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2008年11月26日

地方分権に疑問を呈する!

インディペンデント猫
(猫画像は「EyesPic」さんよりお借りしました)

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謎の憂国者「」さんの提言です。


★引用開始★

私「r」は「地方分権」に対して強い疑問を持っています。
理由は色々ありますが、時間がないので手短に書かせていただきます。
それでは疑問を持つ最大の理由とは…

「全ての全国紙とテレビキー局が『地方分権』を積極推進していること」

これに集約されます。
読者の皆さん、新聞テレビが積極推進することで何か一つでも日本人にとっていいことがありましたか?
冷静に考えれば何もないことに気付くと思います。
最近では「小泉構造改革」を新聞テレビはオールキャストで偏向支援しましたね。
その結果は読者の皆さんが一番良く理解なさっていることと思います。

それでは地方分権の何がいけないのか。
一言で言えば…

道州制にした場合、その首長に『大統領的権限』が付与されてしまう」

これに尽きますね。
それでは何故にそれがまずいのか。
それは…

石原慎太郎氏、橋下徹氏みたいな人物が、『道州制』実施後の首長であったら?」

こう想像しただけで良くわかると思います。
でも、まだ説明が不十分かも知れませんね。
それでは日本の歴史を少しばかり振り返ってみましょう。
江戸時代です。
江戸時代は日本史の中でも極めて安定した時代だったようです。
されど「飢饉」が度々襲ってきました。
その度に膨大な数の犠牲者が発生しました。
犠牲者の多くは女子供年寄り病人などの社会的弱者です。
あの時代の農業は効率が悪く、天候によって収穫量が左右されやすかったのです。
それだけではなく、病害虫による不作も多かった。
そして地域によっては「過酷な年貢」に苦しめられていましたね。
そこで思い出してほしいのです。
江戸時代の政治経済体制をです。

「江戸時代はほぼ完全な『地方分権体制』だった」

そうです。
政治経済体制はほぼ完全な「地方分権体制」だったのです。

(詳細は山川出版社の『高校日本史 改訂版』等にザッと目を通してから関連書籍を読んでください)

それでは「飢饉」の話に戻ります。
詳細は時間がないので割愛しますが、あの時代の飢饉で餓死者を一人も出さなかった「藩」もある一方、かなりの数の餓死者を出した「藩」もありました。
そうなのです。
「優秀な藩主」を持った藩では一人も餓死者を出さなかった反面、「無能な藩主」を持った藩では膨大な数の犠牲者を出しました。
これは地理的に恵まれた恵まれないは関係ありません。
無能な藩主が治める地域では『楢山節考』さながらの「姥捨て」が横行してました。

さて、話を現代に戻しましょう。
完全な地方分権が履行され「道州制」がスタートしたら?
新聞テレビに影響されやすい「道州民」が「変な首長」を選出したとします。
そしたらどうなるか?

「想像するだけで恐ろしい…」

間違いなく「経済格差」「教育格差」「医療格差」に始まり、無能な首長の地域ほど滅茶苦茶になる事確定ですね。
そう考えれば…

「小泉以前の『3割自治』もまんざらではない」

それに気付きますね?
こんな事を言うと…

「今の地方の財政赤字は何だよ、無駄な箱物は何だよ、農地荒廃は何だよ、過疎は何だよ!!!!」

と仰る方も多いと思います。
でも、ちょっと待ってくださいよ。
何で「地方が崩壊」しつつあるのか、その原因を考えてみてください。

例えば「夕張炭鉱」や「細倉鉱山」が廃れてしまった理由ですが…
それは色々ありますが、大きな理由の一つが「外圧」それもアメリカの圧力による自由化でしょう。
英国など他の先進国を見てください。
石炭産業に保護を与え、効率的に石炭を利用していますね?
例えば第二次世界大戦中に当時のナチスドイツ第三帝国は「石炭の液化利用」つまり石炭からガソリンなどの石油燃料を開発する事に成功しました。
それも中東などの良質なガソリンに勝るとも劣らない良質なものですね。
ドイツは石油資源には恵まれませんが、石炭には恵まれました。
そこで石炭の利用…(

※但しとんでもない手間とコストがかかったので、軍用としてはまだしも民生用としては…

半世紀以上前のドイツの技術で可能だった石炭の液化利用。
現代日本の優れた技術で不可能のはずがありません。
ですから、国内炭鉱を保護し、石炭の液化利用を推進させれば…
炭鉱や鉱山は過疎地域に集中しています。
当然、地方は発展します。
でも…(

※日本がアメリカの顔色を伺わずエネルギー調達に成功したらアメリカは怒りますが

そして「国鉄分割民営化)」です。

※これは「中曽根康弘氏」とメディアが日本を新自由主義化するのに「社会党 with 総評&国労」が邪魔だったし、何しろ「国鉄用地」の美味しさに目が眩んで行ったものと私「r」は解釈しています。

「国鉄分割民営化」によって地方は壊滅的ダメージを受けましたね。
そして…

郵政民営化」ですね。

それから今後計画されていると思われる…

「国公立大学民営化」
「農協解体」
「派遣労働農地参入」

しかもこれらには「竹中平蔵氏」が深く関与していますね。
小泉構造改革の指南役が竹中平蔵氏だったのは誰でも知ってること。
そして竹中氏は否定するものの、全てが「年次改革要望書」に準拠している事。

そう考えると「地方分権」は「国籍法」「民営化」と並ぶ「亡国改革」としか思えないのです。

ちなみに「無駄な箱物」に関してですが、あれは中曽根政権が深く関与しています。
「リゾート法(総合保養地域整備法)」やら何やら「地方の過剰開発」を推進させる各種法案が元凶でしょう。
しかもこれらの法案はアメリカが…

「日本政府は国内投資をしろ!」

と命令したのは有名な話です()。

※その理由は色々あるでしょうが、アメリカが恐れたのは日本円が世界、特にアメリカを席巻することでしょうね。

どうですか?
日本は「3割自治」の国家だったのです。
地方の過疎化も疲弊も財政赤字も全て「新自由主義政策」に根本原因があったと思いませんか?
それでも新自由主義政策の要とも言える「地方分権化」に希望が見出せますか?

今ひとつ、じっくりと考えてみませんか?


まったく推薦したくはないけれど、参考のために目を通してほしい書籍です・・・

ズバリ!先読み 日本経済 改革停止、日本が危ない!』竹中平蔵・田原総一朗【共著】、アスコム(2008)

★引用終了★


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投稿者 kihachin : 2008年11月26日 12:00

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