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2009年02月02日

「保守政治家こそ弱者に目を向けよ!」鈴木宗男

「保守政治家こそ弱者に目を向けよ!」

鈴木宗男衆議院議員(新党大地代表)による憂国の真情溢れる檄《げき》です。
雑誌『月刊日本』2009年02月号に掲載されたムネオさんの同タイトルの論文から、特に感銘を受けた部分を以下に引用させていただきます。


★引用開始★

 私が考える保守思想とは、国を憂い、愛し、国の永代に渡る繁栄を願う思想である。国の発展には、国全体の統合、言い換えれば、国民の統合、団結が必要不可欠である。
 ただし、ここで私が言う「国」とは、政府や官僚組織といった権力機構、権力体制を指しているのではない。北は北海道から南は沖縄まで、南北で約3000kmもの長さを誇る日本の国土の中で、多種多様な文化、伝統、価値観を持った国民が集合したもの、国民の集合体としての国という意味である。
 この観点から言うと、現在、年越し派遣村に駆け込んでいる人達のように、自身の努力の範囲を超えたところで生活のあり方が決められ、「絶対的貧困」とも言うべき立場に置かれてしまう日本国民がいることは、とりもなおさず、日本国家にとって大変な危機である。なぜなら、年間数億もの収入を得て、1日の生活に百万単位で金を使う富裕層がいる一方で、年収が200万円にも満たず、家族を持ち、子を産み育てる余裕が全くない貧困層がいるという、日本社会に著しい格差、ひいては格差を超える階級ができあがってしまうと、日本国民の一体感、団結意識がなくなってしまうからである。
 このまま日本国民の格差が広がり、またその格差が身分として固定してしまうようになると、多くの日本国民はやる気を失い、希望をなくしてしまう。そうなると、日本という国の国力が落ちてしまう。その結果、日本国家は衰退の一途をたどり、やがて滅亡していく。
 国民間に分裂、断裂が生じた国家が滅びることは、人類の歴史が既に証明しているところだ。
 従来、我が国の政治風土として、「弱者救済」「貧困撲滅」の旗を揚げれば、どうしても「左」というイメージを抱かれてしまう嫌いがあった。しかし、「右」の保守の人間にとってこそ、弱い者、困っている者、貧困に喘ぐ者に救いの手をさしのべることは、何よりも重要な、まさに使命というべきことなのである。
 この点、保守を自認する政治家から、このような意見があまり聞こえて聞こえてこないのは残念なことである。彼らは「日本の誇り」や「国家の名誉」というフレーズを好んでよく使うが、日本という国家は日本国民の集合から成っていることを忘れてはいけない。国民の幸福(それは国民個々人のエゴの追及という意味ではなく、最低限の生活が保障され、自身の人生設計が可能な状態にあることを言う)なくして国家の繁栄、発展はないのである。

★引用終了★


年越し派遣村」は私たち日本人が「日本国家にとって大変な危機」に直面していることを可視化した。
この鈴木宗男さんの指摘に完全に同意します。
また「保守の人間にとってこそ、弱い者、困っている者、貧困に喘ぐ者に救いの手をさしのべることは、何よりも重要な、まさに使命というべきこと」という部分を読んだときは、思わず快哉《かいさい》を叫びました。
おそらく、ここに「鈴木宗男」という政治家の原点があるのだ、とも思いました。
そもそも、困窮する同胞を放置するばかりでなく侮蔑の言葉を投げつけるような「保守」なんてものがあるのだろうか?
それは日本の国柄・伝統に反する行為ではなかろうか?
という思いが、「年越し派遣村」を巡る言説を見るにつけ、私(喜八)にあったからです。

歴史的に見る「日本」とは、困っている人を助ける「お互いさま」の精神が非常に発達した国だったように思います。
たとえば、江戸時代には庶民の老若男女が伊勢神宮を詣でる「伊勢参り」がたびたび流行しました。
その際、沿道の人たちからの援助が大変に多かったそうです。
それこそ一文無しの子供、あるいは犬(!)であっても「お伊勢さま」まで行って帰ってくる長旅ができたのです。
それだけ篤《あつ》い「助け合い」「思いやり」の心を持っていたのが、私たちの祖先なのです。
そういった「助け合い」「思いやり」こそが日本精神の核ではなかっただろうか。
私(喜八)はそう思います。
そして、このような良い伝統・共同体を守るのが、言葉の本当の意味における、「保守」ではないかと考えるのです。

ところで、「渋谷リアリティツァー弾圧事件」「年越し派遣村」を経て、鈴木宗男さん・雨宮処凛さん・佐藤優さんの連携がさらに強化されたようですね。
雨宮処凛さんとムネオさんが意気投合するとは、世間の人にしてみれば、驚天動地のできごとかもしれません。
が、不肖・喜八は「当然でしょう」と思っています(とは外野席でエラソーですが。汗)。
私の目には、ムネオ・雨宮・マサルさんたちは、根幹の部分で非常に近い資質を持つ人達に映るからです。
この3人は「弱い者、困っている者、貧困に喘ぐ者に救いの手をさしのべること」を「何よりも重要な、まさに使命」と感じている人達だと思います。
意気投合して「当然」なんですね。
もしかしたら、01月04日に「年越し派遣村」で、鈴木宗男さんと辻元清美さんが共闘宣言をした一件も、雨宮処凛さんの仲介があったのかもしれない。
なんて、思わず想像してしまう私です。

ところで、当エントリ最上部の動画では、スピーチをする鈴木宗男さんの隣に亀井亜紀子さん(参議院議員・国民新党副幹事長)がいらっしゃいます。
ベージュ色のコートを着た楚々とした風情の女性が亀井亜紀子さんです。
「保守」に軸足をおく政治家である亀井亜紀子議員は、「ガテン系連帯」などのインディーズ系労組と連携する「弱い者、困っている者、貧困に喘ぐ者に救いの手をさしのべる」政治家でもあります。
そして亀井亜紀子さんのご父君である亀井久興さん(衆議院議員・国民新党幹事長)は、たまたま保坂展人さん(衆議院議員・社民党)と国会で隣りの席にいたことから意気投合し、それが国民新党と社民党の連携に発展しています。
「かんぽの宿・疑獄」という国家の一大事において、国民新党と社民党が手を取り合って、買弁(※)者たちを追求しているのです(国賊を追求するのに、右も左もない!)。

(※買弁=自国の利益を顧みず、外国資本に奉仕して私利をはかること)

小泉 竹中」に象徴される買弁勢力は、やり過ぎました。
彼らは己《おのれ》の貪欲《どんよく》に突き動かされ、デタラメをやり過ぎた。
ただし、そのおかげで「副産物」も生じたのです。
真の憂国者たちが、立ち居地・思想の違いを超えて、連携するようになりました。
「これ以上、買弁・亡国勢力を放置していたなら、祖国が崩壊してしまう!」
という強い危機感が、広範囲にわたる「救国戦線」を形成することにつながりました。
いまや救国戦線は非常な勢いで膨張しています。
日本人・日本の国の将来を憂える人々が、人と人とのつながりを強めています。
買弁・亡国勢力が、デタラメ放題をやっている今の状況はまさに「日本国家にとって大変な危機」というしかありません。
けれども、そのおかげで「誰が本物の憂国者か?」ということが、はっきり目に見えるようになってきました。

買弁・亡国勢力は、やり過ぎました。
彼らは「もう、日本は終わっているだろう。日本のことなど、どうでもいい。とにかく自分のトクだけ考えておこう」なんて軽く考えていたのではないでしょうか。
しかし、日本のように分厚い歴史と伝統を持つ国が、そう簡単に「終わる」わけはなかったのです。
彼らはそこを見誤った(致命的でしたね)。
今後、買弁・亡国奴たちは、彼ら自身の浅薄さと強欲のために、急速に自滅していくでしょう。
それが、当然の帰結とはいえ・・・。
彼らが辿るであろう過酷な運命を想像すると、身震いがします。
とはいえ「それも自業自得だろう」としか言いようはありません。
買弁・亡国勢力が何時までも「甘い汁」を吸っていられるほど、日本は「ダメな国」ではないのです。


投稿者 kihachin : 2009年02月02日 12:00

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