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2007年02月08日

女性官僚のタマゴ

University of Chicago

女性は産む機械柳澤伯夫大臣が鎮座まします「厚生労働省」に勤務する(であろう)女性官僚に会ったことがあります。
正確には当時の彼女はまだ学生だったので「女性官僚のタマゴ」に会ったことがあるというべきかもしれません。

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もう20年以上前の話です。
私(喜八)が一番親しくしていた友人(男性)と東京都内で会ったとき、彼は何の前触れもなく一人の女性さんを同行してきました。
ゼミの後輩」と紹介されたように記憶しています。
その日は3人で食事をしました。

Sさんは女性で初めて国家公務員一種試験、いわゆる「高級官僚・キャリア」の登竜門試験でトップになった方です。
一言でいえば物凄く頭がいい人なのです。
秀才中の秀才です。

第一印象は「意思が強そうな女性」でした。
とはいえ外見や話し方は「スーパーウーマン」という感じではありません。
某さつきさんのような「いかにも才媛」というタイプではなかったのです。

Sさんに私が会ったのはそのときの1回だけですが、その後も友人Kから彼女の噂はたびたび聞きました。

国家公務員一種試験でトップ合格した者は大蔵省(当時)に入省するのが慣例である。
けれどもSさんは敢えて労働省(当時)を選択した。
なぜなら、労働省は女性に対する差別が比較的少なく、官僚としてしっかりとした仕事ができる可能性が高いからだ。

Sさんは1959年生まれの私より何歳か若かったから、現在は女性キャリアとしてバリバリと仕事をこなされているだろうと思います。
柳澤伯夫大臣の「正気とは思えない」暴言を聞いて、彼女が何を考えたか聞いてみたいところです。

でも、聞くことはできません。
Sさんと私をつなぐただ一つの「線」であった友人K。
彼は既にこの世の人ではないからです。
Kは若くして亡くなってしまいました。

晩年(といってもまだ20代だった)KがSさんの噂をしなくなったころ、彼に「Sさんはどうしてるの?」と訊いてみたことがあります。
するとKはぐしゃーとした顔をして「結局、フラれた」とだけ言いました。
私もそれ以上は追及しませんでした。

いまになってみると、あの日、KがSさんを連れてきたのは「喜八なら少しは役に立つかもしれない」といったような漠然とした期待があったように思えてきます。

Kはちょっと可愛い顔をした青年だったけれど、女性と恋愛関係をもった経験が乏しかった。
意中の女性と2人で会うのも気詰まりだったのかもしれない。
お調子者の喜八なら少しは場を盛り上げてくれるだろう、という期待があったのかもしれない。

でも、私はその期待には応えられせんでした。
あの日、3人で話していても話はちっとも盛り上がらず、早々に解散したのでした。
そもそも私はそういう場面で「役に立つ」男ではないのです・・・。
ああ、Kには悪いことをした!

女性は産む機械」柳澤伯夫大臣の暴言に関連して、昔々のお話を思い出してしまいました。

女性に対する差別が比較的少なく、官僚としてしっかりとした仕事ができる可能性が高い」がゆえに労働省を選択したSさん。
彼女に限らず日本には有能な女性が大勢います。
その女性たちの「やる気」を、厚生労働大臣がわざわざ殺《そ》ぐような真似をする。
つくづく愚かしく無意味な振る舞いだなあ、と思います。


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投稿者 kihachin : 2007年02月08日 08:00

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