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2007年07月26日

ムネオ氏、魂の叫び

鈴木宗男
摩周湖の近くで真剣にゴミ拾いをする鈴木宗男氏

007年7月21日(土) 鈴 木 宗 男
 小泉政権以後の政治は、一握りのお金持ち、大都会優先、地方切捨ての構図だ。政治は誰の為にあるのか。政治は弱い人の為にある。そして、一所懸命額に汗を流している人が、公平、公正に評価される社会にするという、政治本来の姿を取り戻さなくてはならない。
 私は愚直に訴えて行きたい。強い者が勝者ではない。時に汗し、涙し、日々努力している者が、頑張っている者が勝者と言える社会を築くために、政治があると言うことを。


おなじみ鈴木宗男衆議院議員の「ムネオ日記」からの一部引用です。

これは選挙向けの「奇麗ごと」でも何でもなくて、鈴木宗男さんの「魂の叫び」「血誠の言葉」だと私(喜八)は思っています。

北海道の山奥に育ち昭和30年代中頃まで電気が通らず「ランプ」の生活をしていたという鈴木宗男氏。そんなムネオ氏は拓殖大学卒業後「日本一忙しい議員秘書」「いつ寝ているのかわからない」と言われるくらいのハードワーキングを重ね、自民党政権の中枢にまで達しました。まさにバリバリの「叩き上げオヤジ」です。

「世襲三代目政治家」である小泉純一郎安倍晋三両氏と「無世襲」の鈴木宗男氏では「生まれ」も「育ち」もまったく違う。「乳母日傘育ちのおぼっちゃん(小泉・安倍)」と「叩き上げオヤジ(鈴木)」のどちらかを評価するか? これは人によって分かれるでしょうけれど、私(喜八)は断固として「叩き上げオヤジ」に軍配を上げますね。

おなじ日本人といえども、都会に生まれれば様々な機会に恵まれるが、地方出身者だとスタート地点に着くだけでも多くのハードルを乗り越えなければならない。都会と地方の「格差」は確実に存在するし、いまの日本は「格差を意図的に拡大することこそが『正義』なのだ」と強弁する者たちばかりが目立つ。

日本は明らかに危機的状況にあります。60年以上にもおよぶ「在日米軍」の駐留。「米国依存症」を強めるばかりの政府与党。隣国中国の急速な台頭。長期にわたる国内経済の停滞。膨れ上がる一方の財政赤字。一方的に買わされるばかりの「米国債」。経済格差の拡大と固定。急速に進行する「少子高齢化」。年金制度の破綻・・・どちらを向いても難問山積。

こんな「国難」の時期に「乳母日傘育ちのおぼっちゃん」に国の舵取りをまかせて「無事に済む」と考えるのは、まさに狂気の沙汰だ。これが正直な私の気持ちです。1億2千万余の日本人の中から格別に知力・体力・気力に優れた者を選抜して、さらに彼(女)に「おまかせ」というのではなくて、皆でリーダーを支えていく覚悟が必要だと思う。

最近は若い人たちのあいだで「ムネオ人気」が高まっていると聞きます。おそらく若者たちは一種の動物的直感で、自分たちの将来がけっして楽観できるものではないと感じ取っているのでしょう。「乱世」が来る。そう予感しているのでしょう。乱世にあっては「乳母日傘育ちのおぼっちゃん」を頼ることなどできない。頼れる大将はやはり「叩き上げオヤジ」だ。「ムネオ人気」とは、こういうことなのだと思います。

冒頭に引用した「強い者が勝者ではない。時に汗し、涙し、日々努力している者が、頑張っている者が勝者と言える社会を築くために、政治がある」という鈴木宗男さんの言葉は「奇麗ごと」なんかではありません。ごくごく当たり前の常識的な発言です。

いま日本はアメリカ渡来の非常にイデオロギー色の強い「経済思想」に染められつつあります。「ウルトラ自由市場派」とも呼ぶべき「市場万能」思想。政府はできるだけ何もせずに(「小さな政府」「民営化」)、市場メカニズムに全てをゆだねる。そうすれば「神の見えざる手」が働いて「最大多数の最大幸福」が達成される。はっきり言って「危険思想」です。このような素朴な「原理主義」が通用するほど、世界は単純ではありません。

資本主義社会では福利厚生政策を実施して、市場から弾き出されてしまった人々(貧困者)を救済しなければならないのです。政府が良質の福祉・厚生・教育部門の構築に成功しない限り、資本主義社会は永続することができない。もし全てを市場に委《ゆだ》ねれば、経済格差は拡大し世代を超えて固定される。そうなれば、政府に対して敵意しか抱かない人々を国の中に大量に抱えることとなり、社会は極度に不安定になる。これが歴史の教える「法則」です。

たしかに市場メカニズムを利用することは必要です。市場を否定してしまうことは(少なくとも現時点では)できない。しかし、市場をただ放任していれば全てが上手くいくというのは、まったくの幻想に過ぎない。市場における厳格なルールを定め、そのルールを守れないプレイヤーは厳罰に処す。市場に全面的に委ねるのに適さない分野は「公」にまかせる。こういった「市場の制御」「公・民の住み分け」は絶対的に必要なのです。

「不平等」や「極端な格差」を是正することは、永続的な社会を築くためには欠かせません。「強い者=経済的勝者」だけが正しくて、「弱者=経済的敗者」は放置してもいい、なぜなら「自己責任」なのだから。もし、このような考えが成立するものならば、政府などはいらない。総理大臣を始めとする政治家も必要ない。「日本国」である必要はなく「日本株式会社」があればいい、総理の代わりに「CEO」がいれば良いということになります。

とはいえ「日本国」をやめて「日本株式会社」にしようという方はさすがに少ないでしょうね(笑)。つまり、何だかんだ言っても、「政府」や「政治」は必要なのです。「必要悪」と表現してもいいかもしれません。もちろん「市場メカニズム」や「民間の活力」も必要です。「公」も「民」もどちらも必要不可欠なのであり、一方だけあれば済むというものではありません。

「政治」が必要不可欠なのだから、その政治を行なう人も必要です。「政治家はどうも信用できない」という方は多いでしょうけれど(じつを言うと私もその1人です)、現時点では「政治家はいなくてもいい」ということにはならない。だとすれば、政治家にはなるべく有能な人になってもらって、有権者が政治家を「上手く使う」のがいい。そして「政治家」がヘンなことをしないよう「監視」も怠らないようにする。

こういった「有権者が政治家を使う」という観点に立った場合、鈴木宗男さんなどは「真に使いでがある政治家」だと言えそうです(たしかムネオ氏の「心友」松山千春氏もおなじことを言っていました)。凄まじいばかりのエネルギーの持ち主で、ひとたび目標が定まれば目標実現のために休むことも知らず猛進する。ただし「猪突猛進」ではなくて、手を変え品を変える柔軟な対応をも得意とする。

今回の選挙応援でも鈴木宗男氏が「凄まじいばかりのエネルギーの持ち主」であることは誰の目にも明らかになっています。「新党大地」代表鈴木宗男氏は副代表の多原かおりさんに付き添って、すでに北海道を3周している。自分自身の選挙でもないのに、広い北の大地を3周する政治家がムネオ氏以外にいるだろうか?! まさに「ムネオ魂」の発露だ! こういった政治家を「上手く使う」と言っては言葉は悪いですが、「働いていただく」ことが代議制民主主義の「肝《きも》」ではないかと私(喜八)は思っています。

というわけで、有権者が政治家を「上手く使う」という観点で投票に臨みたいものですね。これが当エントリの「一応の結論」であります。いささか(相当?)脱線混乱気味で、お粗末でした・・・。


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投稿者 kihachin : 2007年07月26日 12:59

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