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2006年09月10日

元寇

『蒙古襲来絵詞』より。弘安の役における戦闘。「てつはう」による攻撃の場面。

大相撲秋場所が初日をむかえました。大関白鵬は綱取りを果たせるのか? 一人横綱朝青龍の連覇となるのか? 初土俵から13年半かけて入幕した琉鵬は活躍できるか? (私の好きな)岩木山は番付を上げることができるか? 興味は尽きません。

それにしてもモンゴル勢の活躍がすごいですね。幕内力士に限っても、朝青龍白鵬時天空旭天鵬安馬旭鷲山朝赤龍。なんと7人もいます。そのため「これは新たな元寇ではないのか?」と冗談半分にいう方もいます。

元寇」。鎌倉時代、当時世界最大最強の帝国「」が2度にわたって攻め込んできた歴史的事件です。元の軍隊は遠くヨーロッパまで攻め込み、あらゆる戦闘に勝利した無敵の存在でした。ただ日本列島への侵攻は完全に失敗したのです。

朝青龍や白鵬を始めとするモンゴル人力士たちを見ていると、往時の元軍の精強を想像できるような気がします。「こんなのがゾロゾロ攻めてきたら、とてもじゃないけれど敵わない」と思う。けれども実際には鎌倉武士たちは元の大軍を撃退しました。「神風(暴風雨)」に救われたのは間違いありませんが、元軍を海岸線に貼り付けにしたのは日本武士たちの功績です。

もし、元の侵攻が成功していたら? ときどき考えます。そうなっていたら現在のような形での「日本」という国は存在しなかったでしょう。元は中国や朝鮮を滅ぼしはしなかったから、日本《やまと》が滅亡するということもなかったかもしれません。が、「この国のかたち」はまったく違ったものになっていたでしょう。理屈抜きに「負けないでよかった」と思います。

「元寇」という未曾有の国難を切り抜けたことが、後の日本人に大きな影響を与えたことは間違いありません。南北朝の動乱の渦中、北畠親房によって書かれた『神皇正統記』が「大日本《おおやまと》は神国なり」という一節で始まっているのも、「我々はあの元にすら負けなかったではないか(だから現在の苦境も必ず乗り越えられる)」と自らを奮い立たせている部分があるのだろう、と私は思っています。

ところで現在のモンゴル人に期待していることがひとつあります。それは「サッカーW杯」です。なんて言うと唐突に思われる方が多いかもしれませんが、今後モンゴルがサッカー大国になることを私は期待しているのです。大草原を故郷とする騎馬民族はサッカー選手にも向いているに違いない!(シロートの独断ですが)

サッカーといえばヨーロッパが本場です。先のW杯ドイツ大会でも準決勝に残った4チームはすべてヨーロッパ勢でした。南アメリカ勢やアフリカ勢も善戦はしたけれど準々決勝で敗退。アジア勢にいたってはグループリーグで壊滅・・・。 ここは剽悍なモンゴル戦士たちに仇を討って欲しい。チンギス・ハーンの末裔たちよヨーロッパの心臓部深く攻め込んでくれ! 東洋人魂を見せてくれ! と強く願っているのです。


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投稿者 kihachin : 2006年09月10日 20:24

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