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2006年11月23日

飲酒運転

パリの夕景

依然として飲酒運転による人身事故・死亡事故が日本全国で絶えません。交通事故により亡くなった方のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご家族・近親者の皆様には衷心よりお悔やみ申し上げます。

テレビ報道番組などを見ていると、ニュースキャスターや解説者が眉間に縦ジワを寄せて「飲酒運転は絶対に許せません」というようなことを口にしています。たしかに「それはその通り」なのですが、何事にも裏を読む傾向のある私(喜八)としては、「彼ら彼女らの中にも飲酒運転の経験者は何人もいるだろうね」と思わざろう得ないのです。

(A)運転免許証を持っている。
(B)お酒が好き。

(A)と(B)の条件を兼ね備えた人で「自分は生涯に一度も飲酒運転をしたことがない」と言い切れる人は、はたしてどれだけいるでしょうか? 狭い私の見聞をもとにして言えば、日本人(特に男性)の中で「飲酒運転経験ゼロ」という遵法精神に富んだ方は意外に少数派になるのではないかと思います。

(※ただし、ここで私は「飲酒運転なんて、みんなやってる(たいしたことないじゃん)」という無定見かつ不埒な主張をするわけではありません。その点、誤解なきように・・・)

実際のところ世間には「飲酒運転常習者」に該当するドライバーだって、けっして少なくないでしょう。酒を飲んだ後に運転する人はごまんといる。これは自信をもって断言できます。いま現在のことをここに記すのは大いに問題がありそうなので、一昔以上前の見聞を記してみましょう。

とある会合。仮に「地方都市の活性化を考えるNGO」としておきます。公民館の小会議室を借りて、月に1回の会合がありました。1回に集まる人数は10人前後。第3日曜日の夕方、男たちが集う。当然のように酒を飲みます。「酒は人間関係の潤滑財」。それはそれでよいでしょう。が・・・。

皆さん、公民館までクルマを運転してくるのです。そして、結構飲んだ後に当たり前のようにハンドルを握る。会合のメンバーで「飲酒運転を絶対にしない」という人は数人しかいませんでした。その内訳は「アルコールを受け付けない体質の人」「運転免許証を持っていない人」「気が小さい人」(私自身がどのジャンルに分類されるかは敢えて書かずにおきます)。

会合の中心人物のひとり「地方公務員」氏はかなりの酒飲みでした。大酒の後、悠然とクルマを運転して帰るのが常だったので「やめたほうがいいんじゃないの?」と注意したことがあります。すると彼は「もし事故っても○○先生に頼めばどうにかなるよ」と某市会議員の名前をだして笑っていました。まんざら冗談でもなかったように思います。

実際に「どうにかなる」ものかどうか、その方面には暗い私にはとんと分かりません。けれども「公務員には飲酒運転の常習者が多い」という実感はあります。以下に「どうにかな」った例を挙げます。これは20年以上も前に知り合いから聞いた話です。

とある「公務員」氏(前述の「地方公務員」氏とは別人)が飲酒運転の検問でひっかかりました。グデングデンの泥酔状態だったそうです。しかし、この「公務員」氏は何を思ったか、アルコール検査を拒否しました。すると、パトカーに乗せられて警察署まで連行されてしまいました。ここからが凄い。取調べにあたった警察官の言葉が気に障ったとかで「公務員」氏は大暴れ。警察官の胸倉をつかむ、備品を壊すなどの大立ち回りを演じたのです。

さて、この大トラ「公務員」氏はどうなったでしょうか? なんと警察で暴れたことは「不問」にされたのです。「議員を使ったんだよ」と知人は苦々しげに言っていました。なるほど、議員さんというのはこういう形で有権者のお役に立っているんですね(もちろん皮肉です)。そして「公務員」氏の所属する役所での処分は「減給?ヵ月」だったそうです。彼の上司も監督不行き届きとかで、やはり「減給?ヵ月」。なんとも不条理な話です。

飲酒運転をするのはバカバカしい」。個人的にはこう思っています。飲酒運転には多大のリスクがともなう。ひとたび事故を起こせば、他者の人生と自分の人生を一瞬にして破壊しかねない。それほどのリスクを冒しながら、期待できるリターンは事実上ゼロ。通常の場合、飲酒運転をしてトクをすることなど何もありません。つまり「リスク・リターン」の観点から見れば、飲酒運転というリスクをとることは、まったくの無意味なのです。という訳で私は「乗るときは飲みません」。


投稿者 kihachin : 2006年11月23日 20:15

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