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2007年02月06日

憲法停止クーデター

『虚像に囚われた政治家小沢一郎の真実』平野貞夫

 小泉首相の郵政解散は、憲法停止クーデターに等しいものだ。情報社会ファシズムといえよう。その憲法冒瀆《ぼうとく》政治を糾弾することもなく、解散しやすくする「内閣不信任決議案」まで提出する民主党も、ほとんど末期的な病状を示す政党となっていた。参院の審議権や、両院制度、代表制民主主義という憲法の重大原理を侵した小泉政治を批判できないのだ。

元参議院議員平野貞夫氏の著書『虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実』講談社(2006)からの引用です(326-327頁、引用文中一部太字化は喜八による)。念のために付け加えておきますと「小泉首相の郵政解散」とは2005年08月の衆議院解散を指します。

さきごろ書いた弊ブログ記事「共謀罪はクーデター?」の中で何気なく使った「憲法停止クーデター」という言葉が妙に心に残り、「どこで目にした言葉だろう?」と探してみて見つかったのが上の平野貞夫氏の文章でした。

平野氏は法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了後、衆議院事務局職員として33年間勤務、さらに参議院議員を2期勤めて2004年07月引退した「国会運営のプロ」「憲法運用のプロ」です。そういう人が「クーデターに等しい」と公言しているのです。生半可な話ではありません。

先のエントリにも書きましたように、クーデターなら文字通り「命がけ」の仕事です。下手をすれば「最高刑」まであるって話なのです(言うまでもなく日本の最高刑は死刑ですね)。

ところで、前衆議院議員の小林興起氏は著書『主権在米経済』光文社(2006)で「郵政民営化」とは日本人の大切な金融資産をアメリカに献上する「郵政米営化」であるとはっきり指摘しています。小林氏は東京大法学部卒業後、通商産業省入省、政府派遣留学生として米国ペンシルベニア大学ウォートン・スクール(大学院)でMBA(経営学修士)を取得しているという本格的インテリです。「床屋政談」まがいの無責任なホラ話を垂れ流す”評論家”などではありません。

平野貞夫・小林興起両氏の意見を私(喜八)なりに継ぎ合わせてみると・・・。「小泉郵政改革」とは「外国の金融資本に日本国民の財産を献上する目的で実行されたクーデター」であった! こんな「ストーリー」もつくれてしまうかもしれません。もちろん、これは飽くまでドシロウトによる「仮の話」ではあります。が、日本の検察官は「優秀」ですから、必要とあれば上記のようなスジを組み立てるのは「お茶の子」だろうとも思います。

もし近い将来「政治の潮目」が変わり、「クーデターがあった」という方向での「国策捜査」が行なわれたら? これはもう「アウト」でしょうね。何人《なにびと》も逃げ切ることはできないでしょう。最高刑まで覚悟しなければならないし、日本国がある限り「売国奴」の汚名は雪《そそ》がれない・・・。こうやって見ると「彼ら」はじつにヤバイ橋を渡ったものだと思えてきます。


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投稿者 kihachin : 2007年02月06日 17:24

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