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2008年05月02日

「沈黙する」技術

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これまで弊ブログでも何度か紹介させていただいている結城浩さん(PCプログラマ・作家)の「適切なタイミングで黙する技術(あるいは、心の強さ)」に関する文章を以下に(再々?)掲載させていただきます。引用文中「」は結城浩さんです。

私は常々、ネットワークのコミュニケーションで最も大事なのは、「語るべき時に語り、黙すべき時に黙す」ではないかと思っています。特に後半。なにかひとこと言い返したいときであっても「黙る」というのはエネルギーをとても使いますけれど、とても大事。
騒動が起きた時、場が荒れるのは多くの人が余計なことを語りすぎるからです。騒動の当事者も熱くなってしまって、「最後に一言だけ言っておきますが」「これを最後にもう書くのをやめますが」といいつつ、語るのをやめられない。「いままで黙っていましたが、一言だけ言わせてもらいましょう」となってしまう。最後の一言を「相手」に取られると負けたようなくやしい気分になるからかもしれません。これでは、軍拡競争のようなものですね。
自分が誤解されたり、自分に不当な言葉が投げかけられたとき、適切なタイミングで黙する技術(あるいは、心の強さ)を身につけるのは難しいものだと思います。
最後に、覚えておく価値がある教訓を1つ。 ネットに出す文章は、よく読み返すこと。 公にされるその文章は、今後何年も、何十年も、もしかしたら何百年も、残るかもしれないんですよね。

 (「自分のこととして考える」結城浩)


とても役に立つ実用的な結城浩さんの文章です。もう何年も前にこれを読んで以来、私(喜八)は「黙すべき時に黙す」よう心がけてきました()。

※とはいえ、つい余計な一言を発したこともないとは言えません。つい最近も・・・。言行不一致ですね。汗

このごろは知り合いのブロガー間で「議論」「討論」が過熱し過ぎて、一方がブログを閉鎖してしまうという事態が複数発生しています。いま流行《はや》り(?)の表現を借りて言うなら、とっても「MOTTAINAI《もったいない》!」話です。

精魂込めて言葉を紡《つむ》ぎだし、あたかも「分身」のような存在となったブログを「クリック一発」で全消去するのは自分自身(の一部)を殺すのと一緒ではなかろうか? と私には思えるのです。「まあまあ、ちょっと、待ってください。そこまでする必要はないですよ」と訴えたいのです。

「ブログ全削除=分身の消滅」なんて悲壮な行為をしなくても、状況を改善できるケースは多いと思います。「議論」「討論」の相手の方の文章を読まないようにすればそれでOK。こういう場合が意外に多いのではないでしょうか。仮に相手の方がこちらの批判を延々と続けていたとしても、ネットであれば、読みさえしなければ「存在しないのと同じ」ですよ!(笑)

ただ、これが案外難しいのですね。(私にも身に覚えがありますが)自分を批判していそうな人のブログをついつい覗きに行ってしまう。案の定! 批判している! そこで引き返せばいいものを、ついつい批判記事を読んでしまう。それで無視すればいいものを、ついつい反論記事を書いて自分のブログにアップしてしまう。それを相手の方が読んで反論の反論を書く、さらに・・・。

このようにして、何時終わるとも知れない「戦い」が続けられることも、ときには発生します。最初の当事者だけでなく、その友人知人、はたまた全然関係ない人まで巻き込んだ大騒動になることもあります。そうなると、傍《はた》から見た場合、「この人たちはなぜ戦っている(憎みあっている)のだろう?」と頭を捻るような事態になることも珍しくありません。

ここで私(喜八)は「文豪」石川淳(1899-1987)の短編小説「無明」を連想します。「無明」は武家同士の争いを乾いた文章で即物的に描写した小説です。武士が「敵討ち」をする。討たれた側の家の者が敵を討ちかえす。そのまた敵を討つ。さらに討ちかえす。といった闘争が延々と続く、この小説には救いがまったくありません。だから「無明」なのでしょう。

インターネットの場合だと「無明」とまでは行かなくて、どちらか一方が自分のブログを「えいやっ!」と削除してオシマイという結末に至ることが多いようです。その気持ちは分からないでもないのですが・・・、なんとも「MOTTAINAI《もったいない》!」と言うしかありません。

そういった「ネット騒動」の当事者となる方は(双方ともに)なぜか魅力的なパーソナリティーの持ち主であることが多いのです。したがって「読者」や「共感者」が一定数以上います。あるブロガーを中心として、ゆるやかな(あるいは緊密な)人間関係が構築されている場合が少なくない。ブログ閉鎖は、こういった「コミュニティー」の終焉にもなるわけですから、「できれば避けたほうがいい」と私には思えます。

たしかに公開の場(インターネット)で名指しで批判をされるのは、けっして気分のいいものではありません。「ひたすら『スルー』主義」「逃げるが勝ち」主義の私(喜八)でも、ボロクソに言われれば、あまり「いい気分」にはなりません。しかし、「批判」に対して反論してもほとんど意味はないだろうという諦観はあります。「まあ、勝手に言っててください。スルーしますから」ということですかね(笑)。

とにもかくにも。無駄に(?)腹を立てないため、以下の「座右の銘」をつねづね思い起こすようにしています。

「赤の他人に何を言われても気にしない。どう思われても関係ない」

なお、喜八式解釈では「赤の他人」とはすなわち「尊敬できない総《すべ》ての人」の意です。家族・友人・尊敬できる上司・同僚・後輩・教師の意見は尊重します。しかし、自分にとって「尊敬できない人」の言うことは一切気にしない。人間、どんな生き方をしていたって、全ての人に誉められることなどありえない。たとえ「聖人君子」のように振舞ったとしても、文句を言ってくる人はいるだろう。だったら「尊敬できない人」からの批判などはいちいち気にすることはない。かくなる決意を秘めた「座右の銘」であります。

さらに実際に腹が立ちそうな場面では以下のように考えることにしています。

「なんとも腹立たしいこの相手が、今夜『突然死』したら、自分は悲しいか? 困るか?」

もし答えが「悲しくもなく、困りもしない」のであれば、相手は完全な「赤の他人」です。そういう方に何を言われても一切気にしないこととします。「柳に風」で受け流すこととしましょう。

答えが「悲しい」あるいは「困る」であれば、つまるところ相手は自分にとって大事な存在です。したがって、その方の仰ることをよくよく吟味します。吟味して「相手が正しい」と思ったら意見を取り入れる。けれども「(相手の意見は)妥当ではない」と判断したら、アドバイスには感謝しつつも「我が道を行く」こととします。

もちろん、実際には簡単には割り切れないでしょうね。よく言われるように「人間は感情の動物」ですから、そうそう理屈通りにはいきません。私自身も常に「赤の他人に何を言われても気にしない」を実行できているわけではありません。というか、せいぜいが「ときには実行できる」くらいの実績でしょう。でも、基本的には以上のように対処する努力はしています。

今回のエントリでは、結城浩さんの「適切なタイミングで黙する技術(あるいは、心の強さ)」論に、喜八式「赤の他人に何を言われても気にしない」論を接木《つぎき》してみました。私による接木の部分はいつものごとくの「バカ論」でありましょう。でも案外実用的ではないかな~、という気持ちも少しはあります。


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投稿者 kihachin : 2008年05月02日 12:59

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