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2007年05月20日

ブラウンノーズ・ジャパニーズ

注意:インディーズ・ロックバンドの記事ではありません

皆様は「ブラウンノーズ(brown-nose)」という英語表現をご存知でしょうか?
直訳すると「茶色い鼻」。
あからさまに言えば、この茶色はウンコの色です。

「うわー、汚ったねー!」
こんな悲鳴が聞こえてきそうですが(笑)。

で、どういう意味かというと、ずばり「ゴマすり野郎」。
会社の上司など上位者に媚び諂《へつら》って、おのれの立身出世を図《はか》るような人物を「ブラウンノーズ(brown-nose)」と呼ぶのです。

ゴマをするためには上位者の「ケツを舐める」ことも辞さない。
そんなヤツだから、しまいには鼻の頭が茶色く染まってしまう。
こういう意味の idiom(慣用句)なのです。
なんともまあ、強烈な蔑称ですね。

聞くところによれば、いわゆる「外資系」の企業には、この「ブラウンノーズ」が少なくないのだそうです。
一般に「外資系」ではボス(上司)の権限が強いため、ボスに気に入られないことには昇進・昇給もおぼつかず、それどころか一方的にクビにもなりかねない。
それで、「ブラウンノーズ」と化して、ひたすらボスの機嫌をとる部下が出現する。

サラリーマンなら、「ブラウンノーズ」となるのもならないのも「個人の生き方」の問題ですから、文句をつける気もありませんが・・・。
これが政治家・官僚・言論人の場合であれば「個人の生き方」で済ませるわけにもいきません!

なんと言っても日本の政治家・官僚・言論人には「ブラウンノーズ」が溢れているのが実情です。
「アメリカ様」にひたすら土下座し、おのれの栄達のためにはボスの「ケツを舐め」ることも辞さない日本人の群れ。
そんな「ブラウンノーズ・ジャパニーズ」が大量発生しています。

昭和20年(1945)の敗戦以来、我が日本国は米国の占領下におかれてきました。
いちおうは「サンフランシスコ講和条約」が結ばれておりますが、その後もずっと米軍は日本に「進駐」しっぱなし。
そのうえ「思いやり予算」なんていう国辱ものの支出までしています。

世界中の誰が見たって、日本はアメリカの「属国」。
真に腹立たしく口惜しいことではありますが、これが冷厳な事実です。

そのため、戦後の日本では「宗主国アメリカ」に絶対恭順を誓い、ひたすら「アメリカ様」の意を伺うという生き方は、いわば「立身出世の近道」となってきました。

アメリカの大学院に留学し、アメリカ型の思考法・価値観を身につけた、アメリカ人よりアメリカ人らしい「日本人」。
宗主国アメリカの「植民地経営」に寄与するところ大の「日本人」。
アメリカにとって、きわめて都合がいい「日本人」。

戦後日本では、能力もやる気もない凡庸な人物が矢鱈に羽振りがよくて肩で風を切って歩いている、なんて光景がしばしば見られます。
ここで実名を挙げるわけにはいきませんが、TVにはその手の人物が少なからず登場します。
なんだか、とっても不思議です(笑)。

そういうわけで、「ブラウンノーズ・ジャパニーズ」はけっして珍しい存在ではありません。

おそらく、アジア・アフリカ・中東・南米などの旧植民地諸国でも、かつては「ブラウンノーズ現地人」が跋扈《ばっこ》していたのでしょうね。
白人の「ご主人様」には恥も外聞も誇りもなく阿諛追従《あゆついしょう》する。
そして、反動で同じ肌の色の同胞には威張り散らす「ブラウンノーズ」どもがウジャウジャいたのでしょう。

世界史的に見れば、あまりにありきたりな「植民地エリート」としての「ブラウンノーズ・ジャパニーズ」。
いま現在、彼ら彼女らは隆盛を誇っているかのように見えます。
「勝ち組」の栄華を満喫しているかのように見えます。
でも、それは「砂上の楼閣」でしかないのでしょう。

「植民地エリート」や「エージェント」などの「ブラウンノーズ」たちが、結局どのような末路を辿ったか?
旧植民地諸国の歴史が数々の実例をもって教えてくれます。


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投稿者 kihachin : 2007年05月20日 12:02

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