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2008年05月09日

「9条世界会議」でアレコレ考えた

9条世界会議、全体会に15000人集まる(5月4日)


9条世界会議」(2008年05月04-6日千葉・幕張メッセ)、05月05日「分科会」の感想エントリをアップしようと思っていますが・・・。
アタマの「回転」が低く「切れ」も鈍い私(喜八)ですから、あれこれ迷って、なかなか書き進めません(汗)。
数ある「分科会」の中で「う~む」と感銘を受けたのは「世界の紛争と非暴力 - 非暴力アプローチを世界のメインストリームに」と「『あんにょんサヨナラ』『出草の歌』 - 映像でみるヤスクニ問題」の2つでした。
これらのシンポジウムについては今後ボチボチと考えをまとめて記事としていくつもりです。

というわけで、今回は「9条世界会議」参加を通じていろいろと考えたこと思ったことなどを備忘録的にまとめておくことにします(3項目あります)。


1.憲法の会

憲法9条」あるいは「9条」といえば、すでにひとつの「ジャンル」を確立しているわけですが・・・。
ヒネクレ者の私としては次のように思ってしまうわけです。
「たしかに9条は大事だ。『9条の会』も当然あってしかるべきだろう。しかし、憲法の他の条項がないがしろにされているような気がしてくる。9条のほかにも『1~8条の会(天皇制《皇統》護持の会)』『25条の会(生きさせろ!の会)』『99条の会(デタラメな議員・裁判官・官僚を弾劾する会)』などもあって、もっと注目されてしかるべき」
「かの」赤木智弘氏の『「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争』も、物凄くおおざっぱにいえば「憲法9条もいいんですけど、25条の『生存権』をまず最初に尊重してくださいよ」という、若い世代からの異議申し立てという見方もできそうです。
「平和は大事だけれど、それは総ての人の『生存』が保障されてからの話でしょ?」という赤木智弘氏の「毒舌」には有益なものが多く含まれています。
そんな赤木氏は社会にとってきわめて有為な存在ですので、ぜひとも「サバイバル」を果たしていただきたいものです。
「憲法9条」に話を戻しますと「『9条の会』は将来『憲法の会』に発展していくような戦略をとったらどうかなあ。いつまでも9条ばかりにこだわっていないで()」なんてふうにも思います。
「とりあえず現行憲法の全条項をフルに『活用』して、みんなで『より良い国』日本を実現しよう。日本から『平和と豊饒』を全世界に発信していこうぜ」という「憲法愛国主義」の方向が好ましい。
「改憲」「自主憲法制定」を考えるのはその後でいいんじゃないかなあ。
と、個人的には以上のように考えています。

※たぶん「9条ばかりにこだわって」はいないのでしょうけれど、外側からはそう見えてしまう


2.「革命」と「維新」

「左」の人にとっての「革命」。
「右」の人にとっての「維新」。
私(喜八)はどちらにもきわめて懐疑的な態度をとっています。
平たくいえば「反革命」であり「反維新」が私の立ち位置です。
結局のところ「人が死ぬ」のが嫌なんですね。
「革命」も「維新」も暴力的な手段で現政権を倒すことであるとすると、女性や子供を含む無辜《むこ》の人々の血が流されるのは、おそらく避けることができない。
これが嫌なんです。
もし「革命」「維新」を肯定するのなら、「戦争」「死刑」に反対することはできなくなるんじゃないかなあ。
「戦争」や「死刑」の廃絶を訴える平和主義者が「革命」や「維新」を肯定するなら、深刻な自己撞着に陥るのではないでしょうか。
もっとも、人類の歴史にはほぼ流血なしで行なわれた「名誉革命(1688、イングランド)」や「ビロード革命(1989、チェコスロバキア)」といった例もあります。
だから私が否定するのは正確にいえば「暴力革命」「暴力維新」ということになるかもしれません。
なお「革命」「維新」は「人為」によって達成されるものではない、とも感じています。
「革命」や「維新」は、さまざまな条件が重なりあい、「人為」を遥かに超えた「歴史の力」あるいは「天命」によって、不可抗力的に発生する。その際は無数の人々が傷つき死に途端の苦しみを味わう可能性が強い。
人間の歴史ではそんな「革命」「維新」が時おり「起こってしまう」と。
これを防止するのは「現権力者の擁護」という面はもちろんあるけれど、「人類の厄災の回避」という面もあるわけです。
「暴力革命」「暴力維新」を否定する私は本質的に「平和主義」であり「保守」なのだと思います。


3.いまは「改憲」する時期ではない

本来は「自主憲法制定派」なのだけれど「現時点での『改憲』は好ましくない」という方々がいます。
たとえば以下の人たちです。

私(喜八)も上の人たちと同じような見解をもっています。
たしかに現行憲法には「(米国による)占領基本法」という性格があるのは間違いありません。
したがって「占領」が終了した時点で「自主憲法」制定を考えるのはごく自然なことです。
しかし、占領は終了したのでしょうか?
現時点で日本国内には強力な「在日米軍」が駐留し、あまつさえ「自衛隊」は事実上「米軍」の指揮下にあります。
政治・経済・行政の分野に目を向けても「アメリカ様マンセー族」は戦後60数年を経て、減るどころか激増している!
日本国民のことなど二の次三の次で「アメリカのボス」に尻尾を振る政治家・財界人・官僚は掃いて捨てるほどいます。
そして米国は自らの「世界戦略」の「下請け・孫請け」として自衛隊員(および日本国民)を利用したがっていると見て間違いありません。
現在の「改憲論議」には「米国の意向」が相当な影響力を及ぼしている可能性が大です。
すなわち「アメリカにとって都合のよい日本国(新)憲法の制定」が目論まれていると考えたほうがいい。
このように事実上の「属国」状態にある日本がマトモな「改憲・新憲法制定」を行なえる、という楽観論に私は賛成できません。
それはあまりにナイーブな物の見方ではないでしょうか。
「自主憲法」制定は「日本の真の独立」の後に行なうべし。
この順序が逆になることは(少なくとも私には)考えられないし、もし逆にしようというのなら、それは「世紀の大愚行」「民族的自殺行為」になりかねないと恐れるのです。


と、今回のエントリはこの辺で・・・。


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投稿者 kihachin : 2008年05月09日 12:03

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