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2007年03月04日
ムネオ氏と慎太郎氏
2007年3月3日(土) 鈴 木 宗 男
「石原慎太郎都知事は2日の定例会見で、都知事選出馬をめぐり前宮城県知事の浅野史郎氏について感想を問われ、『(宮城県知事時代は)3期12年でだいぶ(県の)借金増えているね。その間の財政がどうなったか』などと語った」(産経新聞3面)。石原知事の発言を聞いて思うのだが、石原知事は宮城県議会の実態を良くわかっていないのではないか。圧倒的自民党の宮城県議会である。予算は県議会議員の協力なくして作れない。宮城県議会の会派構成を良く知っていれば、この様な発言にはならない。もし知っていて言ったとなれば、人間的に狭い人だと思う。「一方で堂々と政策論争をしたいと言いながら、重箱の隅をつつく様な話をするのはいやらしい」と言った声が寄せられる。ここは石原vs浅野で、自分の考え、信念をしっかり訴えて戴きたい。
衆議院議員・鈴木宗男さんの「ムネオ日記」より一部引用させていただきました。国政ばかりでなく地方行政をも知り尽くしたムネオ氏ならではの怜悧な意見です。「一方で堂々と政策論争をしたいと言いながら、重箱の隅をつつく様な話をするのはいやらしい
」。まったくもって同感です!
ところで佐高信さんの新著『石原慎太郎の老残』毎日新聞社(2007)を読んでいたら、石原慎太郎・鈴木宗男両氏に関する記述がでてきました。故・中川一郎衆議院議員の秘書であった頃のムネオ氏が石原慎太郎氏を呼び捨てにして頭を下げさせたという、にわかには信じられないようなエピソードもあります。当該部分を原著の『田中角栄になりそこねた男
』大下英治、講談社(2002)から引用します(41頁)。
政界情報新聞を発行している国会タイムズ会長の五味武《ごみたけし》は、昭和五十七(一九八二)年七月、中川派の幹部である石原慎太郎について、国会タイムズで攻撃した。
その記事が出た直後、中川一郎から、五味に電話がかかってきた。
「秘書の鈴木宗男が、これから石原慎太郎を連れてそちらに行くから、会ってやってくれ」
石原は、当時赤坂二丁目にあった国会タイムズの事務所に顔を出した。五味は、鈴木宗男と会うのは、このときが初めてであった。
石原と鈴木の二人がソファーに座るなり、鈴木が、石原に命令口調でいい放った。
「慎太郎! 五味社長に、頭を下げろ!」
石原は、鈴木にいわれるままに、五味に頭を下げた。五味は、さすがに面食らった。石原が頭を下げたことよりも、一介の秘書にすぎない鈴木が、天下に名高い作家でもある石原慎太郎を「慎太郎」呼ばわりしたことに対してである。
このとき石原慎太郎氏は49歳。1968年からの国会議員歴は足掛け15年目。一方、鈴木宗男氏は34歳。翌1983年には初当選を果たすものの、当時はまだ「一介の秘書
」。石原慎太郎議員は「中川派」の「幹部
」であったことを考慮すると「ありえそうもない」話ではありますね。機会があったら、関係者の皆様にはぜひ「真実」をお聞かせいただきたいところです(笑)。
ちなみに1983年中川一郎氏が死去した後、「中川派」は「石原派」となり石原慎太郎氏は派閥の領袖となりました。が、どうやら石原氏はリーダーの資質を欠いていたようです。「石原派」はまもなく自然解消してしまいました。また、中川一郎が遺した政治資金をめぐって、石原慎太郎・鈴木宗男両氏のあいだで裁判が行なわれました。これについては詳しいことを知らないので、ここでは割愛します。
前述、佐高信著『石原慎太郎の老残』でも紹介されていますが、石原慎太郎氏は鈴木宗男氏のことがお気に召さないようではあります。石原氏の著書『息子たちと私
』幻冬社(2005)には「
少林寺拳法の四段
」をもつ長男・石原伸晃氏に「Sという議員
」を議会の中で殴ってしまえとアドバイスしたという記述があります(230-232頁)。この「S
」とは鈴木宗男議員。そう明確に分かる書き方をしています。
ところで、私(喜八)はここで「なにがあっても暴力はいけない!」というようなマジメ発言をするつもりはありません(笑)。正直なところ、石原慎太郎氏の「親心」にも一理あると思います。「いかにもインテリ」風な容貌をもつ石原伸晃氏が「実は少林寺拳法四段の猛者《もさ》であり、必要とあらば実力行使も辞さない男だった!」ということになれば、政界という「お猿の山」では確実にプラス作用として働くはずですから。
父親のそそのかしに対して、伸晃氏は「いえいえ、決していたしません。私はかねがね父上を反面教師にしておりますから
」と答えて「実力行使」をあくまで拒否します。良識があります。感心しました。と、同時にここが石原伸晃氏の「弱さ」でもある(保守政治家としては)と思いました。これをやっておけば「石原伸晃総理」実現の可能性はグンと高まったのではないでしょうか。
なんて、どっちの味方か分からないようなことを書いていますが・・・。私はあくまで鈴木宗男氏の味方です! 政治家としての石原慎太郎氏はまったく支持しませんし、石原伸晃氏のことは「あまり」支持しません(少しだけ支持する、とは言えるかも?)。なお、この「そそのかし」事件、かつての「慎太郎! 頭を下げろ!
」が遠因となっているのかどうか? よくは分かりませんが、石原慎太郎氏は「根に持つタイプ」であるようには見えますね・・・。
とはいえ、『息子たちと私』はそれなりに「面白い」本ではありました。石原慎太郎氏にはどことなく「品のいい」部分があると思います。たしかに傲慢きわまる人なのでしょうけれど、意外なことに自分自身を笑い飛ばすことも平気でするのです。上記の「伸晃氏そそのかし事件」を記述する際も、かつて息子と喧嘩して少林寺拳法の技を決められたことをあわせて書いています。
以上とりとめもなく書いてきましたが、いちおう結論らしきものを・・・。
鈴木宗男氏。今後も政治家としてバリバリ活躍して欲しい。アメリカ式「弱肉強食・超放任・市場原理主義・カルト経済思想」によって疲弊しきった日本を救うことができるのは、「不可能を可能にする男」ムネオだ!
石原慎太郎氏。今後はタレント・プロデューサー・作家として活躍して欲しい。タレントとしての石原慎太郎氏は、ビートたけし氏やみのもんた氏をも凌《しの》ぐ「天才」ではないでしょうか(けっして皮肉ではありません)。ただし、政治家としてはムネオ氏より遥かに劣ります(小泉チルドレン並み?)。そんな石原氏には一刻も早く政治の世界から抜け出して、本来の才能を活かしていただきたいものです。
応援ありがとうございます!
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投稿者 kihachin : 2007年03月04日 16:36
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