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2009年05月07日

枕詞と印象操作

プロパガンダ猫
(猫画像は「EyesPic」さんよりお借りしました)

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枕詞《まくらことば》ジャーナリズム」は自滅への道ではないだろうか?
というエントリです。


先日、「」さんと意見交換をしている際、以下の「r」発言が印象に残りました。

「枕詞と印象操作」と言うテーマで「喜八ログ」エントリを書こうと思っています。
コンセプトはこうです。
「国民に人気の…」「拉致被害者家族の信頼厚い…」の「枕詞《まくらことば》」を安倍晋三氏に付け、印象操作を謀《はか》った「新聞テレビ」…今では小沢一郎氏に「西松建設問題で公設秘書が逮捕された…」の枕詞を使い、小沢民主に「負」の印象操作を謀る全ての新聞テレビ…

その後、「r」さんの仕事が急に忙しくなったため、「枕詞と印象操作」のアイデアは私(喜八)が拝借しまして、以下の文章を書きなぐりました。
「r」より「喜八」のほうが知的能力が(遥かに)落ちますので、読者の皆様には大変に申し訳ないのですが・・・(汗)。


さて、現代メディアにおける「枕詞」とは?
たとえば、経済学者植草一秀教授に言及する際、「ミラーマン」とつけるのなどが当てはまるだろうと思います。
植草一秀さんを批判する際、「かの『ミラーマン』植草一秀氏が・・・」なんてやる手法です。
実際に結構見かけますね。
でも、これって批判者の側に自信がないことの現れではないのか?
私ならそう疑ってしまいます。
植草一秀さんの主張に反論したいのなら、正面から堂々と論戦を挑めばいいのです。
もし批判者の側が「自分は正しい」と信ずるのであれば、「ミラーマン」なんて手垢のついた「枕詞」は必要ないでしょう?
って話です。

本音の部分では、植草一秀氏を論破する自信がない。
だからまず「ミラーマン」といった負のイメージを貼り付ける。
それによって「世間」を我が身の方に引き付ける。
そうして自分が有利になることを、おそらく無意識のうちに計算しているのではないか?
とかのように私(喜八)などは疑ってしまうわけです。
すなわち枕詞「ミラーマン」の使用は、批判者の「弱さ」の表れであろう、と。

しかし、世の中の大抵の人はそこまで疑い深くはないでしょうね。
実際には、枕詞「ミラーマン」の使用は結構「効果」がありそうです。
まず「ミラーマン」と言い立てることによって、多数派の「あまり深くモノを考えない人たち」をミスリーディングすることができる。
というわけで「枕詞」は印象操作の手法としては有効ではありそうです。


ここで話題は植草一秀教授から(いったん)離れます。
2005年郵政民営化国会&総選挙のことを思い出してみましょう。
当時、小泉・竹中一派は、郵政民営化に反対する自民党所属議員たちに「抵抗勢力」なるレッテルを貼り付けました。
マスメディアに亀井静香さんや城内実さんたちの名がでるときは「抵抗勢力」が枕詞として多用(乱用)されました。

「郵政民営化(カイカク)」を推進する小泉・竹中は絶対善!
それに反対する者は絶対悪!

こんな論法がまかり通りました。
どう考えても乱暴かつ軽薄かつイカガワシイ「論法」です。
冷静に考えれば・・・、
「いい改革も、悪い改革もある」
「民営化に適したものは民営化すればいい」
「ただし、国家の中には民営化に適さないセクションが断固として存在する」
こんなのは当たり前の話ですね。

「民営化」が常に正しいというのか?
だったら、警察・検察・自衛隊・国会・内閣も全部民営化すればよろしい。
国家そのものも民営化して、「日本国」ならぬ「日本株式会社」にしてしまえばいいじゃないですか?(笑)
でも、よほどのバカモノでも、そんな主張はしないでしょう。
もっとも、米国では軍隊や刑務所の民営化が急激に進められていると聞きます。
となると、警察や自衛隊の民営化を主張する愚者が日本に出現するのも時間の問題なのかもしれません(すでにいる?)。

改革」「民営化」は小泉・竹中の枕詞。
抵抗勢力」は亀井静香城内実さんたち国民生活防衛派議員の枕詞。
この「枕詞ジャーナリズム」によって、日本の社会がいかに歪められ毀損《きそん》されたか。
考えてみると、そら恐ろしいものがありますね。


まずは「ミラーマン」といったレッテルを貼り付ける。
そして主要メディアが同じ表現を繰り返すことにより、「ミラーマン=有罪」という印象を定着化させる。
これが典型的な「枕詞ジャーナリズム」です。
たしかに「枕詞ジャーナリズム」は「印象操作」「情報戦」の手法としては有効ではありそうです。
しかし、倫理的にはきわめて疑わしい。
先にも書きましたように、もし植草一秀教授の経済理論に対して異論があるなら、正面から正々堂々と論戦を行なって、これを論破すればいいのです。
たとえば、竹中平蔵氏は植草一秀氏とテレビ生放送で1対1で対決して、植草氏の論破を試みればいいわけです。
これはテレビ的には大変に「美味しい」コンテンツとなるのではないでしょうか。
しかし、「竹中・植草対決」が実現する可能性は、いまのテレビの在り方では、おそらくゼロに近い。
竹中氏も竹中氏で、恥も外聞もなく、逃げ回っているようですしね(笑)。
あれやこれやの理由で、まともな議論は実現せず、その代わりに「ミラーマン」といった「枕詞ジャーナリズム」だけが横行する・・・。


しかし、こういった「枕詞」手法にばかり頼るマスメディアが、本質的に弱体化するのは避けられないでしょう。
「枕詞ジャーナリズム」とは、結局のところ、ジャーナリズムの自殺にほかならない。
だって、枕詞を最初に考える「コピーライター」さえいればいい、って話ですから。
いったん決定した枕詞を繰り返してみせるのが新聞・テレビの役目!
なんていうことであれば、これはもうジャーナリズムではありません。
単なる宣伝・広報システム。
あるいは、腐敗しきったプロパガンダ組織・「B層」洗脳担当機関とでもいうしかないでしょう。
そんなものに持続性があるとは・・・私(喜八)には到底思えないのです。
いまは良くても、矛盾と弊害がどんどん膨らんでいって、いつかはぶっ飛んじゃうんじゃないでしょうか。
腐敗しきったプロパガンダ組織・「B層」洗脳担当機関には、いつの日か正当な裁きが下される!
天網恢恢疎にして漏らさず
悪の栄えたためしなし。
なんて思ってしまうわけです。
(まあ、こんなのは楽天的過ぎる見方かもしれませんが・・・)


というわけで、結論です。

「枕詞」手法は自信のなさの現れ(端的に・・・ミットモナイ)。

「枕詞ジャーナリズム」とは自滅への道にほかならない(あなたは職業的な「自殺」をしたいのですか?)。

腐敗しきったプロパガンダ組織・「B層」洗脳担当機関の一員でいることは、危険きわまりない(自分だけは安全と思ったら、大間違い)。

マトモな報道の実践だけが、新聞・テレビが生き残れる唯一の道です(当たり前の話ですね)。

以上、常識に満ち満ちた(?)アドバイスであります。
これらを、マスメディアの皆様に、差し上げたいと思います。


植草一秀さんとは縁の深い竹中平蔵センセーに関するアンケートが実施されています。
ぜひとも、ご協力をお願いします!

竹中平蔵氏を国会で証人喚問すべきか?アンケート

「無恥の知」に関して(だけ)は超一流の竹中平蔵センセーに国会で正々堂々と証言していただきましょう!

このアンケートは「ライフログ ダイアリー」さんが制作してくれました。
ありがとうございます!

竹中平蔵氏を国会で証人喚問すべきか?アンケート


付記:「もやい」カンパのお願い

特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター・もやい

生活困窮者を支援するNPO「自立生活サポートセンター・もやい」が、支援企業が米国金融危機の影響で倒産したため、深刻な資金難に陥っています。
そのため「もやい」は緊急カンパを募っています。
心ある方にぜひお願いします。
もやいのページを覗いてみてください。
そして、できる範囲でのカンパをお願いします(1円以上いくらでも受け付けているそうです)。

緊急カンパキャンペーンご協力のお願い
(2009-10-01)

あらためて緊急カンパキャンペーンに関するお礼とお知らせ
(2009-11-07)


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郵政民営化凍結宣言

郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。

(※上のバナーは「或る浪人の手記」さん作成です)


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投稿者 kihachin : 2009年05月07日 12:00

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