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2007年05月13日

「佐藤優という『罠』」

佐藤優

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佐藤優(起訴休職外務事務官) vs 大鹿靖明(朝日新聞記者)」関連のウェブページを紹介します。

発端は「大鹿靖明《おおしか・やすあき》記者が雑誌『AERA』2007年04月23日号に書いた「佐藤優という『罠』」という記事でした。

当該記事は私(喜八)も読みましたが、妙に意地悪い筆致で書かれた「底意」を感じさせるものだと思いました。批判するならするで、正面からやればいいのですが、なんだか背後からいきなり矢を放ったという印象なのです。はっきり言えば「騙まし討ち」的要素のある記事だと思います。

以下は大鹿記者によるブログ記事です。これにより『AERA』の記事がどのようなものであったか、おおまかにではありますが、分かるでしょう。

 「【今週のトップ記事】「佐藤優という『罠』」(4月23日号)

上記ブログ記事末尾の「佐藤さんは、実は非常にこまめに自身に書かれたブログなどをチェックしています。誰が悪口を書いているのか、誰が誉めているのか、当然佐藤さんはかなりご存じです」という一文なども「わざわざこんなこと書く必要あるのなあ?」という感じです。

佐藤優氏によると、この「佐藤優という『罠』」という記事のために、大鹿靖明記者の長時間の取材を受けたそうです。そのわりには事実関係の間違いが多すぎるし、一方的な思い込みによる記述が多い。それで佐藤優氏から『AERA』編集部と大鹿靖明記者に「公開質問状」が出されました。以下のウェブページにその「公開質問状」が掲載されています。

 「I公開質問状『AERA』編集部とのやりとり

 「II公開質問状本文

なるほど、これは「勉強」になりますね(笑)。もともと私(喜八)は佐藤優氏の一連の著作を「実用書」として読んできました。悲惨な結果を生むことが目に見えている、アメリカ型「行け行けドンドン資本主義」の日本への導入。やはり悲惨な結果を生むことが目に見えている、排外主義的ナショナリズムの勃興。こういったものと戦うための「最良の実用書」として。

というわけで今回の「公開質問状」も大変に勉強になりました。「なるほど、こうやって『敵』と戦うのだな」ということがよく分かるし、もし「敵」から攻撃を受けたとき、いかに捌《さば》くかということの「演習問題」にもなる(とはいえ、こんな「公開質問状」を実際に受けとったら相当にキツイでしょうね)。

雑誌『週刊新潮』2007年05月17日号の記事によると「朝日「AERA」スター記者が「佐藤優」に全面降伏」だそうです(参考画像)。ただし、大鹿靖明記者にはまた別の言い分もあるはずです。ぜひとも大鹿氏本人による「再反撃」を期待したいところです。ここで「キャン」と言ってしまえば、言論人として今後やっていくことは・・・充分できるでしょうね(笑)。日本人はそういうところでは「優しい」国民性をもっていますから。

端的にいえば私(喜八)は佐藤優氏の「味方」です。大鹿靖明記者には何の恨みも悪感情もありませんが、今回の件では私のことを「明白な敵」と思っていただいても結構です。佐藤優氏は「日本憂国最大のイデオローグ」だと私は考えておりますし、佐藤氏に代わることができる方は今のところ見当たりません。佐藤優氏は大変に貴重な人材なのです。

とは言いながら、大鹿靖明記者の気持ちもある程度分からないではありません。佐藤優氏に「深入り」することは、かなりのリスクをともなうように思えるからです。

佐藤優氏とともに裁判にかけられた元・外務省若手官僚、商社マン。あるいは佐藤氏の「同盟者」鈴木宗男議員、外務省の上司であった東郷和彦(元欧亜局長)といった人たちは、佐藤氏のペースに巻き込まれた結果、「国策捜査」の憂き目に遭ったという見方も充分にできると思います。

おそらく大鹿靖明記者もこの危険性に気づいたのではないでしょうか。「佐藤優と付き合うのはヤバイぞ」と。「朝日新聞」若手スター記者としての大鹿靖明氏は「失うもの」の多い方でしょうから、ビビるのも無理はありません。

なお、念のために書いておきますが、上記「ビビる」は揶揄でも皮肉でもありません。私自身も佐藤優氏のことをブログに書き始めた当初「私(喜八)のような素ッ堅気がウカツに近づくと大火傷しそうな「危険人物」という印象」と書いています(「佐藤優さん講演会(3)」)。ただ、私自身は「失うもの」のいたって少ない人間ですから・・・。

最初に紹介したブログ記事の中で大鹿靖明記者は佐藤優氏のことを次のように描写しています。

 ところで佐藤さんは、非常に高尚なことをお書きになる一方、実は結構ゴシップもお好きで、あの巨体の中には聖と俗が混在しています。そんな「俗」な部分をかいま見たり、策士的な部分を知ったりするにつれ、なにが現実なのか分からないフィリップ・K・ディックのSF小説を読んでいるような気分になったのです。ひょっとして自分は「佐藤の罠」に陥ったのではないか、と思うに至ったのです。

この点もよく分かります。「一読者」としての私から見ても、佐藤優氏は「誠実」な部分と「ワル」の部分が複雑に混じり合った不思議な人物です。「フィリップ・K・ディック」のたとえも「上手いなあ」と思いました。さすがは朝日新聞若手スター記者だけあって、大鹿靖明の文章は切れ味が鋭い!(けっして皮肉ではありません)。

たしかに私(喜八)も「佐藤優という『罠』」にがっちりと捕らわれているのかもしれません。ただし、自分自身では「佐藤氏の渾身の情報工作に敢えて乗った」と考えていますけれど。そのほうが「面白い」ですしね(笑)。


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投稿者 kihachin : 2007年05月13日 15:55

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