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2009年06月20日

自分の弱さを認める

三毛猫
新宿ゴールデン街で遭遇した三毛猫(撮影:喜八)


知人の「自分の弱さを認める」発言から、人と人との付き合いの難しさを考えました。

そして「弱くてどこが悪いの?(別に悪いことないでしょ?)」という「ダメ戦略」を語ります。


先日、ある知人からいただいたメールに、次のような一文がありました(引用ではなくて大意です)。

「知り合って仲良くなっても、お互いの些細な違いが許せなくなり、人間関係が壊れてしまうことは少なくない。でも、私たちは自分の弱さを認めているから、他の人をあまり責めないでいられるかもしれませんね」

私たち」とは「知人」と私(喜八)を指します。
この方に「『喜八ログ』で紹介させてもらっていいでしょうか?」と問い合わせたところ「匿名ならOK」という返事をいただきました。
それで「知人」の性別・年齢・その他特性すべては「不明」とさせていただきます。


自分の弱さを認めているから」。
この言葉を聞いて、正直に言って、かなり驚きました。
自分から見る「知人」は「とても勇気がある強い人」だからです。
つまり、私にしてみれば「こんなに強い人が、自分は弱いと認めている!」という驚きがあったのです。

とはいえ。
どんなに「強い」人にも「弱さ」はあるのでしょうね。
畢竟《ひっきょう》、弱さを意識するかしないかの違い。
それだけなのかもしれません。
勇気があって強い。
けれども、自分の中にある「弱さ」を認めている。
こういった方は、言葉の本当の意味における、「強者」ではないかと思っています。

なんてことを書いていると「喜八さんはヨイショのし過ぎ!」とか怒られしまうかもしれませんが(汗)。

すみません。
私(喜八)のキャラクターは、時代小説家の故・藤沢周平が短編小説「ごますり甚内」で描いた「川波甚内」に近いようです(『たそがれ清兵衛』新潮文庫に収録)。
最近になって気づきました。

ちなみに、私は大の「藤沢周平ファン」です。
今後は藤沢周平作品にことよせて政治を語る、といった手法も使っていこうかな?
なんてことも考えています。


思わず脱線しました。
話を「人と人との付き合いの難しさ」に向けていこうと思います。

縁があって、人と人が巡り合う。
なんだかお互いに「気が合う」ような気がする。
ときには「物凄く気が合う!」気がする。
価値観や生き方が非常に近いと感じる。
友人関係がスタートする。

けれども。
人と人との付き合いは、仲良くなってからが厄介。
「友だち」をつくるのは、けっして簡単なことではないのです(特にオトナになってからは)。
これが私(喜八)の切実なる実感であります。

ひとつの「敗因」として。。
相手の中に「理想的なイメージ」を見てしまう。
「うわ~、この人凄いな、素敵だな」と。
でも、これは「幻影」であることが多いのですね。
幻影ですから、いずれはどこかの時点で幻滅する可能性が高いのです。
そして裏切られたような気持ちになる。
些細な「違い」をきっかけとして心が離れていく。
信頼関係が急激に消滅してしまうことだって少なくありません。

親密さが増すこと自体が、仲たがいのリスクを増すことに直結する。
これは「普通」に見られる傾向だと思います。
たとえば、私(喜八)は「赤の他人様」から何か言われても、ほとんど気になりません。
蛙の面に小便、蛙の面に小便
と心の中で呪文を唱えて、あっさりスルーしてしまいます。
中年オヤジですから、そういったテクニックは身に着けています(笑)。
でも、親しく思っている人に言われた言葉はとても気になりますねえ。
ときには、くよくよ気に病むことにもなります。
「もう彼(女)との交友は止めようか?」なんて、短絡的で破滅的な思考にも陥りやすい(最近、某Nさんからも指摘されました)。
こういうところが、我ながら決定的にダメですね。

とはいえ、やはり。
「人と人との付き合いは、仲良くなってからが厄介」。
これまでの「失敗の歴史」を振り返りつつ、切実にそう思います。


でも、それは私(喜八)の「対人コミュニケート能力」があまり高くないことが原因にもなっているのでしょうね。
この辺を「自然体」で深く考えることなく、上手くやっていける人も少なくないのだろうと思います。
いまは、そういったコミュニケート能力が「高い」人たちが「生きやすい」時代かもしれません。

「薄っぺらく単純な世界観」
「ものごとを深く考え込まない」
この組み合わせって「強さ」として世間で通用してしまうことは多いよなあ。
そんなことを痛感することもたびたびです。
ただ、これは「対人コミュニケート能力」の低い者・喜八の「ヒガミ」かもしれない、とは思いますが・・・。

私は「自然体」否定論者です。
人と人との信頼関係・友好関係を持続させるには「お互いの努力」が不可欠ではないかと考えます。
私自身は一度も結婚したことがないけれど、「夫婦の関係」はお互いが自覚的に相手を思いやり、思いやりを実践し続けなければ、早晩「死ぬ」だろうと思っています。
あるいは、よほどの幸運に恵まれれば、「自然体」でいても信頼関係は続くのかもしれないけれど・・・。
ただ、この感覚はなかなか分かっていただけないことが多いようです。
「分かってくれ~!」と主張しようとは思いませんが。


ここで知人の言葉をもう一度掲載させていただきます。

「知り合って仲良くなっても、お互いの些細な違いが許せなくなり、人間関係が壊れてしまうことは少なくない。でも、私たちは自分の弱さを認めているから、他の人をあまり責めないでいられるかもしれませんね」

おそらくは実体験から紡《つむ》ぎだされた、深い知恵のある言葉なのでしょう。
この言葉により、私(喜八)はかなり気が楽になりました。
大袈裟かもしれませんが(※)、「救われた~」という思いもあります。
○○さん、ありがとうございました!

(※「喜八さんはいつも大袈裟すぎる」と言われそうです。笑)


さて「結論」めいたことを書きます。

私(喜八)は自分の「弱さ」を虚心坦懐《きょしんたんかい》に認めます。
そして「弱くてどこが悪いの?(別に悪いことないでしょ?)」戦略をとり続けます。
喜八のような弱くてダメなオヤジがああやって幸せそうに暮らしている。だから自分も大丈夫だろう
「生きづらさ」を抱えている多くの人たちに、こんなふうに思っていただきたい。
いわば「ダメ戦略」でありますね。
「最強の居直り」「無条件の生存肯定」としての「ダメ戦略」を掲げて、のさばりまくっていきたいと思います。

ということで、(数少ない)友人知人の皆様、今後とも(できましたら)よろしくお願いします~。


郵政民営化凍結宣言

郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。

(※上のバナーは「或る浪人の手記」さん作成です)


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投稿者 kihachin : 2009年06月20日 20:00

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