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2006年03月08日

嫌い好き

それまで長い間「嫌い」だった人を「好き」になる。こういった経験は誰にもあるでしょう。一般に「嫌い→好き」は愉快な体験となりやすいと思います。逆に「好き」な人を「嫌い」になるのは「思い出したくもない」ような話になりそうですが・・・。

今回は「嫌い→好き」というごく他愛のない話題です。

ごく最近、私(喜八)は女優・エッセイストの室井滋さんの俄(にわ)かファンとなりました。著名な室井さんのことは以前から存じ上げていました。が、正直なところ私の中では「嫌い」の部に属する人でした。女優室井滋が大変な実力の持ち主であることはドシロウトの私にも分かります。でも、その上手(うま)さが鼻につくような印象があったのです。

ならば何故(なぜ)ゆえに私は「室井滋ファン」となったのか? 答えは単純です。室井滋さんという人は野良猫を見ると放っておけなくて、つい家に連れ帰ってしまう人なのです。現在は5匹だか6匹だかの猫が家族の一員になっているのだと聞きました。それで「室井さんはいい人だ。よし応援しよう!」と・・・。

同じような経過をたどって「好き」になった人に学者の栗本慎一郎さんがいます。このごろは病気(脳梗塞)のためか大人(おとな)しい印象の栗本さんも以前はとても「でたがり」で、その姿をテレビで見る機会も少なくありませんでした。いわゆる「タレント教授」のハシリといえる存在かもしれません。能弁でアクが強い栗本教授は私にとって苦手の部類でも「最右翼」でした。

ならば何故ゆえに私は「栗本慎一郎ファン」となったのか? 答えは単純です。栗本さんは保健所に保護され「殺処分」される運命にある犬や猫を救助して自分で飼うということをする人なのです。ペット関係の雑誌でそのことを知った途端に「クリシンはいい奴だ。よし応援しよう!」と・・・。

話はそれますが栗本慎一郎さんは小泉純一郎首相とは慶応義塾大学経済学部『K組』の同級生だそうです。さらには自民党議員であったころの栗本氏は小泉議員の「押し掛け家庭教師」役をつとめた時期もあったのだとか。そんなクリシン氏がきわめて興味深い発言をしています。ご興味のある方は次のウェブページをご覧ください(→「パンツをはいた純一郎」)。

話を元に戻します。20年以上「嫌い」だった人が「好き」になったこともあります。
世界的歌手・女優のマドンナさんです。マドンナさんのことはずっと長いあいだ明瞭に「嫌い」でした。彼女が大変な実力・実績の持ち主であることはドシロウトの私にもよく分かります。けれども「好き嫌い」に理屈はありません。とにかく「マドンナは嫌い!」でした。

ならば何故ゆえに私は「マドンナファン」となったのか? 答えは単純です。小説家姫野カオルコさんのエッセイの一文を目にしたためです。当該箇所を以下に引用します。姫野カオルコさんの『ブスのくせに!』新潮文庫から。

貧しい父子家庭に育ち、弟と妹のせわをし、奨学金で大学に進み、35ドルだけを持って、ニューヨークに出てきて「大事業」をなし遂げた女性、それがマドンナだ。

これを読んだ途端に心は熱くなり目はウルウル、「マドンナさんはいい人だ。よし応援しよう!」と・・・。
優れた文章の持つ力は恐ろしい。

ブログ友達(略して「ブロ友(とも)」?)のつなさんによると「あまり好きではなかったというのも、何か引っかかるものがあったわけで、ふとした切っ掛けで、好きに転じるのかもしれませんね。何らかの興味がなければ、「あまり好きではない」とも思わないでしょうし」だそうです。なるほど!

室井滋さんとマドンナさんはともかく、栗本慎一郎さんのことが「嫌い」であった理由は分かるような気がします。栗本さんと私(喜八)は似ているのです。姿かたちが似ているというのではなくて(たぶん)、性格や言動に似ているところが多い。似ているがゆえに嫌い。若いころはそんなことにも気づきませんでしたが、このごろは少しだけ分かるようになってきました。


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投稿者 kihachin : 2006年03月08日 20:16

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トラックバック時刻: 2006年04月15日 22:38

コメント

喜八さん、こんばんは~。
なるほど、似ているゆえに嫌い、ということもままありますよね。笑
毒にも薬にもならない「どうでもいい人」が一番悲しくて、どこか引っ掛かるものがある方がいいなぁ、と思います。とはいえ、日常生活の中で嫌われるのは、やっぱり悲しいですけれど。笑 どこかぴりりとした所を持っていたいと思います。
引用&TBありがとうございました。こちらからもお返しいたしました。

投稿者 つな : 2006年03月08日 22:35

そうですね。自分と似ているから嫌いになる(^。^;)
なかなかの名言ですね(^~^;)ゞ
私も嫌いな人見て直すようにしますヽ(^ー^)ノ
けれども、つな氏も書いていますが嫌われるのはやはり悲しいですねヽ(^ー^)ノ

投稿者 のり : 2006年03月08日 22:59

室井滋さんは私もチョット苦手かなぁ・・別に理由はないのですが多分 キレすぎる頭脳の持ち主ゆえかも・・
似ているゆえに嫌い・・私の友達は個性的な人が多いです
つなさんが仰るように『きらりとひかるもの」が有る
それは尊重しつつ されつつ・・

投稿者 わびすけ : 2006年03月09日 09:22

つなさん、こんにちは。
コメント&トラックバック返し、ありがとうございます。

> とはいえ、日常生活の中で嫌われるのは、やっぱり悲しいですけれど。

そうですね~。私は「赤の他人にどう思われても気にしない。なにを言われても気にしない」というモットーを持っていますが、実際には小心者なので、人に嫌われると結構傷つきます(笑)。

最近つなさんのブログで取り上げられている本は興味深いものが多いですね。
しかも私が知らない本ばかりです。
とても参考になります!

投稿者 喜八 : 2006年03月09日 15:13

のりさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。m(__)m

日常生活でも「大嫌い」という人は自分に似ていることが多いですね。
そういう事実を認めるのは結構空しいものがありますが・・・。(^_^;)
若いときは嫌いな相手とよく喧嘩をしましたが、最近はどうにかスルー」できるようになりました・・・。

投稿者 喜八 : 2006年03月09日 15:13

わびすけさん、こんにちは~。

> キレすぎる頭脳の持ち主ゆえかも・・

たしかにそうですね。
室井さんは大変に頭がいい方だと思います。と、同時に相当など根性の持ち主でもありそうです。
いまの私は「室井滋ファン」ですから、すべての特性は「プラス」に判断します!(笑)

投稿者 喜八 : 2006年03月09日 15:13

嫌い→好き という展開は、好きになった瞬間に、
過去にその人を嫌っていた自分が嫌いになるというか、
自分のなかに懺悔のような心ができてくるのではないかと
思います。

投稿者 マーヒー : 2006年03月09日 17:49

マーヒーさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
鋭いご意見ですね。
たしかに「懺悔のような心」があるために、より熱烈なファンになるということはあるかもしれません!

投稿者 喜八 : 2006年03月10日 13:04