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2007年01月19日

不思議の国の資本主義

日本銀行

絶対もうかるビジネスモデルがあります!!!

と、いきなり怪しさ全開の書き出しですが・・・(汗)。
以下で語るのはあくまで「おとぎ話」であります。
くれぐれも現実と混同しないでくださいね。

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不思議の国がありました。
そして不思議の国には不思議なレンタルビデオ店がありました。
この店がどれだけ不思議かを説明してみましょう。

この店で貸し出すビデオの大部分は店の所有物ではありません。
大口小口の「預ビデオ者」から店が借りているのです。
お店はそのビデオをさらに別のお客さんに貸し出します。
つまり「また貸し」です。
借りる際と貸し出す際の差額「利ざや」をとるのがレンタルビデオ店の「ビジネスモデル」ということになります。

と、ここまではいたって普通です(笑)。
ここからが凄いのです!

レンタルビデオ店が「預ビデオ者」からビデオを借りる際、支払うのは「10円」です。
そして、そのビデオを別の客に貸し出すときの料金は「500円」なのです。
差額は「490円」なり! こんなボロい商売があるでしょうか?

さすがに「預ビデオ者」たちからは「たったの10円とはいくらなんでも酷い」という声があがるのですが、どういうわけか不思議の国の政府が「10円で構わない」と決定し、「預ビデオ者」の切なる声は無視されるのです。

これだけではありません。

こんなボロいビジネスなのだから、さぞかし儲かるだろうと思っていると、不思議なことにレンタルビデオ店の多くが赤字経営に陥ってしまう(本当に不思議ですね)。
すると不思議の国の政府は「公的資金」なるものを各レンタルビデオ店につぎ込んでくれるのです(いうまでもなく公的資金とは国民が納めた「血税」であります)。

預ビデオ者と納税者の犠牲によって業績が上向いた各レンタルビデオ店は「儲かった~!」と気前よく従業員にボーナスを弾む。
社長が退職するときも膨大な退職金が支給される。
もっとも不思議の国の不思議のレンタルビデオ店では、在籍期間中赤字続きであった社長にも巨額の退職金がだされるのが慣行となっているのですけどね。

このレンタルビデオ店の社長は世にも気楽な商売であります。
なにしろ業績がパッとしなくとも「マクロ経済が悪いからしかたない」「お客の質が悪い」なんて言ってれば済んでしまうのですから。
引責辞任なんてことも滅多にありません。

ところで社長が引退してもレンタルビデオ店と無縁になるわけではありません。
「相談役」という不思議な役職が待っています。
ほとんど仕事はなくて週に数回も出勤(?)すればよい。
それでいて豪華な個室・秘書・専用車が与えられる。
「相談役」たちがどんな仕事をしているかは、不思議の国の不思議のレンタルビデオ店における、もっとも神秘的な謎であります。

あるときレンタルビデオ店の経営者たちは悟りました。
ビデオなんて貸しているのはまどろっこしい。レンタルおカネ店に商売代えしよう!
こうして不思議の国に不思議な「銀行」ができあがりましたとさ。

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以上、不思議の国の不思議な資本主義というおとぎ話でした。
お後がよろしいようで・・・。


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投稿者 kihachin : 2007年01月19日 13:00

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