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2007年07月28日

「豊かな国」日本をつくる

晴天とら日和

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なんだか政治家の演説タイトルのようですが(笑)。思うところを淡々と述べてみたいと思います。

それにしても今回の参院選では呆れることが多いですね。「立候補者の質が落ちている。特に政権与党である自民党候補者にトンデモナイ人物がごろごろいる」。こう感じているのは私だけではないでしょう。

「武士の情け」で名前はだしませんが、北海道の某自民党候補の長男は約2年前に「酔っ払ったあげくの暴力事件」をおこして逮捕され、道議会議員を辞職。ふたたび当選したと思ったら、今年の07月07日(父親の選挙直前!)に飲酒運転で逮捕されて、また道議を辞職。 親と子は別人格とは言え、飲酒で問題をおこした長男の監督もできないような人間が国政の場で国民の期待に応えることができるのか? はなはだ疑問であります。

北海道つながりでは「ヤンキー」とか名乗っている、いかにも喧嘩の弱そうな青年候補もいましたね。かくいう私(喜八)も十代のころは中途半端な「不良(ヤンキーではない)」で喧嘩も弱かったのですが(笑)、仲間内には鬼のように強い奴が何人もいました。当時の私のささやかな経験からいえば「ヤンキー」候補氏は「喧嘩が弱い」タイプでしょう(私とおなじく)。

それでこの「ヤンキー」氏、物凄く短期間のうちに思想的立場を変えた「転向者」ではないかと報道されています。かつては共産党の機関紙「しんぶん赤旗」や岩波書店発行の月刊誌「世界」にたびたび登場するような「左派」とみなされていたのに、いつのまにか「右急旋回」して、ついには自民党から参議院に立候補することになった。

いえ、「転向」自体はかまわないのですよ。人間、その考えが変わることは誰にだってありますから。古《いにしえ》より「君子は豹変する」とも言います。でも、参議院議員として国会で働こうという人ですから「なぜ自分は転向したのか?」ということを国民の前に明らかにしなければならないでしょう。それが「説明責任」というものです。さてさて「ヤンキー」氏はきちんと納得のいく説明をされているのでしょうか?

まあ、「武士の情け」で深くは追求しませんが(笑)。

「タレント候補」といえば凄い方がいらっしゃいますね。つい最近まで某テレビ局の「女子アナ」だった人です。「女性は叩かない」が私(喜八)のモットーですので、この部分は「あっさり」いきます。この「お珠」お嬢さんはなんと!今回の選挙で自分自身に投票することができないのです。外国からの帰国後約3年間転入届を提出してなかったので、選挙権がない! おまけに最近6回の選挙を棄権していたことまで判明してしまった。はたして、こういう方に国会議員となる資格があるか? 小学生でも答えは分かりますね。

数え上げていけばトンデモナイ候補はまだまだいそうですが、私のほうが疲れてきたので、「トンデモ候補列伝」は終わりにしておきます。私もこれで「話せば分かる男」ですから(笑)、細かいことばかりを挙げ連ねたくはない。いわゆる「人生いろいろ」ですから、誰にだって人に言えないことの一つや二つはあるでしょう・・・。

が、自民党執行部の責任は見逃せませんね。たとえば「お珠」お嬢さんのケースなどは、候補者の「身体検査=身元調査」をしっかりやっておけば、あのような醜態は避けられたはずです。政権与党の執行部であれば特定個人に関する情報は洗いざらい調べ上げられるはず。ところが「選挙権がない」なんて致命的なことが見逃されているのはどうしたことか? 自民党執行部はよほどに無能なのか? それとも誰かがサボタージュしているのか? どちらにしても只ならぬ事態です。

「お珠」お嬢さん候補は安倍晋三首相じきじきに招請したのだと言われています。首相みずからが誘った候補だから、身元調査もユルユルに行なわれた・・・なんて理屈があるわけありません! 「万が一にも総理に恥をかかせてはいけない」ということで、「身体検査」も厳重を極める。かくあるべきだと私は思うのですが・・・。やはり「サボタージュ説」が濃厚になってきますね。安倍晋三先生、あなたは「味方のような顔をした敵」に囲まれているのではありませんか?

安倍晋三先生といえば最近はますます「お気の毒な方」という印象が強まってきました。「自分の能力を遥かに超えた課題を与えられ必死に取り組んでいるが事態は更に悪化するばかり」。安倍さんのおかれた状況を簡単に説明すれば以上のようになると思います。もともと安倍さんには無理だったんです。総理総裁ともなれば一人の人間では不可能ともいえる仕事をこなさなければならない。そんなことは「普通の人」には無理なのです(もちろん私などには絶対無理です!)。

当「喜八ログ」ではこれまでにも度々「安倍晋三氏には実績も能力も決定的に欠ける」と厳しい批判をしてきました。しかし、これはけっして「人間として無能」という意味ではありません。日本という大国を率いるリーダーとしては(残念ながら)「実績も能力も欠ける」ということです。早い話、「総理大臣」は安倍さんにとっての「天職」ではない。間違って総理の座につかれてしまった安倍さんは一刻も早く、別の方に総理総裁の地位を譲ったほうがいい。そして「若隠居」されたほうがいい、というのが当ブログの主張です。

 「若隠居の勧め 安倍晋三さんへ

(※蛇足ながら付け加えておきますと、当ブログでは安倍晋三氏の「容貌」や「学歴」を批判の対象にしたことはありません。また、安倍氏のお母様や奥様をターゲットにしたことはありません。それが「謎の憂国者 r」と「喜八」のスタイルなのです)

安倍晋三氏を総理総裁に仕立て上げたのは、誰が何と言おうと前総理小泉純一郎氏です。当選回数も少なく政治的実績のほとんどない安倍晋三氏に「レールを敷いてあげて」ついには後継総理にまでした。そこには「安倍なら俺(小泉)の路線を忠実に継承するだろう」という思惑があった、と私は想像します。ところが安倍政権は「脱・小泉」路線を志向した。

この場合の「小泉路線」というのは「アメリカ様のおっしゃることには何でもかんでも従います」という「イエッサー外交」です。小泉・竹中政権とは「ひたすらアメリカ様に従うことにより、『日本とアメリカは一心同体』幻想を抱いた国民から支持された政権」であったと私は考えています。当初、安倍晋三氏はこの「対米隷従」路線からの脱却を図ったフシがある。それでマスコミから叩かれ続けたという面があるのではないか?

現在の安倍政権は小泉・竹中流「アメリカ様のおっしゃることには何でもかんでも従います」路線に転向したのか? それともあくまで独自路線を貫くのか? 未《いま》だよく分からないところがありますが、いずれにしても米国の圧力に対抗して独自路線を貫き通す「力」は安倍晋三氏にも「取り巻き」「ブレーン」にもない。こう想定しておいたほうがよさそうです。

(※城内実氏のような有能かつ誠実な人物が「安倍側近」であれば状況はまた変わっていたかもしれませんが・・・)

なにはともあれ、今回の参議院選挙では絶対に自民党を勝たせてはならない、こう強く思います。かといって私は民主党を始めとする「野党関係者」などではありませんよ。最近はたまたま民主党公認候補を応援する機会が増えていますが、だからといって民主党そのものを応援しているかというと、断固として「NO!」と言うしかありません。

ぶっちゃけた話、政党として「自民」も「民主」も本質的にはそれほどの変わりはないと私は思っています。「自民」も「民主」も「数の論理」で寄せ集められた、ある意味で「いい加減」な政党です。共産党支持の方などから見ると、こういった「自民」「民主」のいい加減さは許すことができないようで、「なぜあなた(喜八)は民主など支持するのだ?」という詰問を受けることも度々《たびたび》です。

しかし、先にも書いたように私自身は民主党を支持しているつもりなどないのです。「この人」と見込んで応援している人たちが、たまたま民主党から立候補するケースが多いというに過ぎない。民主党以外にも、新党大地の鈴木宗男さん、社民党の辻元清美さん・保坂展人さん、元自民党で今は国民新党公認候補の小林興起さんも応援しています。浪人中の城内実さんが自民党から出馬することになったらやはり応援する。つまり「人物本位」で応援するということです。私は「一匹狼」・・・というよりは「一匹狸《たぬき》」的な人間だから(笑)、個人より党を優先させるなんて考え方はしません。

それならば、なぜ今回の参議院選挙では絶対に自民党を勝たせてはならないのか? 答えは簡単です。自民党は腐敗し過ぎたからです。55年体制以降長いこと政権与党に留まりすぎて、どうにもならないレベルまで腐ってしまった。自民党に限らず、権力は必ず腐敗する。政権交代が事実上なくて、一党がずっと権力を握っていれば、その党は必ず腐敗する。

これは外国の例を見れば分かりやすいのです。「一党独裁」が長く続いている中国や北朝鮮の政権が好ましいと思う人はどれだけいるでしょう? 中国や北朝鮮が「豊かな国」「いい国」だと思う日本人がどれだけいるでしょうか? ほとんどいないはずですね。よほどの変人でないかぎり、「政権交代はあったほうがいい」と考えるでしょう。

ところが、我が日本でも永きにわたって政権交代が行なわれていない。1955年(昭和30年)に日本民主党と自由党が合併して「自由民主党」ができて以来、その自民党が政権から離脱したのは1993-1994年のごく短い期間だけです。すなわち日本は自民党による独裁政治が続いていた国なのです。たしかに野党はありましたし、中国や北朝鮮ほどには人権抑圧も酷くはなかった。しかし、政権交代という民主主義のメカニズムは働かなかった。おそらく諸外国からは「まともな民主主義国家というにはイマイチ」と映るのではないかと私は思っています。

「流れる水は濁らない」といいますが、政権交代が生じることなく、特定勢力が権力を握りつづけると、権力は濁っていく。すなわち腐っていく。腐敗が一定のレベルを超えると、終いには社会の存続も危なくなる。これらの腐敗を防止し是正するには定期的に政権交代がおきるようなシステムを構築する以外に手はないというのが「人間の知恵」ではないでしょうか。

もちろん、政権交代があれば様々な混乱が生じる可能性は高い。場合によっては「政権交代などなければよかった」と多くの人々が嘆く事態にもなるでしょう。けれども、やはり政権交代は必要なのです。それも絶対的に! おなじ勢力が権力を握りつづけ政権が腐敗すれば、より大きな厄災が社会全体を襲うことは間違いないのですから。

太平洋戦争敗戦後、安全保証面では日本は米国に守られてきました。国家予算を軍事費ではなくて経済方面に集中することができたため、日本は驚異的な「高度成長」を達成しました。もちろん、それは日本国民の高い能力と意欲のなせる技でもありました。そして経済的成長は多くの矛盾を隠してくれる効果がありました。本来なら国民的議論がなされなければならない分野(たとえば「年金」)においても、高度成長が問題点を覆い隠すという面があったのです。

政治家や官僚は多くの分野で意思決定を米国に「丸投げ」してきた。アメリカ様の仰る通りにしておけば間違いはない。たしかに、こういった思考法が通用しているように見える時期もありました。そして、国民は「政治家の先生」や「お役人」にすべてを丸投げしてきた。政治や行政は「政治家の先生」や「お役人」のするもので、国民はただ黙って「おまかせ」していればいい。こんな思考法が通用している(ように見える)時期が長く続きました。

いまはもう、そのような考え方は通用しません。時代は変わったのです。どこかの誰かに「おまかせ」していれば上手くいく、なんて考え方はまったく通用しない。それどころか様々な不利益を齎《もたら》す有害な思考法と成り果てたのです。政治家や官僚のやることに文句をつけてさえいればいい。こんな考えでいたら、とことん酷い目に遭いますよ。こう覚悟しなければならない時代がやってきた。

すべての人間の名誉と尊厳を重んじる、真の意味で「豊かな国」日本をつくる。我々が暮らす祖国日本を今より「いい国」にして子供や孫、未来の日本人に譲り渡す。そのためには我々ひとりひとりが政治と関わっていくことが必要なのです。「政治家の先生」や「お役人」に「おまかせ」していていても「豊かな国」日本はけっして実現できません。自分自身が政治に社会に参加していく必要があります。そのためにはよくよく熟慮した上で一票の権利を行使することが「最初の一歩」になる。そう私は強く信じます。

ご清聴ありがとうございました(と、政治家のスピーチ風で終わります。笑)


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投稿者 kihachin : 2007年07月28日 13:44

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