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2007年05月10日

高校野球特待生

現在、世間を騒がせている「高校野球特待生」問題。
多くの常識ある方々とおなじく「なんでいまさら?」というのが私(喜八)の思いです。

野球が上手い少年を「特待生」として高校側が受け入れる。
こういうことは私が高校生であった30数年前にもありましたよ。
おそらく、その昔からずっとあったのでしょう。

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とはいえ「高校野球特待生」という習慣が「いい」とか「悪い」とかはよく分かりません(と逃げる・・・)。
教育問題の一環として議論の余地はあるでしょうから、ことの是非を問うのはいい。

でも、少なくとも何十年間にわたって続けられてきた(放置されてきた)ものを、ここにきて俄《にわ》かに「諸悪の根源」のように咎《とが》めたてるのは、どう考えたっておかしいでしょう。

一説には日本全国に8000人以上の「高校野球特待生」がいるとされています。
いまこの瞬間にも彼らの多くは不安に苛《さいな》まれているに違いないのです。

大昔から続いている習慣に従っただけなのに、突然「悪人」と決め付けられてしまった。
何で俺たちだけが・・・と。

私自身は熱心な高校野球ファンとはいえず「現在の甲子園常連校を5つ挙げよ」というような問いにも満足に答えられないのですが、20代のころは草野球に凝ったこともあります。

それで、もともとが凝り性なものですから、「コーチ」は優秀なる人材を「三顧の礼」をもって招聘しました。

高校野球激戦区で知られる某県の某私立高校野球部員であった経歴をもつ青年。
彼自身は「甲子園」出場経験はありませんでしたが、彼の出身校はかつては甲子園で「ベスト8」まで行ったことがある強豪校でした。

そんな彼(コーチ)から聞いた話を思い出します。
「高校野球はおカネがかかる!」

強豪校ともなると西へ東へ「遠征試合」をするのが当たり前。
グローブ、スパイク・シューズなどの野球用品も「プロ仕様」の高価なものを使わなければならない。
それらの費用は基本的に「保護者」負担です(多少は援助もあるらしい)。

さらに彼(コーチ)の話を聞いて「なるほど!」と思ったのは、部員同士の「付き合い」にも結構おカネがかかるということでした。
たとえば「チームメイトの誕生日のプレゼント」は、数万円もするようなグローブ(ミット)がスタンダードです。

ともかく、あれやこれやで飛ぶようにおカネがでていく。
なんでも彼のご両親は彼に高校野球を続けさせるために一戸建て住宅を購入するのを諦め、「生涯借家住まい」を決めたのだそうです。

これでは「裕福ではない家」に生まれ育った少年は、どんなに野球が上手くて燃えるような情熱があったとしても、経済条件で野球を諦めなくはならないでしょう。

「資本主義だからそんなのあたりまえ」と言ってしまえばそれまでですが、個人的には「高校野球特待生」は「ないよりはあるほうがいい」習慣だとは思います。

それにしても、当エントリ冒頭でも書きましたように、この問題は「なんでいまさら?」という話です。
何を思って「高野連」は突然ウルサイことを言い出したのか?

そろそろ週刊誌等で「原因」の報道がされ始めたようです。
いまのところ明確な原因が解明されているとは言えない状況なので、ここではハッキリしたことは書けませんが(また逃げる・・・。汗)。

そういえば、学生野球に関してずっと以前に抱腹絶倒のエピソードを目にしたことを思い出しました。
ただし「高校野球」ではなくて「中学野球」の話です。

とある中学生野球大会で某チームの選手が「白い線の入ったスパイク」を履いていたのだそうです。
ところが! その地域の連盟規則ではユニフォームやスパイクにラインを入れるのは禁止されていました。
それで、その選手はあやうく「出場停止処分」になりかけたのです!

けれども、ここに知恵者(?)がいて、スパイク・シューズの白い線を「黒いマジックインキ」で塗りつぶしました。
おかげで選手は「出場停止処分」にもならず、試合に臨むことができました。
一件落着。めでたしめでたし(?)。

おそらく10年以上前に新聞で読んだエピソードです。
あまりの馬鹿馬鹿しさに忘れることもできず、今回また生々しく記憶に蘇ってきました。
この「マジックインキ事件」はなんだか今回の「高野連」問題にも相通ずるところがあるような気がしてなりません。

キーワードは「偽善」です。


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投稿者 kihachin : 2007年05月10日 12:12

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