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2007年03月24日

公職選挙法改正 山本一太・保坂展人同盟の提案

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これまで「公職選挙法」なるものをまったく意識しないで生きてきた私(喜八)ではありますが、「告示日以降にブログで下手なことを書くと選挙違反になるかもしれないよ」という声(複数)を聞いて、ドロナワ式に勉強してみました。

良識ある方々からは「いくらなんでもノンビリしすぎだ!」と怒られてしまいそうな対応です(笑)。でも、そこは「遵法精神」の発達した人間ですから、ブログによる選挙応援も「法律の範囲内」で正々堂々と行ないたいと思います!

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ところが「公職選挙法」って、私のようなドシロウトには分かりにくい法律だったんですね(汗)。たとえば寺町みどりさんの『市民派議員になるための本―立候補から再選まで』という本(良書です)には次のように書いてあります(59頁)。

「公職選挙法」は「だれもが平等に立候補し、かつ公平な選挙活動ができるように定めたもの」だそうですが、禁止事項が多いわりには、アミの目が粗いザル法です。解釈と運用にハバがあり小魚も大魚もとりにがす「法は法でも悪法」です。

寺町みどりさんは岐阜県高富町議会議員を務めた経験があり、現在は「女性を議会に 無党派・市民派ネットワーク」(略称「む・しネット」)の事務局をされています。『市民派議員になるための本』は「ラディカルな実用書」であり、現場で「使いたおしてもらうための本」だそうです(実際に非常に役に立つ本です!)。そして以下のようなことも書かれています(63頁)。

 自治体の選管は、従来型の選挙しか知りませんし、やってよいことといけないことをチャンと理解していない場合が多いので、公選法の解釈(できること、できないこと)を選管に問いあわせるのは時間のムダ。聞けばほとんどダメと言います。選管は事前の行為を注意するところで、ケイサツはやった行為の違法を判断するところ。政党系候補者は、公選法違反スレスレという文章でも、警告覚悟で平気で配っています。ケイサツのほうが選挙妨害といわれるのをビビって動きません。

先の引用部分と合わせて考えると、公職選挙法は「アミの目が粗いザル法」であり、さらに「公選法の解釈(できること、できないこと)を選管に問いあわせるのは時間のムダ」ということになりますね。しかし、これでは「ブログで選挙の応援をする際、どこまでできるのか?」ちっとも分からないではないですか!

たしかにこういう状況では多くのブロガーが疑心暗鬼となり、言論活動を萎縮させてしまうのも無理はありません。我々「アマ市民」にしてみれば、「選挙違反」で警察のお世話になるなど、絶対に避けたい事態ですからね(クワバラクワバラ)。そこで「お手本」がいないかと探してみれば・・・。見つかりました!

自民党代議士、「良識の府」参議院の山本一太議員です。山本一太議員は2005年09月11日投票開票の「郵政民営化選挙(第44回衆議院議員総選挙)」の告示日以降も精力的にご自分のブログを更新されていました。ただし、この選挙では山本議員は「候補者」ではありませんでした。全国各地の自民党「若手改革派」候補の応援に飛び回っていたそうです。

自民党の一部議員には山本一太議員のブログ更新について「けしからん」というようなことをつぶやく向きもあったようですが、山本議員が警告を受けたとか懲戒処分にあったという話は聞きません。もちろん「選挙違反」でつかまったりもしていません。

そこで「少なくとも山本一太議員の真似をしている限りでは、パクられるようなことはないだろう」という推論が成立します。それでは山本議員はどのようにブログ記事を書いていたのでしょうか? これは「現物」を見ることができますから話は速いです。

山本一太議員のブログ「気分はいつも直滑降」には過去ログがしっかり掲載されています。これを見ると「郵政民営化選挙」の告示日(2005年08月30日)から投票日(09月11日)まで山本議員が「1日の休みもなく」ブログを更新していることがはっきり分かります。1日に2回以上更新していることも少なくありません。

それらのブログ記事からは山本一太議員が相当に気を使っていることが読み取れます。立候補者や選挙区の名前は一切だしていないのです。徹底的に「○○県の某選挙区」とか「某立候補者」のような書き方をしている。「なるほど山本議員のような『ばりばりの関係者』のブログであっても、ここまでは『安全』なのだ」ということが分かる実例となっています。

山本一太議員の「勇気ある挑戦」により「候補者の名前をださなければ、国会議員が告示期間以降に選挙関連のブログ記事を書いてもOK」ということが分かりました。しかし、この先が分かりません。たとえば山本議員がブログ記事の中で候補者や選挙区の実名を挙げた場合、どうなったのか? お咎めなしだったのか、はたまた逮捕されたのか? これは「未知の領域」です。まさか山本議員に「試してくれ」とも言えないですからね(笑)。

とはいえ、正直なところ「試してもらいたい」という気持ちもあります。今年(2007)の参議院選挙では山本一太議員も改選の対象です。つまり、選挙を戦って再選を目指さなければなりません。山本議員の選挙区(群馬県)の議席は従来2つあったのを1つに減らされたため、かなり厳しい選挙になるという予想もあるようです。日頃からブログによる政治活動を精力的にされている山本議員にしてみれば、告示日以降の更新を自粛することは大変に残念なことだろうと思います。しかし「選挙違反」で捕まったら目も当てられない・・・。

となると、やはり「公職選挙法」の改正がスジだろうと思います。インターネットを使った政治活動など想像できなかった時代に制定された「公職選挙法」は不具合が多すぎます。現在のように「公選法の解釈(できること、できないこと)」がはっきりしないままだと、有権者が立候補者の応援をすることすらままならない。議会制民主主義において選挙応援に支障をきたすとは、民主主義の根幹をゆるがす深刻な事態ではないでしょうか。

法改正ともなれば、理屈からいっても国会議員の出番です。山本一太議員にはぜひとも先頭に立って「インターネット時代の公職選挙法」に取り組んでいただきたいものです。いまはブログを書かれている国会議員も少なくありませんから、「同志」を募るのも難しくはないでしょう。そして、これは「超党派」で取り組むべき事案だろうと思います。たとえば社民党の保坂展人衆議院議員とタッグを組むのなどはどうでしょうか? 政界の誰もが「アッと驚くウルトラC(死語? 笑)」となるでしょうけれど、それだけに有権者に訴える力は凄いものがあるはずです。

文章の流れから山本一太議員にばかり「お願い」をしているような形になってしまいましたが、保坂展人議員にも「インターネット時代の公職選挙法」への取り組みをぜひともお願いします! なんと言っても全国会議員中もっとも有益な情報をブログ「どこどこ日記」を通じて有権者に提供されている方が保坂展人議員ですからね。前述の「郵政民営化選挙」で保坂さんが議席を得たことに心から感謝する気持ちが私(喜八)にはあります。

保坂展人議員と山本一太議員では所属する政党も違うし、その「政治思想」も正反対と言えるほど異なっていると思います。けれども「日本の民主主義を成熟させる」ということではお互い異論はないはずです。ここは「薩長同盟」に倣《なら》って「一展同盟(一太・展人同盟)」を組んで公職選挙法改正を目指してはいただけないでしょうか?

山本一太さん、保坂展人さん、よろしくお願いします!


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皆様のご声援に感謝します


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投稿者 kihachin : 2007年03月24日 12:29

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