【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 自由と生存のメーデー2008 | メイン | 「国保」への卑劣な攻撃 »


2008年04月28日

古典の力(2)

源氏物語絵巻 夕霧


「超」有名ブロガーのきっこさんと以前一度だけメールのやり取りをさせていただいたことがあります。そのときのメールの内容を紹介することは勿論できませんが、きっこさんが非常な「日本古典文学愛」の持ち主だという事実を書くのは「マナー違反」ではないだろうと思います。

日本の古典文学に向けるきっこさんの愛情は「熱烈」といっていいものがありました。さらには、ただ愛情を注ぐだけでなくて、きっこさんの古典に関する造詣《ぞうけい》の厚さには並々ならぬものがあります。きっこさんの文章力(筆力)は数多《あまた》いるブロガーの中でも「群を抜いている」と私(喜八)は思いますが、おそらくその文章力は「古典の力」に支えられているのであろう。と、これは勝手な想像ではありますが・・・。

ところで、元来「超」ノンポリであった私がガラにもなく「戦う政治ブログ」など始めてしまったものですから、最初っから「壁」に当たりっぱなしです。このごろでは親しいブロガーの方たちが「ブログ閉鎖」の決断をくだすことが多くなってきたせいもあって、「自分も・・・」という誘惑に駆られることも少なくありません。

とはいえ。「謎の憂国者 」さん・城内実さん・お玉さんなど「お仲間」も増えてきたので、ここで私だけが「戦線離脱」というわけにはいきませんね(ただし、既にブログを閉鎖した方たちを責める気持ちはありません)。なんとかかんとか、どうにかこうにか、騙し騙しやっていくしかない!

ここで冷静に考えてみますと、「騙し騙しやっていく」というのは、私の人生における「基本姿勢」でありました(笑)。どうせ格好良く立派になんか生きてはいけないのだから、開き直って、足掻いて、とことん格好悪くシブトクやっていくしかない。今後も「どうにかこうにか」精神にのっとって「喜八ログ」を運営していくつもりです(読者の皆様、よろしくお願いします)。

しかし、実力不足からの閉塞感があるのはいかんともしがたい・・・。どうにかこうにかしてブレイクスルーを図らねば・・・、と沈思黙考を重ねた結果(?)、「そうだ! きっこさんの真似をして『古典の力』を身につければよいのだ!」と気づきました。先に瀬戸内寂聴先生の「源氏物語は日本の文化遺産の最たるものなので一人でも多くの日本人に読んでほしい」という檄《げき》に素早く呼応したのも、「古典の力」養成ということが頭にあったためです。

檄を目にした翌日から読み始めた瀬戸内寂聴・現代語訳版『源氏物語』は、あと「宇治十帖」を残すばかりになっています(全部読んでしまうのが惜しいので、あえて取ってあるのです)。いやはや、しかし、『源氏物語』は素晴らしいですね。従来はなんとなく「『源氏』など婦女子の読み物であろう」なんて愚かすぎる偏見を抱いていたのですが、全然そんなことはありません。寂聴先生が仰るように「源氏物語は日本の文化遺産の最たるもの」でありました。

もし『源氏物語』を読まないで死ぬとしたら、日本人として大いにソンであり、恥である。これはもう確かなことです。「喜八ログ」読者で「まだ『源氏』を読んでいない」という方がいらっしゃいましたら、ある意味で大変に羨ましいことだと思います。なぜなら『源氏物語』の世界をこれからじっくり堪能することができるわけですから。宝の山が目の前にあるのも同じでしょう。特に男性にはお勧めしたいですね。『源氏』の世界に触れることは、確実に視野を広げる効果があるはずです。私(喜八)には「いままで見えてなかったものが、視界に入ってきた!」という思いがあります。

『源氏物語』のような古典文学を読むことそのものが至上の快楽である。そして「古典の力」を我が身に及ぼすことで「喜八ログ」の戦闘力を高めることもできるであろう。さらには外国のインテリと交流するときの格好な話題となるだろう。もしかしたら、外国の美女ともお友達になれるかも? なんて、打算的かつムシのいいことを考えています・・・というのは半分くらいは冗談ですが、「一粒で二度も三度も美味しい」のが古典の効用であろうと思います。

さらに悪いアタマでよくよく考えてみますと「日本の古典文学を愛することは、日本を愛することだ」と気づいてしまったりするわけです。すなわち「アルファブロガー」きっこさんは「古典文学パトリオット」である、と。これはきっこさんとメールを交換した際に私が抱いた印象ですが、こういったパトリオティズム(愛郷主義)こそ好ましい、などとも思うわけです。「日本語は、日本そのもの」「日本語を愛する心、すなわち愛国心」なんてことも考えます(他の「愛国心」は認めない、という話ではありませんよ)。

というわけで、これからは古典文学を愛《め》でることとしましょう。自分ひとりで古典文芸の世界に耽《ふけ》るのも楽しいでしょうけれど、できれば「お仲間」がいるともっと楽しいですね。先に「古典の力(1)」をアップした際は、お玉さん・ハムニダ薫さん・愚樵さんもまた『源氏物語』愛読者であることを知り、大変に嬉しい思いをしました。特に愚樵さんが「明石の君」ファンであることから、愚樵さんへの尊敬の念が激増しました!(もちろん、ヨイショではありません)

それでは何を読むか? 「手当たり次第」といくこととしましょう。現代語訳版『源氏物語』を読み終えたら、原文にも挑戦しようと思っています。原文版『源氏物語』は最初から最後まで通読するのではなくて、『賢木』『若菜』『桐壺』『蓬生』『幻』など個人的に印象的であった帖を古文で読む、というより暗誦してみたいと思っています。瀬戸内寂聴さんが推薦しているようにCDなどのメディアで「聴く」のも楽しそうです。

以前は「古典は原文で読むべし。現代語訳なんてもってのほか!」なんて思っていた私です。なぜ、こんな堅苦しい信念(?)を抱いたか? たぶん中学生のころに三島由紀夫の「古典の現代語訳はけしからん論」ともいうべき意見を読んだせいです。それで長いこと「古典は原文」と思い込んでいました。しかし、三島のような天才ならともかく、私のような暗愚な者が「古典は原文」なんて言っていたら、結局一生読まないで終わってしまう! それはもうはっきりしていますから、今後は「現代語訳でも原文でもどっちでもいいから、とにかく読む」主義に転向します。

弊ブログではお馴染みの佐藤優さん(起訴休職外務事務官・作家)お勧め『古事記』『神皇正統記』『太平記』『おもろそうし』『御伽草子』も、後の2つはともかく、『古事記』『神皇正統記』『太平記』なんてのは原文(漢文)では到底読めそうにないから、これまた「まずは現代語訳で読み、しかる後に原文にも挑戦」作戦でいくしかないでしょう(「私の場合は」ということですが)。

「古典」に入るかどうか微妙なところだと思うのですが、筑摩書房から出ている『明治文学全集』(全100巻)。これの通読を、しばらく前から考えています。でも、いまだに全然果たしていません(なにしろナマケモノですから・・・)。あくまで無学な私の思い込みでしょうけれど、日本語の「品格」は明治末期・大正・昭和初期くらいの時期に高かったように思います。戦後の日本語、特に書き言葉としての日本語は「品下る」といった印象が拭えません。というわけで、明治・大正期の名文に接することで「日本語力」を高めることができるのではないか? と愚考するわけです。

そして明治から江戸に、さらに過去へと遡《さかの》っていく「日本文学古典の旅」。なんとも楽しそうではありませんか! これこそ「愛国の本道」ではないか、なんて思ったりもします。というように理屈を捏ね上げるのは、それこそ野暮な振る舞いというものでありましょうけれど・・・。肩肘張らずに自然体で古典文学を楽しみ、知らず知らずのうちに「古典の力」を体得していきたいものだと思っております。


郵政民営化凍結

郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。
どうぞ、ご参加ください。


関連ページ


投稿者 kihachin : 2008年04月28日 20:21

« 自由と生存のメーデー2008 | メイン | 「国保」への卑劣な攻撃 »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/2338

このリストは、次のエントリーを参照しています: 古典の力(2):

» 後期高齢者医療制度は長生きした罰? 日本の自殺者はアフガンの爆弾テロ犠牲死者数の5倍、イラク市民の死者数と同じ from とむ丸の夢
党の総力を挙げて応援した候補が衆院補選に敗れてもなお、租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決する方針に関しては「何ら変わりはな... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月28日 22:50

» 小沢!今こそ総選挙!檄!!!kimeraの怒りを聞け! from kimera25
 kimeraの声をしかと聞け!民主:小沢!機は熟した!この花盛りの今!君たちに多くは期待しないが今こそ政権交代!自民常設完全支持者の60・70代も保... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月28日 23:46

» 昭和の日に考える再議決!! from 新三ログ
明日は、昭和の日(昭和節)である。激動の昭和を過ごされた昭和天皇の誕生日を祝ってお休みになっている。祝祭日といったりするが、現在日本で... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月29日 00:49

» 訴訟費用にビックリ! ― 弁護士さんって・・・ ― from 鳥居正宏のときどきLOGOS
昨日(2008年4月28日)、ちょっと出かけたあと、裁判所に寄って、私の訴訟担当の書記官に、私の第一審の訴訟費用を計算していただきました(... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月29日 01:04

» 『ロハス』ということ from 関係性
 「値上げで9割が買い物で節約・日経消費者1000人調査」(4月22日/NIKKEINET)や「消費者9割買い物節約」(日本経済新聞4月23日付け朝刊)が掲載さ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月29日 06:54

» 北朝鮮の聖火リレーと末期医療制度 from 無党派日本人の本音
 昨日のテレビで二つの印象的なシーンを見た。 一つは北朝鮮での聖火リレ−だ。 日本や韓国で見たテレビで物々しい警護陣などは殆ど見えない中で北朝鮮と中国の旗を振っ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月29日 15:04

» 総選挙! from kimera25
画像は「晴天とら日和」のとら様からお借りした「お」そうじ・職→総辞職!とらchan!有り難うございました!+*@+*@!#$+*+*+*+*+*+*+ということ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2008年04月29日 16:29