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2008年04月06日

わざと負け戦略?

小泉純一郎元首相と片山さつき議員


このごろの自民党を見ていると「わざと負けよう」「(意図的に)選挙で大敗しよう」「滅亡しよう」としているとしか思えません。

このたび「後期高齢者医療制度」あらため「長寿医療制度」がスタートしましたが、私(喜八)の身の回りでも、75歳以上の皆様がカンカンに怒っています。今朝も近所のオジサンが「小泉こそ諸悪の根源だ!」と怨嗟の声を上げられていました。

もっとも、この方、ちょっと前まで「小泉ファン」であったはずですが(笑)。ともかくそういう人でも激怒してしまっているわけです。で、すかさず私は「小泉純一郎氏だけでなくて、竹中平蔵氏にも大いに責任がありますよ」とチクってさしあげました。オジサンが「なんで?」と訊くので「竹中平蔵氏は米国金融資本のエージェント(協力者)と疑われている人物で、日本が世界に誇る『国民皆健康保険制度』を骨抜きにしようと、全力で工作を行なったと見られているのです」と教えてあげました。オジサンがさらに「なんで?」と訊くので、「米国民間保険会社が日本でボロ儲けをするためには『国民皆健康保険制度』が邪魔だからでしょう。『国民健康保険』がダメにされたら、日本もアメリカのように『カネのない奴は黙って死ね』という社会になります」と教えてさしあげました。すると、オジサンは俄《にわ》かには言葉もでない様子で、下唇をブルブルと震わせながら「ウルトラ激怒モード」に突入しました。

まあ、竹中氏には竹中氏なりの言い分があるでしょうね。おそらくは近い将来、公の場で釈明する機会があるだろうと思います(笑)。「詭弁の達人」がそれこそ「命がけ」で「最後の弁明」の場に立つ。なんともワクワクさせられる一大スペクタルとなることでしょう。その際、私は一片の同情も交えず冷酷に見物する所存でおります。

竹中平蔵氏の命運はさておき。「後期高齢者医療制度」あたらめ「長寿医療制度」のあまりの酷さに愕然とし激怒されている「後期高齢者」の方々が次期総選挙で自民党候補に投票する可能性はいかほどでしょうか? はたまた、「後期高齢者」の娘・息子の世代(私も含まれます)が自民党に入れる可能性はどれほどか?

物凄く低い。こう断じてもよろしいかと思います。いくら日本人が疑うことを知らない「お人好し」揃いと言っても、「ゼニのない高齢者は勝手にくたばりやがれ」というような現代版・姥捨て山政策を突きつけられたら、激怒しないわけがないのです。ここまでコケにされて怒らなかったら? まあ、それはそれで各人の「勝手」ですが・・・。

自民党惨敗。昨年(2007)の参院選を遥かに超えた大惨敗を喫するのが目に見えてきました。日ごろはモタモタすることの多い野党の皆様も「いまこそ決戦(血戦)のとき!」と見極めたのか、民主・共産・社民・国民新の野党4党で「後期高齢者医療制度」中止法案を4党共同で出し直す方針を確認しました。

後期高齢者医療制度廃止法案提出へ 野党国対で方針合意
2008.4.3 12:13
 民主、共産、社民、国民新の野党4党は3日午前、国会内で国対委員長会談を開き、後期高齢者医療制度の中止法案を4党共同で出し直す方針を確認した。15日に医療保険料が年金から初めて天引きされるため、15日以前に対応するのが目的。7日の野党幹事長・書記局長会談で最終判断する。

 (「産経新聞」より引用)


ここは素直に民主党日本共産党社民党国民新党の皆様に拍手を送ります。もっとも、こんな「国民虐殺法案」ともいうべきものに反対しなかったら、野党・与党を問わず、国会議員である資格などないとは思いますが・・・、ともかく今は拍手を送ります! 民主・共産・社民・国民新の4党がイデオロギーの違いを越え「呉越同舟」で極悪法案「後期高齢者医療制度」に反対する。なんとも素晴らしい眺めです。

で、先に紹介したオジサン(「小泉こそ諸悪の根源だ!」)じゃないけれど、この「後期高齢者医療制度」を強引に推し進めた小泉純一郎氏の公約(?)「自民党をぶっ壊す」がいよいよ実現し始めています。「ゼニのないジジババは勝手にくたばれ」という世紀の極悪法を実施した政府与党 vs 「国民の命を守れ」と反対の声を上げる野党連合。どちらに理があるのか? どちらが有利か? 小学生にだって分かる理屈ですね。

ジタバタと必死に足掻き、総選挙実施を先延ばしにしてきた自民党政権ですが、もう逃げ道はないでしょう。ここからいくら「先送り」にしようとも、状況が改善される見込みはない。「後期高齢者医療制度」によって困窮化し、マトモな医療を受けられず、亡くなられるお年寄りが出てきたら万事休すとなる(そうならないことを心より祈ります)。日本国民の富を収奪し、宗主国であらせられる「アメリカ様」に献上し続けてきた自民党政権が、さらに「後期高齢者医療制度=現代版・姥捨て山政策」により国民を虐殺する。こんな政府だったらいらない、というのが「常識」というものでしょう。

そして、毎日のようにテレビにしゃしゃり出て、愚にもつかない自己満足演技をトクトクと続けてきた、町村信孝官房長官。町村氏がテレビ画面に現れるたびに自民党の支持率は低下してきたと思うのですが、そんなことも自民党執行部は分からないのでしょうか? さらには町村氏に負けず劣らず(?)自民党支持率低下に貢献(?)してきたと思われる、伊吹文明幹事長。もしかしたら、お2人は(見かけによらず)それほど「悪い」政治家ではないのかもしれませんが、少なくとも党の「存亡のとき」に表にだしてはいけない人材ではあった。これはもはや「国民の常識」ではないでしょうか。

そんなこんなで、自民党は「わざと負け戦略」をとっているのではないか、と私(喜八)は疑っているわけです。その裏には如何なる深謀遠慮があるのか・・・ぜんぜん分かりませんが、どう見たって「勝とう」としているとは思えない。もしかしたら、自民党執行部は「真の愛国者」揃いで、わざと宗主国アメリカに阿《おもね》り諂《へつら》い、自国民を虐待・虐殺して、「こんな悪政はダメだよ。日本は真の独立を果たさないといかんよ」と国民に教えてくれている・・・わけはねえだろうなあ。

(ボンクラな)結論。「55年体制」成立以来長きにわたって日本政治の中心であり続けた自由民主党もいよいよ終焉のときを迎えたようです。本当に大変なのは「その後」だと思いますが、ここはとにかく前に進むしかありません。


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投稿者 kihachin : 2008年04月06日 20:11

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