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2006年03月01日
『ランド・オブ・ザ・デッド』
© Copyright 2005 - Universal Studios - All rights reserved.映画『ランド・オブ・ザ・デッド(原題:Land of the Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(2005)について(2006-02-24 DVD 鑑賞)。
《ストーリー》近未来。世界はゾンビ(リビングデッド)に支配されている。生き残った少数の人類は高圧電線と河川に守られた城塞都市に篭って、ようやく生存を続けている。
城塞都市は貧富の差が極端に広がり、上流階級の住む摩天楼(Fiddler's Green
)と貧民階級の住むスラムに分離されている。ボスとして君臨するのはカウフマン(デニス・ホッパー)。彼は合州国大統領とマフィアのボスを合わせたような絶対権力者だ。
カウフマンの部下で腕利きの傭兵チョロ(ジョン・レグイザモ)はボスに取り入り、スラムからの脱出を図る。が、「お前とは身分が違う」とばかりに拒絶される。怒りに燃えたチョロは装甲トラック「デッド号(Dead Reckoning
)」を乗っ取り、昨日までのボスを脅迫し始める。カウフマンは傭兵のリーダーであったライリー(サイモン・ベイカー、下の写真右)にデッド号の奪回を命ずる。
いっぽうゾンビの中には知力が向上する個体が現れ始めていた。人間であったころガソリン・スタンドを経営していたビッグ・ダディ(ユージン・クラーク、上の写真中央)もその1人だ。物資調達の傭兵たちに仲間のゾンビを破壊されたビッグ・ダディは激しい怒りを覚える。そして仲間を率いて人間の都市への進軍を開始する。カウフマンと傭兵たち、ゾンビと人間の決戦の時が近づいていた・・・。
《感想》ジョージ・A・ロメロ監督の「リビングデッド・シリーズ」の第4作です。前作『死霊のえじき(原題:Day of the Dead)』(1985)から20年の時を経て製作されました。今回鑑賞したのはディレクターズ・カット版(DVD)です。上映時にはなかったシーンがいくつか追加されています。
鑑賞後の印象は「ロメロ組の同窓会」でした。ゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(原題:Night of the Living Dead)』(1968)、『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』(1978)のロメロ監督が楽しみながら新作を撮った。よきにつけ悪きにつけ「肩の力が抜けた」一本となっています。マニアのあいだでは賛否両論あるようですが、私(喜八)は楽しんで観ることができました。
ところでデニス・ホッパー演じるカウフマンは第43代アメリカ合州国大統領ジョージ・W・ブッシュ氏によく似ています。立ち振る舞いも口調も。特にチョロからの脅迫電話を受けた後「テロリストとは交渉しない(We do not negotiate with terrorists!
)」と言い放つところなどはそっくりです。ロメロ監督自身も『ランド・オブ・ザ・デッド』に政治性があることを認めています。
その他にもいくつか雑学的知識を挙げておきます。
- 娼婦スラックを演じるアーシア・アルジェント(下の写真左)は『ゾンビ』のプロデューサーで映画監督のダリオ・アルジェントの娘です。
- スラムで上演されている人形芝居の声はロメロ監督自身が担当しています。
- 高圧電線に触れ炎上するゾンビをM16自動小銃で撃つ女性兵士はロメロ監督の娘です。
- クラブの場面の冒頭で記念撮影用ゾンビを演じるのは『ショーン・オブ・ザ・デッド(原題:Shaun of the Dead)』(2004)のサイモン・ペッグとエドガー・ライト。
- チャーリー(ロバート・ジョイ)が狙撃する前にM1カービンの照星に唾をつけるのはゲーリー・クーパーが第一次大戦の英雄を演じた『ヨーク軍曹(原題:Sergeant York)』 (1941)からの引用。
- 『ゾンビ』でマチェット(山刀)をもつモーターバイク・ギャングを演じていたトム・サヴィーニ(Tom Savini)が『ランド・オブ・ザ・デッド』ではマチェットをもつゾンビを演じています。
ロメロ監督によると『ランド・オブ・ザ・デッド』には続編の予定もあるようです。期待しすぎないように期待して(?)、「リビングデッド・シリーズ」の第5作をのんびり待つこととします。
© Copyright 2005 - Universal Studios - All rights reserved.「関連ページ」
- 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(当ブログ内の記事)
- 『ゾンビ』( 〃 )
- 『ドーン・オブ・ザ・デッド』( 〃 )
- 「Homepage of the Dead」(ロメロのファン・サイト、英語)
投稿者 kihachin : 2006年03月01日 21:28
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(2005)
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トラックバック時刻: 2006年03月07日 10:29
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