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2007年10月09日

トロイの木馬

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近年日本で推進された「カイカク(改革)」、たとえば「郵政民営化」「M&A」「三角合併」「ホワイトカラー・エグゼンプション」「医療制度改革」「司法制度改革」などが「年次改革要望書」に基づいていることは、もはや周知の事実です。

以下は平沼赳夫衆議院議員(無所属)による「年次改革要望書」の解説です。非常に分かりやすいので引用させていただきます(「小泉政治「負の遺産」を越えるために」平沼赳夫、『別冊正論 Extra.7』26-27頁)。

「年次改革要望書」は、平成五年(一九九三)に当時の宮澤喜一首相とクリントン米大統領が会談し、日米の構造協議の一環として翌平成六年の村山富市内閣から毎年出されるようになった。これは、あらゆる分野にわたってアメリカが「日本に改革をしてもらいたい」という要望が記された文書である。邦訳は「要望書」という表現になっているが、英語原文は「イニシアティブ」で、アメリカの要求に対して「日本が優先的に解決すべき課題」というような強圧的意味合いが含まれている。

早い話、「アメリカにとって都合のよい日本」になる(させられる)ための日本社会改造が「年次改革要望書」に従って営々と行なわれているわけです。さらに露骨に言えば「アメリカのカネ持ちが荒稼ぎをしやすくするため、日本社会をどんどん『構造改革』している(させられている)」わけです。

これは「陰謀論」でもなんでもありません。「在日米国大使館ホームページには「年次改革要望書」が日本語訳されて堂々と掲載されています。アメリカ側は別に隠し立てをしているわけでも何でもない。しかし何故か日本の政治家・官僚・大手メディアの多くは「年次改革要望書」を話題にすることもなく、「見て見ぬ振り」を決め込んでいます。

ノンフィクション作家関岡英之さんの『拒否できない日本』により「郵政民営化」の買弁()性に気づいた自民党の小林興起城内実小泉龍司議員(当時)たちは2005年「郵政解散総選挙」で決死の抵抗戦を試みました。しかし大手メディアは至って冷淡でした。それどころか「小泉改革(善) vs 抵抗勢力(悪)」といったきわめて悪質なプロパガンダを延々と繰り広げた! その結果、真の「国民生活防衛派」ともいうべき大勢の議員が落選の憂き目を見ました・・・。

※買弁=自国の利益を顧みず、外国資本に奉仕して私利をはかること

小林興起城内実小泉龍司さんたちのような「国民への『情』をたっぷり持ち合わせ、実力もある」方々が何故か冷や飯を食わされる。戦後の日本社会というのは本当に不思議なところがあって、日本国民のために精一杯働いた人がトンデモナイ目に遭うのは珍しくないのです。

1人だけ例を挙げれば故・田中角栄元首相がそうです。近年、田中角栄氏は「不世出の天才政治家」「真の民族派政治家」であったと再評価されつつありますが、不可解きわまる「ロッキード事件」により「国策報道」「国策捜査」の対象となり、その政治生命を奪われてしまった・・・。

反面、戦後の日本では「どう見たってたいして実力があるわけでもなさそうなのに、妙に出世している人々」も目立ちます。以下、実名は挙げませんが「理由はよく分からないけれど何故か羽振りのいい人たち」を列挙してみます。

  • 説明のつかない「幸運」により総理大臣にまで上り詰め、現在でも大きな顔をしている政治家(複数)。
  • なぜか異様に大きな政治的影響力をもつ某大手メディアのワンマン社長。
  • 政権党内の派閥に茶坊主のように食い込んだ以外は何の業績もない政治評論家。
  • 学者としての実績に欠け発言も無責任にコロコロ変わるのに、日本の経済政策をまかされるようになってしまった経済学者(元大臣)。
  • いまをときめく「暴言ネズミ男」。
  • 可笑しくも面白くもないのに矢鱈にテレビに出演しているタレント(複数)。

こういった方たちは日本社会にそれこそ「無数」と言っていいくらい存在するのではないでしょうか。私(喜八)はこの方たちの「ご活躍」を目の当たりにするたび、「こいつら、ひょっとしてエージェント(協力者)じゃなかろうか?」という大いなる疑惑を抱いてしまうのです(それともこれは「ひがみ」かな? 笑)。

前述の関岡英之さんは同様の「存在」に関して「トロイの木馬」という表現を好まれて使うようです。言うまでもなく「トロイの木馬」はギリシア神話の「トロイア戦争」において名将オデュッセウスが図った奇計です。巨大な木馬の中に味方の兵を忍ばせ、城塞都市イリオス市内に潜入させるという奇襲をもって堅忍不抜のイリオスを攻略した。これが決め手となり、トロイア戦争はギリシア勢の勝利に終わりました。

日本社会にも「トロイの木馬」ともいうべき人々が大勢存在する。日本人でありながら、米国のために日本の「防備」を取り除く働きをする人々。そして、それは「植民地統治の常道」なのだというのが関岡英之さんの指摘です。「まさしく、その通り」だと思います。以下の関岡英之さんの文章をお読みください(『アメリカの言いなりでいいのか!?仕組まれた「構造改革」と汎アジア共同体構想』関岡英之、10-12頁)。

関岡 国益に反していることが自分でわかっている確信犯もいるのかもしれませんが、さまざまなルートでアメリカに取り込まれ、いつの間にか洗脳に近いかたちで、アメリカの国家戦略の片棒を担ぐように囲い込まれてしまう場合が多いのではないでしょうか。
 ある省庁の官僚から聞いた話ですが、以前アメリカ大使館の職員が「意見交換をしたい」と接触してきたので気軽に会い、アメリカの政策を率直に批判したらそれっきり二度と連絡が来なくなった、もしあの時当り障りのない話をしていたらその後どんな展開になっていただろうか、と言うんですね。おそらく二度、三度と会合を重ねるうちにアメリカに行ってみないかと誘われ、向こうで破格の待遇を受け、要人に紹介されたりして人脈も広がったりするうちに舞い上がり、自分は他の同僚たちと違ってワシントンから注目されている特別な価値ある存在なんだという自意識が過剰になる。そうしてアメリカ側にどんどん取り込まれながら、日本の組織内部でも出世していく。こうしたタイプの人は、官界だけでなく、政界にも、財界にも、学界にも、報道界にも結構いるのではないか。自覚的にせよ無自覚にせよ、「トロイの木馬」を演じている人たちが日本の各界の指導層にいるようなのです。
 これはまさに植民地統治の常道なんですね。白人に対して迎合的な、利に聡《さと》い現地人を抜擢《ばってき》して宗主国に留学させ、教育したあと母国に送り返して出世をバックアップし、間接統治の道具にするわけです。

非常に鋭い指摘だと思います。こうやって「トロイの木馬=間接統治の道具」となっていった無数の日本人の姿が目に浮かぶようです。関岡さんの筆致には唸《うな》らされます。

ところで「故・岸信介元首相はCIAの援助を受けて日本の首相になった」なんてことが、米国著名ジャーナリストの本に、堂々と書かれているようですね(『Legacy of Ashes: The History of the CIA』Tim Weiner)。「ニューヨークタイムズ」記者であるティム・ワイナー氏により書かれたこの本は、米国のジャーナリズムではもっとも権威があるとされるピューリッツァー賞も受賞しています。けっして「陰謀論」の本などではないのです。

近年は米国政府秘密文書の一般公開により、戦後日本の「深暗部」とそれに関わったエージェントの存在が否定しようもない歴史的事実として続々と現出しています。岸信介氏以外にも故・正力松太郎氏や故・児玉誉士夫氏の名前も報道されてきました。もちろん、日本の新聞でも報じられています。なぜか大した騒ぎにもならないようですが(「そんなの意外でもなんでもない」ということでしょうか・・・)。

ひょっとしたら、先に挙げた「説明のつかない幸運により総理大臣にまで上り詰めた政治家」「異様な政治的影響力をもつワンマン社長」「学者としての実績に欠け発言も無責任にコロコロ変わるのに日本の経済政策をまかされるようになってしまった経済学者(元大臣)」「暴言ネズミ男」なんて方々の名前もそのうち出てくるのではなかろうか? と、密かに楽しみにしております(笑)。

外国諜報機関の「エージェント」や「トロイの木馬」が大手を振って闊歩する国、日本。愛国者のはしくれとして「こりゃあ、ダメでしょう」と言うしかないですね。「エージェント」や「トロイの木馬」といったやからが「美味い汁」を吸えないようにすることが、真の「戦後レジームからの脱却」の第一歩になるだろう。こんな風に私(喜八)は思っております。



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投稿者 kihachin : 2007年10月09日 12:34

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