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2008年04月03日

『靖国 YASUKUNI』

『靖国』
靖国 YASUKUNI

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映画『靖国 YASUKUNI』に関して様々な意見が上がっているようですが・・・。

私(喜八)は鈴木邦男さん(民族派団体「一水会」最高顧問・作家)がホームページで述べられている意見に諸手を上げて賛成します。

靖国が危ない!

以下、鈴木さんの記事から部分的に引用させていただきます。

 さて、映画「靖国」のことだ。3月24日(月)、ロフトに行ったら、平野店長が言っていた。試写会を見たそうだ。「反日映画だと言って、あんなに騒いでいるから、どんなにひどい映画かと思ったら、マトモな映画じゃないか。どこが反日なの?」。そうなんだ。「反日映画だ!」といわれてるから、そう思って見ると、「期待」は裏切られる。「今、闘いのテーマがないからですよ」と言った。それと、「週刊新潮」などが「反日映画だ!」と書くと、右翼は過剰反応する。これは「天の声」だと思う。「週刊誌に大々的に出てるんだから、我々が行かざるをえない」と公言する人も多い。

未公開の映画『靖国 YASUKUNI』は、もちろん私は未見なのですが、「反日映画」という批判は当たらないのではないかと思っています。「右翼」の鈴木邦男さんも映画宣伝用チラシで「厳しいが、愛がある。これは「愛日映画」だ!」と評されていますね。

鈴木邦男さんのホームページ記事によると、『靖国 YASUKUNI』の李纓監督は「三島由紀夫の熱烈な愛読者・信奉者」なのだそうです。と、ここで私(喜八)は李纓氏に非常な親しみを覚えます。私もまた三島由紀夫作品を熱心に読み込んだ時期をもつからです(三島由紀夫に関しては何時か別エントリで書く予定です)。

 えっ?と思うかもしれないが事実だ。李纓監督は中国人だ。「中国人だから反日だろう」と最初から偏見をもって抗議してる人もいるようだ。しかし、監督は、「知日」「親日」を越えて、日本が好きだし、愛している。「私は愛日です」と言っている。日本に来て、苦労して映画監督になる。日本語は流暢だ。私より上手い。でも学校で習ったのではない。独学だ。「三島由紀夫が好きで、三島の小説を読んで日本語を勉強しました」と言う。特に『音楽』『金閣寺』『奔馬』などが好きだという。私よりも勉強家だし、三島理解も深い。

どうみても李纓氏は「反日」という雰囲気ではないですね。三島ファンとして『金閣寺』『奔馬』を挙げるのは「わりと普通」かもしれませんが、『音楽』の名がでてくるところが「只者ではない」と感じさせます。たまたま、しばらく前に私も「マイ感銘を受けた三島作品リスト」をつくってみたのですが、『音楽』のことは閑却していました。鈴木邦男さんの記事を読んで「ああ、そうだ! 高校生のころの自分は『音楽』が大好きだったのだ!」と思い出したくらいです。

ちなみに私(喜八)が「感銘を受けた三島作品」には『仮面の告白』『盗賊』『沈める滝』『音楽』『美しい星』『獣の戯れ』『午後の曳航』『花ざかりの森』などが含まれます。端的に言えば三島由紀夫は「天才」ですね。そのうちにこれらの作品をじっくりと読み直してみるつもりです。いや~、いまから楽しみです。ゾクゾクします(笑)。

鈴木邦男さんのHP記事に話を戻します。鈴木さんは「一水会」代表の木村三浩さんと李纓監督の話し合いの場を設けました。その結果、バリバリの武闘派・民族主義者である木村三浩さんも「上映をつぶすのはよくない。映画を見た上で自由に討議できる場をつくりたい」という結論に達したそうです。

 李監督は孫文、魯迅が好きで尊敬している。「孫文が日本に亡命してきた時は右翼の頭山満さんたちに助けられたんです。感謝しています」と言う。日本の右翼についても詳しい。それなのに「反日」と攻撃されている。

私(喜八)はトロい上に不勉強なので、きわめてアヤフヤにしか理解していないのですが、戦前の日本には「大亜細亜主義」と呼ばれる思想潮流があって、アジア同胞は結集して白人による植民地支配を打破しようと主張がなされました(間違った要約かもしれません)。現在は佐藤優さん(起訴休職外務事務官・作家)や関岡英之さん(作家)によって「大亜細亜主義」を改良・発展させた「東からのユーラシア主義」ともいうべき道が模索されているようです(これまた間違った理解かもしれません)。

なにはともあれ。三島由紀夫を愛読し、頭山満のアジア主義に共感し、「私は愛日です」と公言している李纓監督の作品『靖国 YASUKUNI』をむやみに排撃するのはいかがなものでしょうか? というのが私(喜八)の感想です。それは国際社会における「日本人のイメージ」を極度に悪化させかねない危険な試みではないかと危惧します。

以下は思いつくままの「付記」ですが・・・。

映画『靖国 YASUKUNI』については友好ブロガーさんたちが取り上げられていたので何となくは知っていました。が、格別の興味はありませんでした。幼稚園に上がる前から祖母に連れられて東京招魂社(靖国神社のこと。現在90代半ばの祖母は常に「招魂社」という)の縁日を楽しみ、東京の大学に進学してからは靖国には何度も参拝してきた私ですから、東京招魂社(靖国神社)は特別なものという感覚はありません。靖国参拝は「ごく普通のこと」であり、特に意識するようなことではないのです。

つい先日も東京招魂社(靖国神社)を参拝してきました。しばらく前から、靖国に行くときは同時に千鳥ケ淵戦没者墓苑にも足を伸ばすことにしています。そして両所で「鎮魂」のために短い祈りを捧げます。戦争によって亡くなられた「総て」の方の魂が鎮まるように祈ります。

「総て」というのは文字通り「総て」です。たとえば、沖縄戦で亡くなった日本軍関係者・民間人、当時は「敵」であったアメリカ人兵士、朝鮮半島出身の兵士・軍属・民間人、おそらく沖縄には少なからず存在したはずの中国系の人たち、これら総ての方のために祈ります。「死者に国境はない」というのが私の見解です。

もっとも、「死者に国境はない」なんてエラソーなことを言いましたが、これはわりと最近になってからの話です。

天皇皇后が2005年に米国自治領サイパン島を訪問された際、日程表にはなかったとされる沖縄出身者の慰霊碑「おきなわの塔」と朝鮮半島出身者の慰霊碑「韓国平和記念塔」にも立ち寄り、拝礼されました。宮内庁によると、この拝礼は「礼を尽くしたい」という両陛下のお気持ちから実現されたそうです。

この拝礼を私(喜八)は「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」である天皇皇后が日本国民および全世界に向けて発したきわめて重要なメッセージだと受け取りました。そして、この後は東京招魂社(靖国神社)と千鳥ケ淵戦没者墓苑を参拝するときは、日本人兵士・民間人のためだけでなく、国籍を問わず「総て」の戦没者のために祈ることにしました(それ以前は「日本人」のためだけに祈っていました)。

戦争により「たったひとつしか持っていない」尊い命を失われた人たちのために祈るのは、生きている者の務めでありましょう。しかし、誰しもが果たさなければならない「義務」というようには考えておりません。気づいた者が自発的に参拝し、心をこめて鎮魂の祈りを捧げれば、それでいいのだと私は思っています。


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投稿者 kihachin : 2008年04月03日 20:07

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