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2009年01月18日
「池田信夫 blog」から
「SBI大学院大学ー池田信夫氏」
「経済学者
」池田信夫センセーが「年越し派遣村」と湯浅誠さん(年越し派遣村村長・NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長)を批判されていますね。
「「派遣村」の偽善」
(「池田信夫 blog」2009-01-06)
「反貧困―「すべり台社会」からの脱出」
(「池田信夫 blog」2009-01-07)
某氏のように「湯浅誠に対する池田信夫のみっともない嫉妬
」なんてことは申しませんが・・・(笑)。
先に私(喜八)は以下のように書きました。
「雨宮処凛さんサイン会(立川)」
(「喜八ログ」2009-01-13)
ところで「年越し派遣村・その後」に関して気づいたことがあります。
いま現在「年越し派遣村」を批判している、学者・知識人・タレントなどの内、少なからぬ人たちは、ほんの少し前まで熱烈な「小泉応援団」であったことです。
「小泉・竹中政権」の悪政・失政により困窮する「国民」が多数生み出されてしまいました。
城内実さん(前衆議院議員・高校大学教員)が明確に指摘されているように「派遣村の原因は構造カイカク路線」です。
「構造カイカク路線」の「規制緩和」により、労働者派遣法が「改悪」されて、製造業の現場でも派遣労働が認められることになった。
そのため、いま安易な「派遣切り」が横行し、職業と住むところを同時に失った人たちが大量に路上に投げ出されている。
これこそが「小泉・竹中カイカク」の「成果」なのです。
この「カイカク」の帰結を、東京日比谷公園で可視化してみせたのが「年越し派遣村」です。
「これがあなたたちの悪政・失政の結果ですよ。とんでもないことを仕出かしてくれましたね。いったい、どうやってケジメをつけるつもりですか?」と、「カイカク推進者」たちに質問状を突きつけたのです。
これに対して、「カイカク」の当事者である政府与党やその応援団から、バッシングがおきるのも、ある意味では当然のことかもしれません。
なんてたって「彼ら」は自分の責任を認めたくないんですから。
ひとたび認めてしまえば、厳しく追及されることは必定。
それこそ地獄の底に突き落されかねません。
だからこそ日本国内における「貧困」の存在を認めず、あくまで「知らぬ存ぜぬ」を通そうとしている。
そういった者どもが苦し紛れに「派遣村」への反宣伝を行なっている。
そう強く疑う必要があるでしょう。
今後は「年越し派遣村」をバッシングしている者がいたら、「彼(女)はかつて小泉カイカクを盛大に応援した者ではないか?」とチェックしてみるといいですね。
さてさて「経済学者
」池田信夫センセーの場合はどうなのでしょうか?
そこのところを判断するには池田センセーの以下のエントリが参考になりそうです。
「小泉純一郎氏の遺産」
(「池田信夫 blog」2008-09-27)
どうも「経済学者
」池田信夫センセーの文章は衒学《げんがく》的かつ論理がクネクネしていて主旨が分かりにくいですね。
こういうのって、もしかしたら、自分を実力以上に見せるのには有効な文体かもしれない。
なんて、ふと思いました。
まあ、コレはあくまで「一般論」ではありますけどね(笑)。
道路公団の民営化も猪瀬直樹氏が裏切ったおかげで、骨抜きになった。
民主党は小泉改革を否定して郵政民営化も「見直す」そうだから、まったく期待はもてない。
このあたりに池田センセーの経済観が端的に示されているのかな?
さらには最後の一文「小泉の前に小泉なく、小泉の後に小泉はないのだろうか
」に本音が吐露《とろ》されているような気もします。
でも、浅学非才の私(喜八)には、「経済学者
」池田信夫センセーの文章は理解しがたいですねえ。
というわけでありますから、読者の皆様には「自己責任」でご判断されますようお願いします~。
【付記:池田氏の勝間和代・佐藤優批判】
「経済学者
」池田信夫センセーは、勝間和代さん(経済評論家・公認会計士)と佐藤優さん(起訴休職外務事務官・作家)のことも批判されています。
なにはともあれ、以下にリンクを張っておきましょう。
「あなたの知的生産性を10倍上げる法」
(「池田信夫 blog」2008-02-02 )
「佐藤優バブル」
(「池田信夫 blog」2007-12-25)
なんと!
「あなたの知的生産性を10倍上げる法」では、批判の対象となった勝間和代さんが反論コメント(複数)を残されています。
勝間さんは元気がありますね~。
皮肉でなしに、感服しました。
当エントリとは関係ないのですが、「子供の貧困」と本気で戦いそうな著名人というと、勝間和代さんを最初に思い浮かべます・・・。
「郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。
(※上のバナーは「或る浪人の手記」さん作成です)
「関連ページ」
投稿者 kihachin : 2009年01月18日 20:00
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