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2009年07月17日

「赤い疑惑」動画およびロックバンド論(?)

赤い疑惑 - 何度だって立ち上がってやる!


ロックバンド「赤い疑惑」の動画を紹介します。

脱線して「インディーズ系ロックバンド」「ライブハウス」「バンギャ」論(?)、さらには自分の(恥多き)コピーバンド体験も語っています。


「いけてる」「とても格好いい」バンド「赤い疑惑」のことは、たまたま「YouTube」で見つけました。

「おぉ! これは素晴らしいロックトリオだ!」と感じ入ったので、「君たちは格好いいぞ!」という気持ちを込めて、次のエントリを書きました。

「赤い疑惑」サウンドデモライブ動画
(「喜八ログ」2009-05-05)

それで本来なら、こちら(喜八)から「『赤い疑惑』のことを書かせていただきました。ヨロシクお願いします」とご挨拶に伺うべきだったのですが・・・。
「なんとなく恥ずかしい。なにしろ年齢《とし》が離れているからなあ」と年甲斐《としがい》もなく恥じ入ってしまい、つい連絡を差し上げるのが遅れて(サボって)いました。

すると。
赤い疑惑」のリードヴォーカル&ギター「アクセル長尾」さんからメールをいただいてしまいました。
長尾さん、恐れ入ります(汗)。
これでは、どちらが年上なのか分かりませんね(実際は喜八のほうが20歳ほど年長)。

アクセル長尾さんによると、たまたま「赤い疑惑」ベースの松田クラッチさんと長尾さんが共に「喜八ログ」記事を知っていたことが話題になり、それで私(喜八)にコンタクトをとってみたということでした。

アクセル長尾さんのメールには『ちなみに僕は「バカだねえ」と言われるのが好きです』という一文があります。
これは私(喜八)が調子に乗って、前掲エントリで「赤い疑惑」のことを「とても格好いいバカバンド」「いけてるバカバンド」とブログで書いたためでしょう。
すみません。見知らぬ方々をいきなり「バカ」とは言い過ぎでした(大汗)。
それに対して『「バカだねえ」と言われるのが好きです』とオトナの対応をする。
本当にどちらが年上なのか分かりません(アクセル長尾さんより喜八のほうが20歳年上)。
いやはや、なんとも・・・。


ところで、アクセル長尾さんからのメールに「50歳ですか。何だかとても不思議な感じがいたします」とありました。
これは言い換えると「50歳のオヤジがなぜ俺たち(赤い疑惑)にシビれるのだろう?」という至極もっともな疑問が含まれているのでしょう(笑)。
たしかに不思議だろうと思います。

そこでタネ明かしをしておきますね(それほどのモノではありませんが・・・)。
私(喜八)は(トシのわりには)ライブハウスで活動しているインディーズ系ロックバンドを「生」で観た(聴いた)回数がわりと多いのです。
というのは、いわゆる「イカ天(三宅裕司のいかすバンド天国)」をきっかけとしたアマチュアバンド大ブームのころ(1989年から90年代初頭)からしばらくの間、東京各所のライブハウス巡りを趣味にしていたからです。
たとえば、

なんかは何度も行きました。
当時の私は30歳を過ぎたくらいの年齢でした。
おそらく、かなり「場違い」であったと思いますが、そういうことはほとんど気にせず、インディーズ系ロックバンドを「生」で聴く(観る)のを楽しんでいました。

ちなみに雨宮処凛さんも「イカ天」をきっかけとして、インディーズバンド&ライブハウスの世界に急速にのめりこんでいったそうです。
雨宮処凛さんの『ロスジェネはこう生きてきた』や『生き地獄天国』などを読むと、その辺のことが詳しく書いてあります。
「三軒茶屋HEAVEN'S DOOR」は雨宮さんたちの民族派ロックバンド「維新赤誠塾」がよくライブを行なった小屋だと知ったときは、妙に親近感を覚えました。
この辺に私(喜八)が「大の雨宮処凛ファン」になる最初のきっかけがあったかもしれません。

蛇足になりますが、右翼バンド「維新赤誠塾」を忌避せず出演させてくれたライブハウスに「新宿アンチノック」があったと、雨宮処凛さんは証言しています。
たしか、佐高信さんとの対談だったと思います。
この「新宿アンチノック」に私(喜八)は行ったことがありませんが・・・。
強く印象に残っていることがあります。
20年近く前、当時たしか18歳だったパンク少女(高円寺在住で花屋でバイトをしていた)から聞いた話です。
「とにかく、パンクは貧乏な人が多い!」
彼女によると「パンク=ビンボー」と断定しても、それほど間違いではないそうのです。
「市販のバッグなどは使わず(買えないので)、紙袋で持ち物を運んでいる人が多い」
「ファッションにもおカネは使わない(使えない)。髪の毛は自分で青や赤に染める→ボロボロになる。安全ピンをたくさん顔や身体に刺すなどして、自己主張する。自分でタトゥー(刺青)を入れる(!)」
「パンクバンドを出演させてくれるライブハウスは少ない(暴れたり、モノを壊したりするから)。でも『新宿アンチノック』は出してくれる。だから、あそこはパンク色の強い小屋なんです」
といった話を興味深く聞きました。
よくよく考えてみると、現在の「プレカリアート」の先駆けのようではありませんか!(繰り返しますが、20年近く前の話です)
また、パンクには気も喧嘩も弱い人が多く(特に男性)、渋谷などで当時隆盛を誇っていた「チーマー」にボコられる(殴られる)ことも珍しくない、なんてことも彼女は証言していました。

ところで、このパンク少女はとても気立てのいい人で、私がこれまで遭遇した人々の中でも、トップ3に入るくらいの好印象です。
「高校を中退してパンクをしている」といった経歴からは想像もつかないような「いい人」だったのです。
だから、私(喜八)の中では「パンク=ビンボー=とてもいい人」という、世間とはちょっと(かなり?)異なったイメージがあります。


脱線ついでに「バンギャ」についても触れておきます。
「バンギャ」あるいは「バンギャル」は、ロックバンドの熱狂的なファンの少女たちのこと(らしい)です。
正直に言って、私(喜八)は「バンギャ」に関しては「非常にいい印象」を持っています。
黒っぽい風変わりな服装をして、タバコをぷかぷかふかし、醒めた目をした少女たち。
上記の「渋谷La.mama」「三軒茶屋HEAVEN'S DOOR」「新宿ロフト」「新宿ACBホール」「神楽坂EXPLOSION」などで遭遇した、「バンギャ」少女たちに対しては、なぜか自分でもよく分からないけれど、親しみを覚えるのです。
私はかなり要領のいいところがある人間で、ライブハウス巡りをしているうちに、何人かのインディーズロッカーと知り合いになり、一緒にご飯を食べに行ったりお酒を飲みに行くようにもなりました(現在もその要領の良さを使って市民&政治活動をしています)。
バンドブームのころ接した「バンギャ」たちにも、少々屈折はしているけれど、心優しい人が多かったという印象が強くあります。
彼女らはなによりも「排除」をあまりしない人たちでした。
ちょっと見にはコワくて、実際コワイ性格でもあるけれど、同時にとても優しい部分があり、つい野良猫にエサをあげてしまうような人たち。
たとえて言えば、こんな感じでしょうか。
おそらく50歳の日本人男性としては、「バンギャ=いい人たち」という強固なイメージを持っている私はかなりのマイノリティ(少数派)ではないかと思います。


さて、どうでもいいようなことですが、私(喜八)がなぜ「『イカ天』にシビれたのか?」ということも書いておきます。
実は、高校生時代に物凄くヘタクソなロックバンドを組んでいた経歴があるのです。
1970年代半ばのことです。
ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(当時コピーバンドの「定番」)から始まり、レッド・ツェッペリンの「永遠の詩」、クリームの「クロスロード」、フリーの「オールライト・ナウ」、ウィッシュボーン・アッシュの「キング・ウィル・カム」、さらには調子に乗ってイエスの「ラウンドアバウト」などもコピーしていました(全部ヘタクソでしたけど)。

それで私はベースギター担当でした。
ベースは親から買ってもらったのではなくて、新聞配達のアルバイトをしておカネを貯めて、東京御茶ノ水の「下倉楽器」で「フェルナンデス」の「ジャズベースタイプ」新品(定価6万5千円、買値はたしか5万円くらい?)を購入しました。
ベースアンプは近所の質屋で中古品(1万円)を手に入れました。
いまはもう、どちらも持っていませんが・・・。

そういえば、高校2年生のときは文化祭で「第1回○○高校ロックフェスティバル」なんてものを催し、私が初代実行委員長となりました。
思えば、意外に積極的で実行力のある高校生だったんですね(いまでは完全にナマクラなオヤジですが・・・)。
というわけで、1980年代末から始まったアマチュアバンドブームに飛びつく「下地」があったわけです。


なんて、脱線が長くなりました(汗)。
なにはともあれ、自分では「バンドを『観る』目は持っているぞ!」なんてうぬぼれている私です。
そして「赤い疑惑」は本当に格好いいやつら魂をふるわせる「何か」を持ったバンドだと思っています。
もちろん、ここには外交辞令 OR ヨイショの要素はまったくありません。
赤い疑惑」の皆様のご活躍を心より祈っております。


赤い疑惑」のライブ動画です。

赤い疑惑「東京ファミリーストーリー」アコースティック 03212009

サウンドデモの赤い疑惑 その1

サウンドデモの赤い疑惑 その2

サウンドデモの赤い疑惑 その3


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投稿者 kihachin : 2009年07月17日 12:00

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