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2007年06月22日

モテ・カネ・喰う

波打ち際に立つ女性

ここ数日「いかに生きるべきか?」という問題を考えています。
といっても、哲学を究めようという訳ではありません。

世の中の大部分の人(私自身を含む)にとって「いかに生きるべきか?」という問題は、結局のところ「いかにしてモテるか? カネを得るか?」というところに収斂《しゅうれん》するであろう、と考えているのです。


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できることなら大した努力をせずに「モテ」て、さらには「カネ」も得たい。
こう書いてしまえば身も蓋もありません(笑)。
でも、虚心坦懐に己《おのれ》の欲望を直視するのであれば、答えはおのずと決まってくる・・・ような気がします。

「モテ」と「カネ」とくれば、さらに「喰う」という項目も追加するべきでしょうね。
本来なら真っ先に挙げなければならない項目かもしれません。
「モテ・カネ・喰う」。

若いときは多くの人が「モテ」を最優先する。
しかし、中年以降は「カネ」派と「喰う」派が激増してゆく。
(中には最初から「カネ」や「喰う」を重視する人たちもいますが)

「モテ・カネ・喰う」は欲望のキーワード。
だから「他人に何かを売ろう」と思ったら、基本的な狙い目は「モテ」「カネ」「喰う」なのですね。

 【モテ】 ファッション、ダイエット、美容整形、化粧など。

 【カネ】 金融商品&サービス、起業、ギャンブルなど。

 【喰う】 グルメ、食の宅配、飲食店情報サービスなど。

と、以上は「いかにもありがち」な平坦な話でした(笑)。
ここからが本題です。

我々いわゆる政治ブロガーも「モテ・カネ・喰う」を意識した言説をとるといいかもしれない。
最近、こう思っているのです。

世の中の「マジョリティ(多数派)」に自分の言葉を届けようと思うのなら、それくらいの工夫はするべきかもしれない。
こんなことを考えているのです。

たとえば新自由主義的な言説というのは「モテ・カネ・喰う」に関して、「幻想」を抱かせる力が強い。
そのために多くの人から支持されるという面があるように思います。

早い話が「ホリエモン」こと堀江貴文氏です。
もともとは素寒貧のオタク青年が「IT」という魔法の杖を手にした途端、「カネ」をざくざくと稼ぎ、美女にも「モテ」るようになり、さらには毎日グルメ三昧。

「もしかしたら自分もホリエモンのようになれるかも?」
こう思わせる力があるから、「自由化」「民営化」「規制緩和(撤廃)」といった新自由主義的な政策は受け入れられやすい。
こういった面があるのではないでしょうか。

現実的には「市場の勝者」になれるのは一握りの少数者だけなのですけれどね。
それも「もともとカネを持っている者」が勝つ場合がほとんどでしょう。
「持たざる者」がゼロから始めて成功する、なんてのは例外中の例外です。

ただし、少なくとも「白日夢」を見ることは誰にでもできる。
市場原理的なシステムというのは、参加者にいったんは甘美な夢を見させてくれる。
そして、その後は容赦なく「敗者」を叩き潰す。
こういう性質をもっているのです。

普通の人が「新自由主義」社会を生きるというのは、「年末ジャンボ宝くじ」を買って、大当たりの夢を見ながら暮らすようなものなのかもしれない。
なんて考えることがあります。

反面、修正資本主義社会民主主義などの「穏健な」経済システムにおいては、参加者が刺激的な「モテ」「カネ」幻想を抱きにくいのかもしれません。
そのため多くの人を惹きつける力が弱いということはあるかもしれない・・・。

※申し遅れましたが、私(喜八)は穏健な修正資本主義者です。ついで言っておけば「反共」でもあります

たしかに「新自由主義」が見せてくれる「夢」のほうが、いまのところは吸引力が強いようだ。
でも、「新自由主義」が見せてくれる「夢」なんか、薄っぺらくて安っぽい。
たとえ、手に入れることができたとしても本当の満足なんて得られないぞ。

それよりは、一見地味だけど「本当の夢」がありますよ。
それは修正資本主義や社会民主主義の方向にありますよ。
こういう「導き」ができないものだろうか?

このごろは「スローライフ」「スローフード」「スローセックス」なんて言葉を聞くようになりました。
本当の満足や真の幸福はこちらにあるという主張でしょう。

「新自由主義」を超克するためには「こっち(修正資本主義)のほうが素晴らしいよ」という夢・ビジョンを提起する。
それも「官能」に訴えるかたちで提起する必要があるのでは?
「修正資本主義のほうがエロいぞ」とか(笑)。

なんてことを愚考する次第です。

ただし、あんまり露骨に「モテ・カネ・喰う」を表面にだすと、逆に反発を受けそうですね(笑)。
そこのところは巧妙にやる必要がありそうです。


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投稿者 kihachin : 2007年06月22日 20:06

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