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2007年06月20日

「真の友人たちのために」鈴木宗男

女ムネオ 多原かおり

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新党大地」代表鈴木宗男さんの「ムネオ日記」2007年06月19日分から「参院を再考の府に 国民の不安解消こそ政治」という文章を転載させていただきます。


★引用開始★

単刀直言「参院を再考の府に 国民の不安解消こそ政治」

 私が松岡利勝前農水相に最後に会ったのは亡くなる4日前の5月24日でした。私はね、一緒に食事をしながら「とにかく国民に謝りなさい。どんなにたたかれても謝った方がいい。どこかでけじめをつけないと政治家として終わってしまうぞ」と言ったんです。松岡さんは「勘弁してください。私も謝りたいけど、私の答弁は国対ともすりあわせているし、政府にも了解を得ているので、できないんです」と言ってましてね…。

 国民から見れば、松岡さんは真実を語らずに黙って死んでしまったかもしれません。でも松岡さんは説明責任を果たせない申し訳なさを少なからず感じていたんですよ。そういう意味では潔い政治家だった。

 だからこそ松岡さんの死に報いなければならない。松岡さんが身命を賭したのは、事務所費に端を発した「政治とカネ」問題なんだから、政治家は「これは重いことだ。政治家が甘かった」と受け止めなければならない。そして政治資金規正法を改正し、すべての領収書の添付義務を課すべきだった。政治資金には国民の税金も入っているんだから当然でしょう。

 そうすれば国民の受け止め方も変わってきたはずです。「死に報いる」とはそういうことです。政治家は潔くないといけない。信念を持たないといけない。すり替えの議論はダメなんです。

 年金記録紛失問題も同じですよ。安倍晋三首相は「この制度は菅直人氏が厚相だったときに作った」と言ったが、これは絶対に言ってはいけなかった。民主党も「制度がスタートしたときの厚相は小泉純一郎だ」と言い、重箱の隅を突くような話になってしまったでしょう。

 責任ある政治家ならば、まずおわびをすることです。そして野党に「一緒になって政治の責任を果たそう」と呼びかけ、国民の不安を一生懸命取り除くしかない。与党も野党もなく、最高の英知を結集して国民に安心感を与えることが大事なんです。 民主党も政権交代を目指しているのだから、具体的な提案をすべきです。「やるべきことをやってくれ」というのが、国民の思いなのにそれが分かっていない。

 政治というのは「心」なんです。日本は道義と節度を重んじる国民だ。市場原理が行き過ぎた結果、それが薄らぎ、親が子を殺し、子が親を殺すようなことが起きる。われわれ政治家に責任があるんです。

 安倍さんが標榜《ひょうぼう》する「美しい国」というフレーズも少し間違ってますね。なぜか分かりますか。日本はもともと美しいんです。いま必要なのは「美しい日本人」。美しい日本人をつくれば、「美しい国」になるんですよ。

 小泉前首相は政権発足9カ月目に田中真紀子元外相を更迭し、支持率がガーンと落ちて危機を迎えましたね。くしくも安倍政権も発足9カ月目に転換期を迎えている。小泉さんはパフォーマンスでなんとか持ち直したけれど、安倍さんは常識人ですから、そんな急激な支持率回復は難しいでしょう。でも、常識人らしく筋を通せば、ジワジワとゆり戻しがくると思いますよ。

 夏の参院選の争点は、年金、福祉、雇用─といわれていますね。確かにどれも大事なテーマですが、私は参院の在り方こそを堂々と議論すべきだと思います。

 一昨年の8月8日、郵政民営化法案が参院で否決され、衆院が解散された。この段階で参院は存在意義はなくなったんです。安倍さんが憲法改正を目指すならば、当然二院制の在り方も議論されることになる。それならば、参院選でそれを議論すべきなんですよ。

 参院は「良識の府」であり、「再考の府」なんです。衆院で与党が圧倒的多数になると独裁政治になるから、それをチェックする機関であるべきです。私は参院の半数改選をやめて、人口100万人につき1人という計算で定数125にすべきだと思っているんですよ。そして首相経験者や議長経験者、勤続20年以上の衆院議員は優先的に参院に回す。そうすれば参院は「真の上院」となり、一段高い所から政治を俯瞰《ふかん》できるようになるでしょう。

 いまの参院は衆院議員の力を借りて選挙をやっているから軽く見られるんです。解散がないから、少子化、社会保障、教育、治安、外交、安全保障など国家の中長期的戦略を議論することができる。それこそが再考の府ですよ。参院に権力闘争はいらないんです。

 私が斡旋《あっせん》収賄容疑で逮捕されたのは平成14年6月19日。ちょうど5年前です。

 それまでの私は常に権力の側にいました。自民党副幹事長、北海道・沖縄開発庁長官、官房副長官、当総務局長と権力の中枢にいて、大勢の番記者もいました。正直に言えば、自分でも「このままいけばナンバー2かナンバー3にはなれる」と思っていました。

 今思えば、「前」しか見ていませんでしたね。そこに落とし穴があったんです。反省すべき点があったんです。 437日間の拘置生活はいい勉強になりました。横を向いたり、後ろを向いたり、今まで見えなかったことが見えるようになりました。今まで聞こえなかった声も聞こえるようになりました。「遅きに失した」といわれるかもしれませんが、人間の幅や心のゆとりができました。

 私は政治家65歳定年論者なんです。そうなると私の賞味期限はあと6年しかない。もう権力闘争には興味ないし、権力側にいくと間違った判断をするようになるから一介の政治家でいい。自民党に戻る気もない。でも私が一番つらい時に支えてくれた真の友人たちのためにも、日本人が失いかけている心を取り戻すため、言うべきことは言い、筋を通して戦っていきたいと思っているんですよ。

(平成19年6月19日産経新聞5面)

★引用終了★


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投稿者 kihachin : 2007年06月20日 20:24

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