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2006年02月17日

日米関係

「エノラ・ゲイ」B-29戦略爆撃機

日米関係こそ重要である」なんて書くと心ある方たちから「喜八の奴もポチだったのか! 正体見たり!」なんて誤解されてしまうかもしれませんね。もちろん違います(笑)。私が考える「日米関係」は今後いかにして在日米軍に撤退していただくかが中心問題です。すなわち「日本完全独立論」ともいうべきものです。

まず第一に「戦後は終わっていない」という認識が私にはあります。1956年(昭和31年)の経済白書に「もはや『戦後』ではない」と謳われましたがそれは違うでしょう。外国の軍隊(アメリカ軍)が日本国内に存在する限り、日本にとっての「戦後」は決して終わりません。と同時に日本のみならず朝鮮半島からも米軍が撤退しない限り「戦後」は終わらないと考えます。

現在、日本人の多くが在日米軍の存在に慣れきってしまっているように思えます。「米軍基地があって当たり前」と錯覚されている方が多いのではないでしょうか? 実際にはきわめて異常な状態であるにもかかわらず・・・。長い日本の歴史において外国の軍隊がこれだけの期間(60年以上)駐留したことはありません。そして今後どれだけの期間にわたって米軍の駐留が続くのか? 考え始めると気が重くなります。

「在日米軍にはすみやかにお引取りいただきたい」という素朴な気持ちが私にはあります。中長期的に見て日本国にとって最大の課題は「米軍の撤退」であると考えるのです。このままずるずると米軍の駐留が続いたら・・・将来は日本国の独立さえ危うくなりそうです。私自身は「国家はなにものにも優先する」というような国家主義的な立場をとりませんが、日本という国がなくなることは望みません。

それではいかなる手段でアメリカ軍に引き上げてもらうか? これはもう外交的手段・政治的手段によるしかないでしょう。戦争やテロといった暴力的手段を用いるなどは論外です。そんなことをしたら再び原爆を落とされる可能性がきわめて高いでしょうから(これはきわめてリアルに想像できます)。

そもそもアメリカ合州国の「友好国」というのは危険なポジションなのです。イラクアフガニスタンもかつてはアメリカと「ずぶずぶ」の関係でした。フセインビンラーディンもアメリカが育てたようなものです(あるいはパナマノリエガ将軍も)。彼らのたどった運命から謙虚に学べば、日本もきわめて危険な立ち位置にいると考えたほうがいい。

ところが現在の日本政府には通常レベルの「親米」をはるかに超えて「イデオロギー的親米」「宗教的親米」とでも形容するしかない人たちが増えていているようです。「世界最強のアメリカに隷従しておけば日本は安泰」などと考えているのかもしれませんが、これは空想的な姿勢であるとしか思えません。アメリカはアメリカの利益だけを追求していると考えるのが現実的です。いざとなれば「衛星国」日本はあっさりと見捨てられるでしょう。

日本が立たされている状況を考慮すれば、ただちに在日米軍にお引取りいただくのは難しいと思います。けれども(戦争やテロを除いた)あらゆる手段を使ってしぶとく交渉を続け在日米軍の撤退を実現する。とにもかくにも平和的状況のうちにお引取りいただく。ロシアから北方領土を取り戻し、アメリカからは北方領土以外の日本の全土を取り戻す。これが私の悲願です。

日本完全独立論」なんていうと「喜八の奴は右翼だったのか! 怖い!」なんて思われてしまうかもしれませんね。そうではありません(笑)。「自分たちの国は自分たちで運営していこう。そして現在よりもよい状態にして子供や孫の世代に譲り渡そう」とごく当たり前のことを主張しているに過ぎないのです。


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投稿者 kihachin : 2006年02月17日 20:44

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トラックバック時刻: 2008年04月04日 14:39

コメント

こんばんは。TB有難う御座います。
かなりシビアで現実的な課題についてのエントリですね。
在日米軍の撤退問題については正直、私はかなり過激な考えの持ち主であろうと思います。
国防の問題もあり、どのような外交、政治的手段を用いれば良いのか、米軍を撤退させた後の安全保障をどう考えるのか、その時、自衛隊の扱いについてはどのようにするのかetc・・・。個人的な見解はそのうち拙ブログでも取り上げられたら取り上げたいと思います。
しかしながら、確かにかつての「友好国」の現実的な状況を鑑みるに日本としても「イデオロギー的親米」「宗教的親米」の様な政府の対応は今後、考え直していかねばならぬ問題でしょう。

>「自分たちの国は自分たちで運営していこう。そして現在よりもよい状態にして子供や孫の世代に譲り渡そう」とごく当たり前のことを主張しているに過ぎないのです。

私も同感で、このことをどうやったら実現できるのか、真剣に考え、もう答えを出さねばならぬ時が来ている様に思います。

投稿者 田舎の神主 : 2006年02月18日 22:51

 トラックバックします。興味深い内容です。参考にさせていただきます。アメリカ主導の行政改革により、地方がかなり衰退しています。今後ともよろしくお願いします。

投稿者 いちろう : 2006年02月19日 20:36

田舎の神主さん、こんにちは!
在日米軍の撤退を実現するのは実際には相当な困難をともなうでしょう。
私のような一介の市井の者にいったい何ができるか? と考えるとこれまた気が重くなります。

> 国防の問題もあり、どのような外交、政治的手段を用いれば良いのか、米軍を撤退させた後の安全保障をどう考えるのか、その時、自衛隊の扱いについてはどのようにするのかetc・・・。個人的な見解はそのうち拙ブログでも取り上げられたら取り上げたいと思います。

「非武装中立論者」も「核武装論者」もそのほかの論者も同じ土俵に立って正面から議論する必要があると思います。
頭から相手を否定するだけでは現実は前に進みませんから。
ちなみに私自身は「非核・(現実が許す範囲での)軽武装論者」です。

「非武装中立論」は美しい政治思想ではありますが、いつの時代・どこの地域でも成立するというものではないでしょう(残念ながら)。

「核の抑止力」は戦後の歴史をみるかぎりでは確かに成立してしまっているようです。とはいえ広島・長崎の犠牲者のことを考えると「日本も核武装するべき」と言いたくはない、という心情が私にはあります。

憲法に関しては「(当面)護憲派」です。
憲法改正を主張する国会議員たちに信頼できない者があまりに多いからです。
「おたくタカ」「空想タカ」「ぼっちゃんタカ」とでも表現するしかないような若手議員たちが多く、きわめて危険な状況だと考えています。
もともと強固な改正論者であった憲法学者の小林節教授も最近は改憲派に「待った」をかけていますね。
改憲派議員たちの危うさに気づいたからだそうです。

投稿者 喜八 : 2006年02月20日 13:18

いちろうさん、はじめまして。

御ブログは田舎の神主さん経由でときどきお邪魔させていただいております。
田舎の神主さんとは幣ブログ記事の「郵政民営化反対」(http://kihachin.net/klog/archives/2005/08/hantai_1.html)を通じて知遇を得ました。
私はもともと典型的なノンポリなのですが、小泉・竹中政権による「郵政民営化」はいくらなんでも酷すぎると感じたため、声を上げざろう得ませんでした・・・。

今後ともよろしくお願いします。

投稿者 喜八 : 2006年02月20日 13:20