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2008年09月30日

世襲は続くよどこまでも(?)

支持者の前で引退を表明する小泉純一郎元首相=27日、神奈川県横須賀市本町1丁目、中田徹撮影
(引退を表明する小泉純一郎元首相)


日本における「世襲・殿様政治」がいよいよ深化しつつあります。

まずは小泉純一郎元首相の次男進次郎氏について。
2008年09月27日、小泉家の4代目・進次郎氏が27歳の若さにして跡目相続をお披露目しました。
いや~メデタイ・・・わけがないですね!(怒)

典型的「叩き上げオヤジ」鈴木宗男さん(衆議院議員・新党大地代表)いわく。

 私《鈴木宗男》は世襲を否定するものではない。志を持って、政治家の後を継ぐべく勉強し、打って出るなら、それは尊重されて良い。しかし、世襲議員の多くは、親が急に亡くなったり、引退したりして、安易に後を継いだ者が多い。その様なやり方はいかがなものかと考える。
 国会議員という職は公《おおやけ》の職であり、私有財産ではない。国民の税金で50年も100年も生かされ、生活しているのは、私の感覚から言えばとんでもないことだということになる。

(「ムネオ日記」2008年年09月12日付け記事より一部引用)。


「まったく、その通り」というしかない鈴木宗男さんの堂々たる正論です。

驚いたことに、「初代」小泉又次郎氏は1908年に政界入りしたので、今年(2008)はちょうど百周年にあたるそうです。
小泉家とはまさに、「国民の税金で100年も生かされ、生活している」、政治を生計の手段としている一族なのです。
その3代目が引退を表明し、4代目に引導・・・ではなくて(笑)、バトンを渡した。
大変に分かりやすい構図ではあります。

しかしですね。
私の記憶では小泉純一郎(3代目)氏は持論である「郵政民営化」を訴える際、「特定郵便局の世襲はけしからん!」という意味の発言をしていたような気がするのですが・・・。
それとも、これは勘違いかな?
そうですね。自身が世襲3代目政治家で息子(進次郎氏)に4代目を継がせようという小泉純一郎氏が「世襲はけしからん!」なんて(恥知らずな)ことを言うわけがありませんね(笑)。
きっと、私の勘違いなのでしょう。

けれども、小泉氏の「子分」であったカイカク派議員の中には「郵政の特定局長は世襲ばかりだからけしからん」とのたまった国会議員が確実にいたのです。
これに関しては城内実さん(前衆議院議員・大学高校教員)が次のように証言されています。

 私《城内実》が郵政関係合同部会などの会合で本当に唖然としたのは、「郵政の特定局長は世襲ばかりだからけしからん。既得権にメスを入れてカイカクしなければならないのだ!」と小泉・竹中構造カイカク路線礼賛の大演説をぶっていた国会議員が数名いた。しかし、その大演説をした方は二世議員だった。国民をなめているのかと私は思った。

(月刊誌『逓信「耀」かがやき』2008年03月号掲載「城内実の視点! 時代を考察する(12)─食の安全と明日の日本農業─」から一部引用。全文はこちら、PDFファイル、991KB)

ス、スゴイ・・・。(^_^;)
ご自分の「国会議員の世襲」は棚に上げながら、「郵便局長の世襲」を目の敵にして、「メスを入れてカイカクしなければならないのだ!」と大演説をぶつ。
なんといいますか、「厚顔無恥」という言葉はこの「二世議員」氏のためにあるような言葉ですね。
さすがの城内実さんも「二世議員」氏の実名は挙げていませんが、今度ちゃんと聞いておくこととしましょう。
まあ、大体予想はつくような気はしますけれど(笑)。

ところで、小泉純一郎氏は次男・進次郎氏に国会議員職を世襲するにあたって「親ばかかもしれないが、私も普通の親。これで私が変人でなく普通の人間と分かってもらえるでしょう」なんて仰ったそうです。
しかし、この点については大いに疑問があります。

小泉純一郎氏には3人の息子がいます。
1人は今回「跡目披露」を済ませた次男・進次郎氏。
長男・孝太郎氏は若手俳優として知られています。
けれども、三男・氏()の存在がマスメディアに取り上げられることは滅多にありません。

※あえてX氏の姓名は記述しません

小泉純一郎氏が、孝太郎氏・進次郎氏の母である奥様と離婚した際、三男・X氏は母親のお腹の中にいました。
つまり、小泉純一郎氏は妊娠している妻(当時)と離婚したことになります。
夫婦の事情は外からは計り知れませんから、妊娠中の妻を離縁したことへの批判はここではいたしません。
しかし、小泉純一郎氏は三男・X氏が生まれた後も、けっしてX氏と会おうとしないと伝えられています。
成長したX氏が父親である純一郎氏に面会を求めた際も、きわめて冷淡に拒絶し、顔を合わせることすらなかったというのです(以上『無情の宰相 小泉純一郎』松田賢弥、講談社《2004》の記述による)。

これらが真実であるかどうかは、一庶民の私(喜八)には判別するすべがありませんが・・・。

もし本当だとしたら、小泉純一郎氏は「親ばかかもしれないが、私も普通の親。これで私が変人でなく普通の人間と分かってもらえるでしょう」なんてことは、口が裂けてもいえない。
いや、いうべきではありません。
親ばか」なんていうも愚か、冷酷非情な大「変人」というべきでしょうね。

まあ、この「三男に対する酷いしうち」というのは、マスメディアによるデッチアゲ・嘘八百のたぐいかもしれません。
というか多分そうなのでしょう(笑)。
世の不評・批判もモノともせず、次男・進次郎氏に4代目を世襲させるほどの「親ばか」である小泉純一郎氏が、血をわけた息子である三男を無視することなどありえない!
と考えるのが自然でありますから()。

※いうまでもなく100パーセントの皮肉です

なにはともあれ、小泉家では「4代目」進次郎氏への世襲が堂々と表明されました。
はたして、これが「日本のため」になるものかどうか?
よくよく考えてみる必要があります。
私自身は「ぜんぜん、ならない」「むしろ盛大に害悪を撒き散らす」と考える者です。断固として。

この際、野党各党の皆様には、全力で「小泉家4世落選作戦」を展開してくださるよう伏してお願い申し上げます。
別に小泉「4代目」進次郎氏には恨みもつらみもありませんが、国会議員職を家業のように世襲していくやり方には絶対に納得できません。
「世襲・殿様政治」は日本の社会から希望と活力を奪い、長い目で見れば確実に「亡国」へとつながるであろうと思います。
日本をより良い国にするため、小泉4世を叩き落としませんか?
国民・国家の明日のために「世襲・殿様政治」に歯止めをかけませんか?

さて、小泉家世襲の話が長くなりましたが、最後にチョッとだけ、麻生内閣世襲率アップ!について書いておきます。

このたび、中山成彬氏が連続暴言を吐いて国土交通大臣辞任に追い込まれました。
(辞任に関してはあまりに馬鹿らしいのでコメントははぶきます)
この中山成彬氏は、世襲政治家がズラリと並ぶ麻生太郎内閣においては、少数派の「非世襲政治家」であったのですね。
政治家・中山成彬のことを私(喜八)はまったく支持しませんが、「世襲ではない」という一点のみにおいて「評価」はします。
しかるに、中山氏辞任の後を受けて新大臣となった金子一義氏は、父親が衆議院議員・大蔵大臣を務めた、筋金入りの(?)世襲議員なのです。
これで麻生内閣の「世襲率」がさらにアップしたのです!

やれやれ。
閣僚18名中、世襲政治家が14名を占める「世襲バンザイ! 世襲政治家でなにが悪い?! おれ様バンザイ!」内閣であります。
こうなったら、いっそのこと、18名中18名が世襲という「オール世襲スターズ」にしたらどうですか?
なんて麻生太郎総理に具申したいような気持ちになります。
というのはヤケクソ気味の悪い冗談ですが・・・。
もしかしたら今後、安倍晋三内閣と同じように、閣僚が次々と辞任なんて事態になったら、全員が世襲政治家の「オール世襲スターズ」内閣が実現する可能性だってゼロではない。
・・・と思うわけですね。


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投稿者 kihachin : 2008年09月30日 12:00

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