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2007年10月26日

「日本経済新聞」は信用できるか?

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日本経済新聞」は信用できるか?

最初に答えをだしておきます。
ぜんぜん信用できません。

以下に引用するのは「なんでもかんでも分割民営化推進!」が社是である(らしい)「日本経済新聞」の2007年10月24日付け社説です。

社説2 郵政見直し法案を危惧する(10/24)
 民主党の小沢一郎代表と国民新党の綿貫民輔代表が参院での統一会派結成で正式に合意した。これに先立ち社民党を含めた野党3党は、郵政民営化見直し法案を参院に共同提出した。この法案は今月、株式会社として民営化のスタートを切った日本郵政の将来の経営を混乱させかねず、危惧を抱かざるを得ない。
 参院の民主会派(江田五月議長を除く)は国民新党の4議席を加えた119議席となり、過半数の122議席まであと3議席に迫った。
 3党が共同提出した見直し法案は、政府が保有する日本郵政の株式や、日本郵政が持つゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の株式の売却を当面凍結することが柱になっている。民営化の見直しを検討する規定も盛り込まれている。
 共同提出は国民新党が強く求めたものだ。民主党の対応が不明確だとして、今月上旬には国民新党側が次の衆院選での共闘などを当面、凍結する方針を発表した経緯がある。国民新党との統一会派結成を重視する民主党が歩み寄った。政局対応を優先した姿勢には疑問が残る。
 国民新党は民営化反対を旗印に掲げている。民主党は国民新党と同じ立場なのだろうか。郵政民営化の是非は、この問題が最大の争点になった2005年の衆院選で決着がついている。民営化への対案を示せず、郵政改革への対応が後手に回ったことが、民主党の敗因だった。
 しかも当時の岡田克也代表は選挙中に「将来の郵貯、簡保の民営化」に言及していた。党内で十分な議論もないまま、見直し法案の共同提出に応じたのは納得がいかない。
 与党が反対するので、現段階では法案が成立する見込みはない。だが次の衆院選の結果次第で民主党政権ができる可能性もあり、その時には株式売却凍結が現実味を帯びる。ゆうちょ銀はすでに民間銀行として競争を始めており、改革が逆戻りすれば金融市場にも悪影響が及ぶ。
 ゆうちょ銀やかんぽ生命は2010年度にも株式を上場し、持ち株会社は10年以内に両社株をすべて手放すことになっている。私たちは民営化の本来の趣旨にそって、早期に国の関与をなくすよう主張してきた。民主党に再考を求めたい。


エントリ冒頭にも書きましたように「なんでもかんでも分割民営化推進!」が社是である(らしい)「日本経済新聞」ですから、斯《か》くのごとき珍妙なる「社説」を目にしても、「ああ、またか」と思うだけでありますが・・・。

「なにがなんでも『郵政民営化』を実現しなければならない!」という「社説」氏の心の悲鳴が聴こえてくるような「迷文」ではありますね(この辺、徹底的に皮肉です)。

郵政の分割民営化を積極的に支持してきた「日本経済新聞」は、かつてはNTTの分割を主張してやまなかったし、国鉄の分割についても積極的に支持をした。と、指摘するのはジャーナリストの東谷暁(ひがしたに・さとし)さんです(『日本経済新聞は信用できるか』PHP、2004。245-246頁)。

敬愛する東谷暁さんの説を参考にして、「なんでもかんでも分割民営化推進!」は「日本経済新聞」の社是に違いないと推定したわけです。まあ、私の判断もそれほど間違ってはいないでしょう(笑)。

なお、東谷さんは「独占企業・日本経済新聞」に対して「企業分割」を勧告されています(『日本経済新聞は信用できるか』246頁)。

「まず隗《かい》より始めよ」というではないか。ある企業が独占的になってしまった場合、健全なる発展と「消費者のために」は、分割して自由な市場を回復することが必要というなら、まず自社から始めよ。

もっとも至極というしかない、100パーセントの「正論」であります。電電公社に、国鉄に、郵政に対して「分割民営化」を強く主張してきた「日本経済新聞」こそが、自社の「分割」を率先して行なうべきでありましょう。

それとも、他人にはあれこれ注文をつけるけれど、手前のことは「頬かむり」して「知らん顔」というのが「日本経済新聞」の(真の)社是なのかな?(笑)

東谷暁さんも問い掛ける「日本経済新聞は信用できるか?」という問い。
答えをもう一度強調しておきましょう。
ぜんぜん信頼できない」と。

詳しいことは東谷暁さんの『日本経済新聞は信用できるか』を読んでいただきたいのですが、「日本経済新聞」とは状況次第で主張をコロコロ変え、自らの誤りが明らかになると「後知恵」を総動員して「責任回避」し「帳尻合わせ」を行なうという、凄まじい「経済専門紙」なのです。

日本経済新聞は信用できるか』では、そのような「日本経済新聞」の所業が「これでもか」とばかりに指摘されています。実際の「日本経済新聞」記事を基にした批判なので、反論するのはきわめて困難(ほぼ不可能)でしょうね。

主張をコロコロ変えるから信用できない。
しかし、「日本経済新聞」の問題点はこれだけではありません!

「日本経済新聞」の経済改革論のほとんどがアメリカの意に沿ったものとなっていることにも注目しなければなりません。

「規制緩和」も「民営化」も、アメリカが「年次改革要望書」によって、日本側に強く要求してきた案件です。そして近年の「日本経済新聞」はひたすら日本をアメリカ化するため、アメリカの都合のいい日本を実現するため、邁進《まいしん》してきました。

1980年代、日本経済が破竹の快進撃を続けていたときは「日本型経営」をさんざん礼賛していた「日本経済新聞」。しかし、90年代に入り日本経済が失速すると、とたんにアメリカ型経済礼賛に宗旨を変えた「日本経済新聞」。

「日本社会は遅れているからダメなのだ!」「好調なアメリカ経済に学べ!」「アメリカ型のシステムを導入せよ!」。これらが90年代以降「日本経済新聞」のドグマ(教義)であったのは明々白々の事実であります。

「郵政民営化」はアメリカが10年以上も前から日本側に強く「要請」してきた案件ですから、「なんでもかんでもアメリカ経済に倣《なら》え!」が社是である(らしい)「日本経済新聞」が、冒頭のような社説をだすのも「あまりに当然」と言うしかありませんね(笑)。

ただし!

現時点で「郵政民営化」を推進しようとする者はすべからく「日本国民の敵」ではないか、と私はモーレツに疑っています。「日経新聞」は「日系新聞」だと喝破したのは、たしかノンフィクション作家関岡英之さんであったと記憶していますが、ここで私の心に脈絡もなく「日系買弁()新聞」という名称が思い浮かびました(あくまで架空の新聞名ですよ!)。

※買弁=自国の利益を顧みず、外国資本に奉仕して私利をはかること

ところで、東谷暁さんの『日本経済新聞は信用できるか』第四章は「アメリカ経済政策の代理店」となっています。これはかなり意味深なタイトルではあります。

「代理店」を英語でいうと「agent」。「エージェント(agent)」の訳語は一般的に「代理店。代理人。仲介業者」ですが、別に「秘密情報組織の協力者。諜報員」という意味もあります。したがって「アメリカ経済政策の代理店」は「アメリカ経済政策のエージェント(秘密情報組織の協力者)」と読み替えることも可能なのです。

まあ、これは「偶然」というものでしょうね。きわめて興味深い「偶然」ですが(笑)。

なにはともあれ「日系買弁エージェント新聞(仮名)」を頭から信用するのは、きわめて危険です。万が一「日経買弁エージェント新聞(仮名)」の社説なんかを信じ込んでしまう人がいたら、市場における「負組」に転落するのは必至です! ビジネスマン・投資家・投機家の皆さん、眉に唾をつけて「ホントかいな?」と疑いながら「日本買弁経済新聞(仮名)」を読む習慣を身につけましょう!


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投稿者 kihachin : 2007年10月26日 12:03

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