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2009年02月18日

「郵政民営推進派」は奇怪な人たち

【中川秀直】0216飯能「郵政民営化は構造改革の突破口」


小泉純一郎竹中平蔵両氏を始めとする「郵政民営推進派」というのは奇怪な人たちというしかありません。


そもそも、郵政民営化の「成果」って何ですか?
郵政民営化がそれほど素晴らしいものだと「推進派」の方々が仰りたいのなら、「成果」を堂々と公言すればいいわけですね。
国民の皆様、郵政を民営化したおかげで、日本の国はこんなに良くなりました!
と大いに誇ればいいのです。
「成果」を明らかにした上で「今後も郵政民営化の推進に、ご協力をお願いします!
と喧伝《けんでん》すればいい。
自民党ホームページの一番目立つところに「郵政民営化の成果」を大書するべきではありませんか?
そのように「成果」を前面に押し立てて、公明正大に次期総選挙を戦うのが筋《すじ》というものであります。

でも、なぜか(笑)「郵政民営推進派」の方々は、上のどれもできないようです。

言うまでもなく、政治は「結果責任」です。
「郵政民営化」なる政策を実行して、どんな「結果」がでたのでしょうか?
その結果は国民生活を、どのように改善(改悪)したのでしょうか?
すべての「結果」を明らかにした上で、さらに国民の審判をいただく。
これがマトモな議会制民主主義というものでありましょう。
それなのに「決まったことは、決まったこと。いまさら文句をいうな」みたいなことを言い立てて、日本国民の自由な言論を封殺しようとする。
あまりにも奇怪な人たち、と言うしかないではありませんか。

とにかく「実績」を、ちゃんとデータに即したカタチで国民に示してから、初めてモノを言ってください。
それができないのなら、あなたたちに国会議員たる資格はありません。
「ホニャララ劇場」みたいな手法で、いつまでも国民を騙しとおせるなんて思っていたら、トンでもない痛い目に遭いますよ。


決まったことには従え!」が決め台詞(?)の「郵政民営推進派」の方々。
しかし、素朴な疑問があります。
一度決まったことは絶対に見直してはイカンのですか?
「お上《かみ》がひとたび決めたことには、全国民ただひたすら従うべし」なんて法律が我が国にはあるのですか?
あるわけありませんね。
ここは北朝鮮じゃないんですから。
「郵政民営化」だって3年ごとに見直すと、ちゃんと定められているわけです。
そして、この03月に見直しの時期が来る。
だから、見直し談義がでる。
当たり前の話じゃないですか。
それなのに「カイカクを止めるな!」などとヒステリックにギャーギャー大騒ぎをする。
国民生活に悪い影響を与える「カイカク」を見直すのは、当然のことでしょうに。

さらに、いま世界は大きな変化の時期にあります。
郵政民営化法案が成立した2005年10月と現在では、状況がまったく異なっているのです。
日本国内の郵政民営化推進勢力が「規範」とした米国型資本主義の失敗が明らかになっている。
あまりに金融に偏重した、ある種「金融バクチ」的在り方の限界が露呈している。
ならば余計に「見直し」が必要なのではありませんか?
積極的に見直しを行なって、悪いところ、状況に合わないところ、日本社会に合わないところを積極的に改めるべきではありませんか?
それなのに「決まったことは、決まったこと。いまさら文句をいうな」なんて、ワンパターンで愚にもつかないことばかり言いたてている。

そこまで民営化に固執《こしゅう》する理由って何でしょうね?
まさか「アメリカ様からおおせつかったことを粛々と実行するのが我らの役目」なんて心得違いをしている方はいないとは思いますが・・・。
いくらなんでもまさかね(笑)。
もし万一、そういうヤカラがいたとしたら、その人物こそは「日本には要らない」存在であります。


2005年08月、小泉純一郎首相(当時)によって強行された「郵政解散」は「憲法停止クーデターに等しい」という批判もあります。
以下は元参議院議員平野貞夫氏の『虚像に囚われた政治家 小沢一郎の真実』講談社プラスアルファ文庫(2007)からの引用です。

 小泉首相の郵政解散は、憲法停止クーデターに等しいものだ。情報社会ファシズムといえよう。その憲法冒瀆《ぼうとく》政治を糾弾することもなく、解散しやすくする「内閣不信任決議案」まで提出する民主党も、ほとんど末期的な病状を示す政党となっていた。参院の審議権や、両院制度、代表制民主主義という憲法の重大原理を侵した小泉政治を批判できないのだ。


平野貞夫氏は法政大学大学院社会科学研究科政治学専攻修士課程修了後、衆議院事務局職員として33年間勤務、さらに参議院議員を2期勤めて2004年07月引退した「国会運営・憲法運用のプロ」です。
ですから「小泉首相の郵政解散は、憲法停止クーデターに等しい」というのはいい加減な話ではありません。
また、平野氏は民主党小沢一郎代表の「懐刀《ふところがたな》」「側近中の側近」としても知られています。
したがって、もし今後民主党政権が成立したら、「小泉首相の郵政解散は、憲法停止クーデターに等しい」論はにわかに現実味を帯びてくるはずです。
それにしても、もし「クーデター」なんてことになったら、穏やかではありません。
下手をすれば「笠の台」がふっ飛びかねない危険な話です。
現在、小泉氏ら「カイカク一派」残党が、必死になって形振《なりふ》りかまわず、「かんぽの宿」疑惑から国民の目を逸《そ》らそうとしています。
あれにしても、(文字通り)クビがかかっているからだと思えば納得がいくわけです。

郵政民営化とは「憲法停止クーデター」と疑われるようなイカガワシイ手段によって「決まったこと」であります。
だから「決まったことは、決まったこと。いまさら文句をいうな」なんてのは相当に軽率でヤバイ態度のように思えます。


かくのごとき「郵政民営推進派」というのは、あまりに奇怪な方々というしかありません。
けれども、彼(女)らの「ご活躍」を拝見できるのも、後しばらくのあいだに限られるでしょう。
残念・・・では全然ありませんが(笑)。
小泉バブル大崩壊」の後は、急速に表舞台から消えうせ、誰からも忘れ去られた存在となるはずです。
中には、とことん沈まれる方が何人かいて、別の形での「ご活躍」を見せてくれるかもしれませんが・・・。
まあ、あれだけのことを仕出かしたのだから、「タダでは済まない」と思うべきでしょうね。


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投稿者 kihachin : 2009年02月18日 12:00

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