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2009年01月31日

国家のダニ

遅れ馳せながら・・・。
朝日新聞」社史に一大汚点として残るであろう、買弁(※)社説を保存しておきます。

(※買弁=自国の利益を顧みず、外国資本に奉仕して私利をはかること)

以下、引用文中のリンクは喜八によります。


★引用開始★

かんぽの宿―筋通らぬ総務相の横やり
2009年1月18日
 日本郵政が全国にもつ宿泊施設「かんぽの宿」をオリックス不動産へ譲渡する話に対し、許認可権をもつ鳩山総務相が「待った」をかけている。
 日本郵政の西川善文社長から説明を受けたが、鳩山氏は「納得できない」という。だが、理由が不明確で納得できないのは、鳩山氏の「待った」の方ではないのか。許認可という強権を使い、すでに終わった入札結果を白紙に戻そうというのなら、その根拠を明示する責任はまず鳩山氏にある。
 かんぽの宿は年間200万人ほどの利用があるものの、赤字続きだ。郵政民営化から5年以内に譲渡するか廃止することになっていた。
 日本郵政は前任の増田総務相が認可した08年度の事業計画にかんぽの宿の譲渡を盛り込み、昨年4月から入札手続きに入った。27社が応札し、2度の入札でオリックスに決まった。
 全国の宿70施設と社宅9カ所を一括して約109億円で売却する。資産の帳簿上の値打ちは141億円だが、借金を差し引いた純資産は93億円。落札価格は、これを16億円ほど上回る。
 鳩山氏が問題だと指摘するのは次の3点だ。なぜ不動産価格が下がるいま売るのか。なぜ一括売却なのか。なぜ規制改革・民間開放推進会議の議長を長く務め、郵政民営化を支持していた宮内義彦氏が率いるオリックスに売るのか。「国民が“出来レース”と見る可能性がある」として、譲渡に必要な会社分割を認可しないという。
 これに対して西川社長が説明した内容は、しごくもっともに思える。
 赤字が毎年40億~50億円あり、地価が急上昇しない限り、早く売る方が有利だ。一括売却でないと不採算施設が売れ残り、従業員の雇用が守れない。全国ネットとした方が価値も上がる。最高額で落札し、雇用を守る姿勢が最も明確だったのがオリックスだ――。
 鳩山氏は譲渡価格109億円が適切か総務省に調査させるという。だが調査する前から「納得する可能性は限りなくゼロに近い」とも発言している。
 これはとうてい納得できない。明治時代の官業払い下げならいざしらず、競争入札を経た結果に対し、さしたる根拠も示さずに許認可権を振り回すのでは、不当な政治介入だと批判されても抗弁できまい。
 宮内氏は規制緩和や民営化を推進してきた。官僚任せでは構造改革が進まないため、当時の政権が要請したものだ。過去の経歴や言動を後になってあげつらうのでは、政府に協力する民間人はいなくなってしまう。
 自民党内では、郵政民営化の見直しの動きが続いている。鳩山氏はこれとの関連の有無について言及していないが、もしも「待った」の真意が民営化策の見直しにあるのなら、正面から堂々とそちらの主張をするべきだ。

★引用終了★


しかし、この「社説」を書いた人は「いい度胸」というか・・・。
前々から思っていたんですけれど、若いころから大きな組織(たとえば全国新聞社とか)によって守られてきた人って、「危機」に対する感覚が本当に鈍いですね。
この「社説」氏には、世の中の潮目《しおめ》がまるで見えていないようです。
あるいは「朝日新聞」を内側から崩壊させようという「破壊工作員」なのか?
朝日新聞社は、この人の身元をよくよく洗ったほうがいいかも?(笑)

鳩山邦夫総務相の「かんぽの宿・一括譲渡問題」に関する主張は完全にスジが通っています。
国民の共有財産を「投売り&安値買い」しようとしている者たち(国賊!)がいる。
それに対して「待った」の声をかけているのが鳩山氏です。
国民の代表者たる国会議員の職務を見事に果たしている。
その何処《どこ》がいけないんですか?
って話です。

鳩山邦夫氏の正論に対して、経済学者竹中平蔵氏が理屈もならないようなヘリクツを並べ立てて、「かんぽの宿・一括譲渡」を正当化しているようですが・・・。
そりゃあ、無理ってものでしょう。
いつまでも国民をバカ扱いにして舐《め》ていると、とんでもない火傷《やけど》を負いますよ。
というか、あなた(竹中平蔵)の足元は既にぼうぼうと燃え盛っている最中ですけど。
(もしかしたら地獄の業火?)

いずれにせよ、買弁亡国勢力の皆様は、やり過ぎました。
調子に乗って、欲をかきすぎて、トンデモナイ状況を自ら呼び寄せた。
その姿はまるで民話「舌切り雀」に登場する、欲張りなお婆さんのようです。
強欲に突き動かされて大きな「つづら」を選び、その結果、悲惨な目に遭うことになった(つづらからは妖怪・虫・蜥蜴・蜂・蛙・蛇が飛び出してくる!)。
現代の買弁者の皆様は、あの欲張りなお婆さんとそっくりではありませんか。

事ここに至れば「かんぽの宿・一括譲渡問題」はタダでは済まないでしょう。
おそらく、買弁者の中には「致命傷」を負う人が何人もでるはずです。
というか、それくらい徹底的に厳しく追求しておかないと、祖国の将来に大きな禍根を残すことになります。
「国民の共有財産を私《わたくし》してもいいのだ。早い者勝ちだ!」
なんて意識が社会に広まったら、どんな国だって、オシマイですからね。

おそらく、後世の日本人は次のような歴史的評価を下すことでしょう。
この「かんぽの宿・一括譲渡問題」が「買弁勢力 vs 救国勢力」の戦いの勝敗分岐点になった、と。

いまや買弁勢力の戦線は全崩壊しつつあります。
最近になって某著名経済学者氏が公然と「転向」を表明しました(より良い方向への路線転換は、やはり良いことだと思います)。
かつて「小泉・竹中改革バンザイ!」をなりふり構わず唱《とな》えていた知識人(?)・テレビ文化人(?)・タレント(?)たちがいました。
彼ら彼女らの多くは、たった数年前の自らの言動を完全に棚上げして、「金融資本主義の弊害」なんて言い出しています。
「小泉カイカク」を熱狂的に支持していたブロガーさんたちの多くも、にわかに健忘症になったようです(笑)。

多くの合戦、特に我が国における合戦の歴史を見るならば、勝敗の分かれ目は「味方の裏切り」によることが多いのです。
合戦史は「調略《ちょうりゃく》」と「裏切り」の歴史だということもできるでしょう。
味方が優勢なときは、さんざん勇ましいことを吹聴し、これ見よがしに忠誠心を誇る。
しかし、劣勢になった途端に、あっさり寝返る。
洞ヶ峠」を決め込み、兵を動かさない。
勝手に戦線離脱する。逃げる。
「いい」とか「悪い」とかいう以前に、それが「合戦」というものなのでしょう・・・。

いまや、買弁勢力は大崩壊の間際にいます。
もともと、味方に対する忠誠心も、祖国に対する愛情も何もない、単に私欲ばかりが突出した「烏合《うごう》の衆」です。
負け戦に殉じるような者がそうそういるはずもありません。
先にも書いたように、某著名経済学者氏は明確に路線変更を宣言しました(味方陣営にようこそ。歓迎します)。
機を見るに敏な知識人(?)・テレビ文化人(?)・タレント(?)の多くは、「洞ヶ峠」体勢に入り、どちらが優勢になるか見極めようとしている。
あるいは逃げの体勢に入っている。
こうしたありさまを眺めれば「買弁勢力が歴史的大敗走を演じる日は近い」という予測は簡単にできるでしょう。

これまで「喜八ログ」では、安倍晋三氏の敗走、福田康夫氏の敗走を予言し、的中させてきました。
しかし、それらを誇るつもりは毛頭ありません。
ほんの少しの常識と洞察力があれば、彼らの敗走は、誰にだって予測できたはずですから。
来るべき「買弁勢力の敗走」も同じことです。
社会の潮目《しおめ》はハッキリ変わりました。
もはや買弁勢力に勝ち目などありません。

しかし、ここで気を抜いてはなりませんね。
買弁勢力の戦線が崩壊し、大敗走が始まったら・・・。
そのときこそ、我が国の伝統である「首取り」が始まります。
逃げる将兵をどこまでも追いかけ、追い詰め、首級をあげる(首を取る)。
残酷なようではありますが、それくらいにきっちりカタをつけておかないと、逆にこちらの首を取られかねないのです。
合戦(戦い)とは「そういうもの」であります。

もちろん、以上は比喩表現ですよ(笑)。
今の時代に実際に「首を取る」わけにはいきません。
それに私(喜八)は(政治的には)非暴力主義者ですしね。
現実には、徹底的に法的責任を追及する、法律の上できっちりとケジメを取ってもらう、罪を償《つぐな》ってもらうということです。

とはいえ、買弁・亡国の罪はきわめて重い。
この「かんぽの宿」の件では「致命傷」を負う人が何人もでるでしょう。
が、それもまた「自己責任」です。
これまで立場の弱い人たちばかりに「自己責任」を押しつけてきた者たちが自らの責任を取るときがきた、というだけの話です。
ふたたび繰り返しになりますが、「国民の共有財産を私《わたくし》してもいい。早い者勝ちだ!」なんて意識が社会に広まったら、日本はオシマイです。
ここは秋霜烈日、心を鬼にして、買弁者たちの責任を明らかにしておかないと、子や孫の世代・未来の日本人に致命的な禍根を残すことになるのです。
買弁・亡国奴の皆様には、きっちりと「堀の中」に落ちてもらって、檻《おり》の中でカンカン踊りを踊っていただきましょうよ。
国家のダニ」ともいうべき悪質勢力が一掃されることを、心より祈ります。


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投稿者 kihachin : 2009年01月31日 20:00

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