当事者(被疑者)の、その多くは社会的発言力を行使できる人たちの言うことは、一つの視点にはなり得ても、一方当事者による偏った情報が集まっている可能性は否定できません。

原則はその通りでしょう。
が、T.D. さんは私が上に挙げた書籍を読んだ上で「偏頗的」と言われるのでしょうか?
以前、ある書籍のことを「イエロー・ジャーナリズム」とおっしゃっていましたが、あのときも読んだ上での発言なのでしょうか?

投稿者 喜八 : 2006年01月11日 19:50

(追伸)
それと私はこのブログで「論文」を書いているわけではありませんから、情緒的な文章であってもご勘弁願いたいと思います。
記事中にも「妄想」と2度もお断りしていますしね(笑)。

投稿者 喜八 : 2006年01月11日 19:56

喜八さん、再三有難うございます。

>そもそも今回の新聞報道は変なところがあります。
金融庁の検査が終了した後で「かくかくしかじかの結論がでた」というのがスジであって、検査の途中で「不透明な融資」と報じるのは不思議な報道だとは思いませんか?

私は朝日の報道に対する懐疑感は最初のコメントで述べています。それに対する「ゴーログ」での木村氏発言が論点を逸らしていると指摘しているのですが。

リーク報道自体が「不思議な報道」とは思いませんが。確定済みの報道だけしているのが良いとお考えですか?

>それはたしかにその通りでしょう。
が、同時に検察官は現在の日本では特権的な強者でもあります。
権力をもつ者がより強い批判を受けるのは仕方がないのではないでしょうか?

検察批判は健全な司法のためにあってしかるべきと思いますと前回のコメントで述べています。

>が、T.D. さんは私が上に挙げた書籍を読んだ上で「偏頗的」と言われるのでしょうか?
以前、ある書籍のことを「イエロー・ジャーナリズム」とおっしゃっていましたが、あのときも読んだ上での発言なのでしょうか?

はい。また、イエロー・ジャーナリズムと呼んだのは、某サイトに関することです。

逆に、喜八さんは、検察官、あるいは、検察当局の取調べを受けた人から具体的にご存知ですか?その上での検察批判ですか?検察批判自体は結構です。ただ、私は表に出ることのない検察官の懊悩について述べたかっただけです。それに、検察は法曹三者の中で、ある意味「割に合わない」部分も多いのも事実です。私が言わんとすることはご理解頂けますでしょうか?

こんな話を続けていて、私は虚しさを感じます。私が言葉を尽くして縷々述べさせて頂いた殆どの論点は、悉くすり抜けておられますね。私が再反証したことも…。これでは対話になり得ないですよ。

ただ、私は喜八さんのサイトにお邪魔させて頂いているだけですから、ご不快でしたらこれ以上この問題には触れません。大変失礼致しました。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 20:12

T.D. さん、コメントありがとうございます。

正直なところ、私は論点をすり抜けているつもりはないんですよ。ただ、先にも申しましたようにあまり頭がよくないですから、T.D. さんのおっしゃっていることがよく理解できないということはあると思います。その点に関しては失礼をお詫び申し上げます。

> それに対する「ゴーログ」での木村氏発言が論点を逸らしていると指摘しているのですが。

木村さんの真意は私には分かりません。
そもそも知り合いではないですからね(笑)。

「そもそも論」でいいますと、T.D. さんが木村剛さんを批判されるのなら、ご自分のブログで行なわれるほうがいいのではないかと老婆心ながら思います。
その上で「ゴーログ」にトラックバックされたほうがいいのではないでしょうか?
そのほうが合理的ではないかと愚考するのです。

> こんな話を続けていて、私は虚しさを感じます。

そうですね。その点には同意します。
私の記事は本人が「妄想」と認めるヨタ文章であります。
そこに「論文」の整合性を求められても、お出しすることはできないのです(悪しからず)。


投稿者 喜八 : 2006年01月11日 20:27

喜八さん、これで最後に致しますが…。

>> それに対する「ゴーログ」での木村氏発言が論点を逸らしていると指摘しているのですが。

>木村さんの真意は私には分かりません。
そもそも知り合いではないですからね(笑)。

私は、木村氏の真意を問うているのではなくて、木村氏の主張と朝日記事の内容とは齟齬がありますよと(こういう視点もありますよと)、指摘しただけです。喜八さんがお分かりになった上で、このエントリーを書かれているなら、私が敢えてここでお節介な発言をする意味はないですね。

>「そもそも論」でいいますと、T.D. さんが木村剛さんを批判されるのなら、ご自分のブログで行なわれるほうがいいのではないかと老婆心ながら思います。
その上で「ゴーログ」にトラックバックされたほうがいいのではないでしょうか?
そのほうが合理的ではないかと愚考するのです。

私は木村剛氏批判を主目的とは全くしておりません。ただ、喜八さんがどこまでお分かりの上でエントリーを出されたのか計りかねましたので、余計なことを申しました。私が愚かでした。平にお詫び申し上げます。

>> こんな話を続けていて、私は虚しさを感じます。

>そうですね。その点には同意します。
私の記事は本人が「妄想」と認めるヨタ文章であります。
そこに「論文」の整合性を求められても、お出しすることはできないのです(悪しからず)。

また、喜八さんは、話を逸らしておられます。私が再三再四申し上げているのは、私の提示した観点に対する喜八さんのご回答のことを申し上げているのであって、喜八さんが認めておられる「妄想」について論じているのではありません。何故その点をお分かり頂けないのか、本当に、虚しさだけが残ります。哀しい思いです。これにて失礼させて頂きます。

T.D.

投稿者 tropical_dandy : 2006年01月11日 21:15

tropical_dandy さん、コメントありがとうございました。
お役に立てませんで申し訳ありません・・・。m(__)m

投稿者 喜八 : 2006年01月11日 21:19

喜八さーん、

お元気ですか?

いやはや、この問題、長いですねえー。


私のブログでもまだ若干続いていますよ。

・・しかし、本当に一般的な話ですが、「私はこう思う」って言う部分を、どうして、人はそっとしておいてくれないんですかねえ。一般的な話ですが・・・。(!!!)

喜八さんは良く闘いましたねえ、このブログで。何か、さすがトレーニングしている人って感じです、体力ありますね。(私も、最近、やりだしています。歩いたり健康的な食事したり、いろいろストレッチしたり。)

私個人のことでいえば、分からないことって世の中にいろいろあると思うんですよ。ちゃんと実証されてから出ないと、「事実」とは書きたくないんですよねー。だから、あくまで、「私はこう見る」「これはこう見える」って書くしかないと思うんです。

私のブログでも、事実と「妄想」あるいは「私見」をはっきりと分けて書いたつもりだったんですが、うまくはいっていません。

・・それでも、続けようと思ってます!

喜八さんのところにも、また遊びに来ますね。

投稿者 小林恭子 : 2006年01月11日 23:50

小林さん、こんにちは。(^_^)/
ご訪問ありがとうございます。

いえ、「闘い」というようなことではないんですよ(笑)。
上でコメントをやり取りしていただいた方は以前からの知り合いです。
私(喜八)の論法が「いくらなんでも無理筋(むりすじ)では?」とたしなめてくださっているのでしょう。

> 私も、最近、やりだしています。歩いたり健康的な食事したり、いろいろストレッチしたり。)

最近は女性の筋力トレーニングが盛んだそうですよ。
ニュースキャスターの安藤優子さんやモデルの○○さん(名前を忘れました)などの影響で、筋トレを始める女性が増えているそうです。

> ・・それでも、続けようと思ってます!

小林さんは「実名ブログ」なのでしょうか。
気合が入っていますね!
今後もお互いにマイペースでブログ活動を続けましょう!

投稿者 喜八 : 2006年01月12日 09:03

「MHK」を調べていたら、こちらにたどり着きました。
「国策捜査」・・・嫌な言葉です。

投稿者 たぬ。 : 2006年01月29日 10:54

たぬ。さん、はじめまして。
ご訪問ありがとうございます。

>「国策捜査」・・・嫌な言葉です。

佐藤優さんの『国家の罠』以降「国策捜査」という用語は一般化しましたね。
「国策捜査」の対象となるのは非常に有能な人が多いようです。
木村さんの場合は金融庁の検査が入っただけですからまだ「国策捜査」とは言えないでしょうけれど、朝日新聞の報道は不可思議な印象です・・・。

今後ともよろしくお願いします。m(__)m

投稿者 喜八 : 2006年01月29日 12:42