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2006年04月16日

キメラ

さるとらへびの怪物

わびすけさん(女性です)から「さるとらへびの怪物」の画像を送っていただきました。
興味深い写真とお話をありがとうございます。

以下はわびすけさんの文章です。

写真の整理をしていたらこんな物がありました。
顔が猿、体が虎、シツポが蛇・・・一体これはナンなんでしょうかねぇ。
岐阜県の「円空博物館」の庭にありました。
岐阜県関市の観光課に問い合わせたら返事がきました。
ページの下のほうの「さるとらへびの伝説」です。
 「さるとらへびの伝説
キメラ
先日テレビで「骨づい移植」をすると、男性の方でも女性の骨づいを貰うと、女性の血液になったり血液が変わったり、二つの血液を持つ事になったり。
女性の血液は発光しない、男性の血液は発光する。
詳しくは分かりませんが興味を持ちましたので、それを調べるうちに偶然このURLに出会いました(「架空の動物が現実に」-キメラーの部分)。
 「「架空の動物が現実に」-キメラー

(以下ふたたび喜八)
「さるとらへびの怪物」は「キメラ」ですか!
大変に興味深いお話です。
貴重な情報をありがとうございます。

「キメラ」といえばかつての「満洲国」をギリシア神話の怪物キメラ(Chimera)になぞらえた本を読んだことがあります(『キメラ 満洲国の肖像(増補版)』山室信一、中公新書、2004)。同書によると「満洲国」の頭・胴・尾はそれぞれ次のようであったというのです。

  • 頭が獅子 関東軍
  • 胴が羊 天皇制国家
  • 尾が龍 中国皇帝および近代中国

著者の山室信一氏がなぜ「満洲国」を怪物にたとえるかというと「万人の万人に対する戦い」という言葉で有名なトマス・ホッブズが国家を旧約聖書に登場する海の怪物リヴァイアサン(Leviathan)にたとえて説明しているのに倣っているのです。

ホッブズによると、この世にはビヒモス(Behemoth、無秩序)という怖い怪物が棲んでいて、放っておくと人間を噛み殺してしまう。このビヒモスから人間を守らせるために、別の怪物リヴァイアサン(国家)が必要だ。つまり国家権力は何をするか分からない怪獣のように恐ろしいものだけれど、そうでないことには無秩序な「万人の万人に対する戦い」状態から国民を守れないという理屈です。

久し振りに中学校の社会科で習ったことを復習してみました(笑)。

このごろは「国家」の存在が以前より強く意識されるようになってきたと感じます。
「キメラ」「リヴァイアサン」どちらでもよいのですが、怪獣をうまく飼い慣らして、平和に暮らしていきたいものですね・・・。


投稿者 kihachin : 2006年04月16日 15:57

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コメント

喜八さん お疲れ様でした 何度見てもこの写真は怖い・・
夢に出てきたらどうしましょう??
でも・・怖いもの見たさ・・にソッと覗くでしょう私も・・

ヤット「わびすけ庭」の復活しました

投稿者 わびすけ : 2006年04月16日 18:24

んん? 奇怪な動物ですが、なんとなく平和を守ってくれるような趣ですね。はじめて見ました!

一角獣といい、何だか幸運の神のようでもあると漠然と思い込んでしまう私です。

投稿者 KON : 2006年04月16日 18:31

さるとらへびの伝説は初めて読みました!
とらか~。そうかとらか~(でも胴体だけ……)。

ヒョウタンと猿は、古来、日本の水神と関係があるそうだし、蛇も当然、水と関係があるわけですが、なんで虎が出てくるのか、そこが不思議ですね。
ヌエの一種とも思えない怪物ですしねえ(‥

投稿者 とら : 2006年04月16日 21:29

わびすけさん、こんにちは。
「わびすけ庭」復活おめでとうございます!

トップの画像は「アカショウビン」ですね。
アカショウビンは大変に珍しい野鳥で、長年バードウォッチングを続けていても一度も見たことがない、という人も少なくないようですよ。
私は声を聞いたことはあるのですが、姿は見たことがありません。
一度は見てみたいと思っています。

投稿者 喜八 : 2006年04月17日 15:24

KON さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

一角獣は縁起のいい動物のようです。
でも「さるとらへびの怪物」はどうでしょうか?
悪霊のような印象があります。(^_^;)

野良猫や野良犬を可愛がるといいことがある。
これは私の「実感」です。

逆にイジメる人には悪運が降りかかるようです。
本当ですよ!

投稿者 喜八 : 2006年04月17日 15:25

とらさん、こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。

たしかに胴体だけ「とら」ですね(笑)。

ところで「猿虎蛇」は「さるこじゃ」とも読めます。
私は『火星のプリンセス』の「サルコジャ」を真っ先に思い浮かべました!
ジョン・カーターを忌み嫌う陰険な緑色人女性のサルコジャです!
(強引な連想ですが・・・)

投稿者 喜八 : 2006年04月17日 15:26

喜八さん、こんにちわ。
へんてこ(?)な写真から話が国家へ展開するのには、恐れ入りました。こういう話、面白いです。
ところでヒビモスとリヴァイアサンの話ですが、ヒビモスが実存するのは致し方ないとして、この化け物を飼いならすには、本当に別の化け物をぶつけるしか方法がないのか? と最近バカげたことを考えています。まあ、考えは堂々巡りになってしまうのですけど...。

投稿者 愚樵 : 2006年04月17日 19:04

愚樵さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

> へんてこ(?)な写真から話が国家へ展開するのには、恐れ入りました。

安易な展開かもしれませんね(汗)。
さるとらへびの怪物もキメラも、まったく私の知らない世界ですから、発想も安易に流れやすいと思います。
ホッブズも実際には読んだことがありません。
一度は読まないといけないかな、と思っています。

投稿者 喜八 : 2006年04月17日 20:14

TBありがとうございました。ページ開いて写真みた瞬間、「な、なんなんだこれは」と驚きました。

> 国家権力は何をするか分からない怪獣のように恐ろしいものだけれど、そうでないことには

なるほど……。でも「ほんまに飼い慣らせるのか」と最近は少々不安になりつつもあります……。(余談/一角獣はけっこう好きなんですが)

投稿者 華氏451度 : 2006年04月20日 00:57

華氏451度さん、こんにちは。
ご訪問ありがとうございます。

「ほんまに飼い慣らせるのか」
これは本当に難しい問題でしょうね。(^_^;)
我々ひとりひとりが真剣に考えなければならないと思います・・・。

投稿者 喜八 : 2006年04月20日 08:31